チャンプアンの散歩道をハイキング~!

ウブドの散歩道として有名なイバーホテル脇の尾根道。ウブド最古の寺院を見学し、谷に囲まれた散歩道を抜け、最後はスバル村見学へと続きます。ウブドらしい風景が広がるパノラマが楽しめる散歩道は観光客はもちろん、地元のデートコースにもなっているらしい!?

こんにちは、バリ島ナビのマヤです。今日はウブドにいくつかある散歩コースの一つ、グルン・ルバ寺院スバリ村のコースにやってきました。ガイドブック「バリ島ウブド 楽園の散歩道」にも紹介されていますが、この散歩道は街中に近いこともあり、外国のガイドブックなどにも紹介されてかなり有名ですが、これ、密かに終わりがない散歩道でもあるんです。以前に行ったときはグヌン・ルバ寺院を見学したついでに偶然この散歩道を見つけてとりあえず歩いてみたのですが、すれ違う人に聞いてもどこに行くのかが分からないし、地元の人に聞いてみるとぐるっと回ってパヨガンという地域に出ると言うし、その距離はウブドに戻るまでかなりあるとのこと。結局地元の人はUターンしてジョギングコースやデートコースに利用しているらしく、観光客もある地点から引き返すパターンが多いみたいです。
さて今回の目的は終点スバリ村での夕日観賞。この散歩道をずっと直進した先にスバリ村はあります。ガイドブックによるとイバーホテル隣りの散歩道からは約45分とのこと。さらに終点スバリ村での民家訪問と散歩の時間を考慮し、日が沈む2時間くらい前に出発しました。

スタート地点はイバーホテルの入り口脇を左に下ったグヌン・ルバ寺院。ホテルの警備員がいるゲートを左に進んで坂を下り、橋を渡るとお寺の入り口にたどり着きます。ウブドで一番最初に作られたといわれる当寺院は東西2つのウォス川が合流する地点にあり、神聖な雰囲気が漂います。ウブドの街中にあるのにもかかわらず、観光化されていないのがここの魅力。村人の儀式がないときは閑散としていて、観光客も自由に出入りができるんです。でももちろん、基本的なマナーは守りましょう。生理中の女性は立ち入りを控えること。また肩や足など露出の多い服は避け、できれば男性も女性もサロンと腰布を巻くのが礼儀だとされています。
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川まで続く階段もあり、古くから瞑想スポットとしても知られているようですが、今回は散歩道がメインだったので省略します。寺院の見学した後はイバーの散歩道へ!寺院脇の右側の道を進みましょう。
実は歩き始めたときに天候があやしくなり、小雨が降り始めました。最近のウブドは乾季であるにもかかわらず夕立が多いので折り返そうか迷ったものの、そのまま継続。ラッキーにも小雨はすぐに止んだので助かりました。
途中の張り紙を頼りに進みましょう。この先に景色の良いカフェがあるようです。本当に理想的な緑が生い茂る尾根道。両側に開けた景色が素晴らしい!遠くの景色もいいですが、道端に咲く草花も花屋では見かけないものばかりで興味深いです。バリ島のホテルやリゾートに飾ってある生け花は色とりどりのトロピカルなお花ばかりですが、道端に何気なく咲いている野花もなかなかいいもの。子供の頃、遠足で草花を採集したことを思い出しました。
歩いてすぐ右手に見えるのはイバーホテル。しばらく進むと左手に絶景で知られるレストラン「インダス」やモダンなデザインのアンヘラホテル、伝統的なバリ建築で知られるピタマハホテルが見えてきます。ちょうどホテルのベランダに人がいるのが見えました。こちらから見えるということはおそらく反対側からも見えているのでしょうね。
歩いている最中にいろんな人にすれ違いました。細い道なのですれ違うときもお互い譲り合いで少し照れくさいけれど、そういうときは恥ずかしがらずに「ハイ!」と挨拶してみるといいかも知れません。小さな椰子の木がいくつかあったのですが、そのうちの一本に訪れたカップルの名前がいっぱい刻まれていました。ちょっぴり木が可哀想な気もしないでもないですが、おそらくバリ人の間ではカップルで訪れて名前を残すというのが流行っているのかも。みんながハッピーエンドになるといいですね!
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愛のメッセージ?

