1泊US$5からのウブド安宿さがし

普通のガイドブックには紹介されない、ウブドの「安宿」に絞って「10ドルで満足のいく宿」の探し方を指南!

バリというのは世界中からお金持ちからバックパッカーが訪れる、という幅広いニーズがあるためか、上はUS$500を下らない素晴らしいヴィラから、US$5-10の家庭的なバンガローまで、あらゆるカテゴリーの宿泊施設がふんだんにそろっている、というのが驚くべきところ。予算・シチュエーションなど、旅の目的に合わせてチョイスできるのですが、高級ヴィラや有名ホテルというのは、いくらでも別のガイドブックやサイトでも紹介しているので、ここでは普通のガイドブックには紹介されない、ウブドの「安宿」に絞って「10ドルで満足のいく宿」の探し方を指南していこうと思います!

必要なものは自分で調達

バリの標準的な家屋は、ひとつの敷地の中にいくつかの部屋が独立して建てられ、空いている部屋を客に提供するというもので、基本的には家族経営。そういう意味で、バリの安宿は「ホームステイ」と呼ぶのがふさわしいかもしれません。そう考えると安い値段で「ホームステイ」させてもらうのだから、最小限のサービス以外は「セルフ」という考えるほうが気は楽です。
ウブドでもクタでも同じことですが、バリの宿の値段の差はどこらへんに出てくるのか、と考えた場合、その安さのキーワードは「サービスにコストがかかっていない」ことであることに行きつきます。安宿は最低限のサービスしか提供しないと割り切ったほうが賢明です。「毎日ベッドメイキングしない」「トイレットペーパーを補充しない」ことなどにムカつくべきではありません。
電気代のかかるクーラー、冷蔵庫、テレビなどが入るだけで、いきなり数万から10万ルピアも値段が上がります。取捨選択で「飲物を冷やせる冷蔵庫だけはほしい」となれば、やはりそれだけのお金をださなくてはいけない、ということです。

設備の有無はきちんとチェックしよう!

では、最低価格のUS$5 (5万ルピア) のロスメンはどうなっているか、というと、独立したバンガロー風で、テラスも付いていて、室内はけっこう清潔でシーツもこぎれいにしているかもしれませんが、毎日ベッドメイキングをしてくれるとは限りませんので、スタッフに確認しましょう。今はお湯が出るところがほとんどですが、安宿の中には熱いお湯がでなかったりすることもあるので、これも真っ先ににチェックです。ロスメンにある電灯は少なくて暗いことが多いので、電球が切れていないか、ちゃんと点灯するかもチェックすべきでしょう。ソープ、シャンプー、トイレットペーパーなども基本的に自前で用意することを前提にしたほうがよいかと思います。タオルも室内に置かないため、スタッフから貸してもらう、というケースが多いです。
客室にはタオルがないこともあるので、スタッフにリクエストすれば、持ってきてくれる、という仕組みになっている施設も多いようです 客室にはタオルがないこともあるので、スタッフにリクエストすれば、持ってきてくれる、という仕組みになっている施設も多いようです

客室にはタオルがないこともあるので、スタッフにリクエストすれば、持ってきてくれる、という仕組みになっている施設も多いようです

ちゃんと広い庭があったりします。

ちゃんと広い庭があったりします。

外国人とも情報交換できたり、アットホームなスタッフと知り合えるのも、ホームステイの魅力のひとつ。

外国人とも情報交換できたり、アットホームなスタッフと知り合えるのも、ホームステイの魅力のひとつ。

スタンダードなホームステイ宿の様子。テラスがあって、客室内はシンプルに。

スタンダードなホームステイ宿の様子。テラスがあって、客室内はシンプルに。

20万ルピアで冷蔵庫・テレビ付、30万ルピアでプール付?

そんな激安宿でも、不思議と朝食はきちんと付いている、というのがウブドのロスメンのエライところ。山盛りフルーツとトースト、バリコーヒーというのがスタンダードな朝食です。

で、それぞれのロスメンのほとんどは、最低価格の客室以外にも、エアコン付きの部屋も用意していたりします。で、そういった電器製品が増えるとどのくらい宿泊料にはねかえるのか、というと…

・ホットシャワー付き → +1万ルピア
・エアコン付→ +4~5万ルピア
・冷蔵庫付 → +2~3万ルピア
・バスタブ付→ +4~5万ルピア 
・テレビ付→ +4~5 万ルピア

上の「+○万ルピア」というのは、あくまでも「このくらいじゃないかな」という参考程度まで。で、これを単純計算すれば、上のファシリティをオプションとして加えていくと、約20万ルピアでだいたいのものがそろう、という計算です。

そして、プール、レストランなど、パブリックスペースが充実すると、宿代は30万ルピアから、ということになります。

さらに1泊がUS$50以上のランクになると、テレビでNHKが受信できたり、DVDデッキがついていたり、バスルームのファシリティが豪華になったり、パブリックスペースがさらに充実してゆく、というところでしょうか。
門構えは、普通の民家と変わらないことも。路地裏にあるので、地図を持って気長に探そう!

門構えは、普通の民家と変わらないことも。路地裏にあるので、地図を持って気長に探そう!

ロンリープラネット社のガイドブックには、詳細なこのエリアの紹介があります。

ロンリープラネット社のガイドブックには、詳細なこのエリアの紹介があります。

セキュリティは自己責任で

もうひとつ、安宿と高級ホテルとの大きな違いは「セキュリティ」ということになるでしょうか。貴重品をたくさん身に着けていたりする場合、ロスメン、というのは甚だ危険な選択、ということになります。ロスメンはガードマンもおらず、近所の人たちも自由に往来していたり、決して持物の安全が確保されているとはいえません。それでも安宿を選ぶ人は「自己責任」、自分の身は自分で守ることを覚悟してください。鍵はちゃんとかかるか、どんな人が出入りしているか…チェックするべきことはたくさん。そういうことを考えるのが面倒くさい、という人は多少高いお金を払ってでも、セキュリティが24時間常駐しているようなホテルに泊った方がいい、ということなのです。

めざすはゴータマ通り、ジュンバワン通り!

ウブドの中心街を横断するラヤ・ウブド通りには、安宿を示す看板がある路地がいくつかあります。ハノマン通りとモンキーフォレスト通りの間の路地にあるゴータマ通り、ハノマン通りの東側2つめの路地、ジュンバワン通りにはロスメンの看板が多かったので、そちらを中心にご紹介しましょう。
看板にはHome Stay , Guest House , Cottages , Accomodation , Bungalows と名称はいろいろありますが、実際はどこも同じような造りなので、インドネシアで「安宿」の総称となっている「ロスメン」を便宜的に使って、その宿泊施設の固有名詞としてHome Stay、Cottagesを使うこととします。

■Jl Goutama (ゴータマ通り / ハノマン通りとモンキーフォレスト通りの間の路地)

6-7軒のロスメン、Warung Dewa ,Warung Biahbiah など手ごろな食堂もそろっています。その中のひとつ「Darta Homestays」の客室を見てみました。ここに宿泊していた日本人とカナダ人のカップルによれば「ここは安い割には、朝食に卵料理を入れてくれたり、充実していたのがうれしい」とのことでした。 意外と日本人の利用も多いようです。

■Jl Jembawan (ジュンバワン通り )
この通りには10軒ほどと、ロスメンが最も密集していました。周囲に有名カフェ「バリブッダ」もあるなど、お店も少なくなく、便利です。このエリアで人気のありそうな、よさげだったのは「Hai Homestay」「Bali Spring Cottages」「Matahari Cottages」。
露地裏にはちゃんとシャトルバスの案内、旅行社、レストランなどがあったりしますが、あくまでも庶民の暮らしが息づいています。 露地裏にはちゃんとシャトルバスの案内、旅行社、レストランなどがあったりしますが、あくまでも庶民の暮らしが息づいています。

露地裏にはちゃんとシャトルバスの案内、旅行社、レストランなどがあったりしますが、あくまでも庶民の暮らしが息づいています。


■Jl Sukuma (スクマ通り / プリアタン通りのひとつ西側の南北の路地) 

ウブドの中心からは少し離れるため、それほど多くはありませんが、沿道に数軒のロスメンの看板が見られました。中でも日本人の間では有名なのが「NHK語学紀行」で有名になったプリアタン村のユリアティさんの実家を民宿として開放した「Yuliati House」ほか「Family Guest House」などがあります。
Yuliati House (ユリアティハウス) はこんな感じ。お邪魔した際には、本人はいませんでしたが、ご両親はご健在でした。 Yuliati House (ユリアティハウス) はこんな感じ。お邪魔した際には、本人はいませんでしたが、ご両親はご健在でした。 Yuliati House (ユリアティハウス) はこんな感じ。お邪魔した際には、本人はいませんでしたが、ご両親はご健在でした。

Yuliati House (ユリアティハウス) はこんな感じ。お邪魔した際には、本人はいませんでしたが、ご両親はご健在でした。

さらにウブドのマップを見ると、サレン・アグン王宮の西側のJl.Kajeng、さらに西側のJl.Bismaなどにもロスメン級の10万ルピア前後で宿泊できる安宿があるようですが、キリがないので、入門編はここまで。オススメできるところに宿泊された方は、ぜひ口コミコーナーでお知らせください!!

では、ウブドからバリ島ナビがお届けしました!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-04-03

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