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そろそろ尾根道も終わりに近づきました。聞くところによると、この散歩道の景観を守ることために散歩道脇には新しい建物を作ってはいけないとか。散歩道の終点?(といってもはっきりとしたポイントがあるわけじゃないですが)を過ぎると今度は村の様子が楽しめます。
道はまだ舗装されていないあぜ道が続きますが、道端には仏像が意図的に並べられていたり、バンガローも見えてきました。この道は初めて訪れたのでバンガローがあるとは知りませんでした。
小さな集落を過ぎると、あたりには田んぼが広がります。付近のバンガローに滞在している欧米人が散歩していました。
道沿いには地元の画家のギャラリーがいくつかあります。付近に住む画家たちの絵を売っているこじんまりしたギャラリーですが、なかなかいいものもあるようです。散歩の途中に何気なく立ち寄ったお店で旅の記念に購入してみるのもいいかも知れませんね。この先には「バリ島ウブド 楽園の散歩道」にも写真入りで載っているエッグペイント職人のワヤンさんのお店を発見。ちょうど子供たちに教えている最中でしたが、ちょっぴり卵っぽい顔のワヤンさんは写真の印象どおり愛想の良い方でした。散歩がてらに自分のオリジナルエッグを作ってみるというのも楽しいかも知れませんね。卵だけではなくキャンバスに描かれた絵画も販売しているようです。
さて、ようやく散歩道の途中で見かけた田んぼの景色が見えるカフェが左手に見てきました。小さなお店ですが確かに絶景!写真には写っていませんが右奥の遠方には棚田が見えます。午後6時までに来るとここから夕日が見えるらしいですが、スバリ村に行かないといけないので今回は写真のみ。スタート地点からここまでは約1時間半ほどなので、ぜひここで一休みというのがおすすめパターンなのかも知れません。ちょうど行ったときはお店の人が子供の宿題を見ていたり、欧米人観光客が読書していたり、のどかな夕暮れ時を過ごしていました。
近くにはヨガのリトリートの宿もあり、自然を好む欧米人に人気がありそうです。犬たちにすごい剣幕で吠えられました!
もう少し進むと左にパヨガンに抜ける道が見えてきました。目印は派手な人形が置いてあるヴィラの入り口。もしここで左折したとしてもウブドに戻るのはかなり遠いようなので、ぐるりと一周しようとしたい人は覚悟が必要です。スバリ村はこのまま真っ直ぐ進んだ先にあります。この先はアスファルトで舗装された道になっているので車もOK。
スバリ村はバリの田舎を絵に描いたようなのどかな農村。辺りには田園風景が広がり、人々の暮らしも素朴そのものです。ここから先はスバリ村に住む知人、グスティさんに案内してもらいました。ウブドは観光地として発展し、大きく変わっていますが、車で20分ほど離れるとまだこんな風景が見られるんです。まずはグスティさんのお家を訪問。今となっては珍しい石で出来た門が残っています。家のつくりは平均的なバリの家で、敷地内には家族の住む独立した部屋と共同の台所、そしてお寺があります。
バリ人の家に行くと、特に外国人の場合は珍しいからか、特別なお客さん扱いを受けることが多いです。まずはお砂糖たっぷりの甘いバリコピでおもてなしを受けましょう。ピーナッツのお菓子をいただいたのですが、これがすごくおいしかった。こういう小さなビニール袋に入ったスナック菓子はワルンと言われるローカルの食堂で売っているんです。儀式の際に供物の一部としても使われるらしいです。小分けと持ち帰りの文化がバリ島にはありますね。
グスティさんは若い頃、バリ舞踊の踊り手もやっていたそう

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子犬も歓迎してくれました!

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バリコピとスナック菓子

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日本の感覚だとかなり珍しいけれど、バリ島では少し余裕のある家ならお祭りのときに食べる豚や鶏も飼っています。バリの鶏肉や卵がおいしいのはほとんどが放し飼いの地鶏だから!そして台所もまるで縄文時代?のような釜があって、作りもシンプルです。
村を散歩中に偶然会ったグスティさんのお父さん。トアックといわれる椰子の木から取れるお酒を見せてくれました。採れたてを少しだけ飲んでみました。
コーヒーで軽く団らんした後は田んぼ道をハイキング。この村の特徴は家の入り口が高いことがあげられます。民家の玄関は階段を上がった先にあるんです。日本でも高級住宅街だとそういうつくりの家が多いけれども、お寺のように階段の上にある家は何となく高級な感じを受けますね。もちろんバリではそういう意味合いはないのですが、スバリ村の民家はバリ島の一般的な民家のつくりとは少し違っているようです。
グスティさんに案内されて田んぼの中のあぜ道を歩いてみました。バナナの木も日本では見ることがないので珍しいですよね。これまでスーパーに並んでいるバナナしか見たことがなかったので、逆さまについているのはバリで実際に見るまで知りませんでした。棚田の風景もどこか懐かしい。しばらく散策をしていると農作業には欠かせない水牛ともご対面。バリ島の牛はどこか鹿を思い出させる風貌で、目がとても優しいんです。天気が良いと田んぼの先に夕日が沈むらしいのですが、この日はあいにく曇り空で結局オレンジの夕日は見えずじまい。残念でしたが仕方ないですね。

田んぼの中のトレッキングは足元に注意しないといけず、気が抜けませんでしたが、久しぶりにウブドの田舎道を散歩してみて楽しかったです。せっかくウブドに泊まるのならばトレッキングツアーなどを体験して、バリの村の風景や民家を見てみてはいかがでしょう?どこか懐かしさを覚えるバリの景色や地元住民の生活に触れることで、貴重な経験ができると思います。以上、バリ島ナビのマヤでした~!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-09-24

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