コピ☆特集~バリ島のコーヒー事情~

バリのコーヒー事情を徹底分析!

アパ・カバール、バリ島ナビです!突然ですが、みなさんはコーヒー派ですか?紅茶派ですか?バリの人々は、中には飲めない人ももちろんいるのですが、断然ほとんどがコーヒー派!朝目覚めたら、まずコピ!仕事の休憩にもコピ!食後にコピ!お客さんがいらしたら、これまたコピ~!と、とにかくみ~んなコーヒー大好き!「今朝コピ飲んでこなかったから、ちょっと体調がイマイチなんだよね…」とか、「俺、決まった時間にコピ飲まないと、お腹痛くなるんだよ~」などと耳を疑うようなことを自信満々でおっしゃるくらいのコーヒー・ラバーもたくさん!今日はそんなバリのコーヒー事情をご紹介したいと思います~!

バリで採れるコーヒーの種類

インドネシアはコーヒーの原産国として、日本をはじめ諸外国にコーヒーを輸出していることでも有名ですが、バリでもシンガラジャやキンタマーニなどの高原地帯にはたくさんのコーヒー・プランテーションがあります。バリで採れるコーヒーは強いテイストの「アラビカ」とマイルドな風味の「ロブスタ」の2種類です。

バリ式コーヒー焙煎を見てみよう!

バリではコーヒー・プランテーションに行かなくても、田舎の山にはあちこちにコーヒーの木が自生していたり、自宅の庭先にコーヒーの木がある家もあり、今では少なくなりましたが、昔は自宅でコーヒーを焙煎するなんてことも当たり前のこと。今でも田舎の村では自宅でコーヒー焙煎をしているところはあるんですよ。今日はそんなバリ式のコーヒー焙煎をご紹介しましょう。
家庭ではこんな大きな鍋でコーヒーを炒っていきます。この過程が大事なポイント!火の強さや炒り具合によって仕上がりが大きく異なります。

家庭ではこんな大きな鍋でコーヒーを炒っていきます。この過程が大事なポイント!火の強さや炒り具合によって仕上がりが大きく異なります。

こんなにつややかに仕上がりました~!

こんなにつややかに仕上がりました~!

それを臼に入れて、トントンと突いて挽いていきます。

それを臼に入れて、トントンと突いて挽いていきます。

最後にコーヒーを濾したら、

最後にコーヒーを濾したら、

コピ・バリの出来上がり~!

コピ・バリの出来上がり~!

バリではコーヒーはドリップせずに、そのままグラスに粉を入れて飲むため、とっても細かくなるまで豆を挽くんですよ~。また、コーヒーの苦みを和らげるために、挽いたコーヒーに米粉を混ぜて飲んだりもします。

コピ・バリの作り方

じゃんっ!場所は変わってナビがやって来たのはバリのどこにでもある「ワルン・コピ(Warung Kopi)」。ちょっとステキないい方をすると、「バリ式カフェ」なのですが、要するにコーヒーを飲むことのできるワルンで、省略して「ワルコップ(Warkop)」と呼ばれたりもします。ここでコピをオーダーしてみましょう!
まずはグラスにコーヒーの粉をそのまま入れちゃいます。続いてお砂糖も大量に投入!

まずはグラスにコーヒーの粉をそのまま入れちゃいます。続いてお砂糖も大量に投入!

そこにお湯を入れて、

そこにお湯を入れて、

かき回せば完成~!

かき回せば完成~!

これがコピ・バリです。

これがコピ・バリです。

今日ナビがオーダーしたのは、「コピ・ヒタム(Kopi Hitam)」。日本語に直すと「黒いコーヒー」なのですが、無糖のブラック・コーヒーではなく、ただ単に色からきています。砂糖はビックリするほどた~っぷりと入っているので激甘なのですが、暑いバリではこの甘さを体が欲っするんですよね。旅行者の方でも最初は「この甘さと口に入るコーヒーのザラザラ感が気になってちょっと苦手…」と思う方も多いのですが、どんどんコピ・バリにハマる人も多いんですよ~。注意点は、コピが出来上がって少し待ち、粉が完全に沈んでから飲むことです。

この黒いコーヒー以外にポピュラーなのが、「白いコーヒー」。と言ってもそのままの名前ではありませんが、「コピ・スス(Kopi Susu)」というのが「コピ・ヒタム」の対抗馬。「スス」は牛乳という意味なのですが、コピに入れるのは「スス・クンタル」と呼ばれる「コンデンス・ミルク」なのです!それでちょっぴり見た目が白くなるワケなのですが、その甘さはコピ・ヒタムを凌ぐものがあります。

どちらもオーダーする際に「甘さ控えめで」と言えば、砂糖やコンデンス・ミルクの量を減らしてもらえますよ!
コピがやって来たら、後は目の前に並ぶお菓子を取って、一緒に楽しみましょう。バリの人々は、仕事の合間や退屈な時はこんなワルン・コピにやって来て、コピを飲みながら世間話を楽しんだりします。

いろいろあります、インスタント・コーヒー

それ以外にも、インスタント・コーヒーも充実していますよ~!コピ・ススやコピ・ヒタムが1回分毎のパックになったお湯を注ぐだけのものもたくさん種類があります。
それ以外にも、日本であるようなインスタント・コーヒーもあり、バリでは今でも最初に流通した商品名を取って、インスタント・コーヒーは「ネスカフェ」と呼ばれますが、今やその種類もどんどん増えています。
スーパーやコンビニにたくさん並びます。

スーパーやコンビニにたくさん並びます。

コンビニではポットが設置してあり、その場でコーヒーを作れたり。

コンビニではポットが設置してあり、その場でコーヒーを作れたり。

「コピ・ジンセン(高麗人参コーヒー)」。コーヒーに高麗人参を入れる目的が不明ですが、味は悪くないです。

「コピ・ジンセン(高麗人参コーヒー)」。コーヒーに高麗人参を入れる目的が不明ですが、味は悪くないです。

忘れてはいけません、コピ・ルアック!

バリでコピを飲むなら、是非一度は体験していただきたいのが幻のコーヒー「コピ・ルアック」。インドネシアのスマトラ島とスラウェシ島で生産されるこのコーヒーは、おいしいコーヒー豆を選んで食べる性質があるジャコウネコが食したコーヒー豆がその消化器官を通り抜けて、ウ●コとして出てきたもののことを言い、大変希少価値が高いもの。映画「かもめ食堂」の中でコーヒーをおいしくするおまじないとして唱えられた言葉です。
コーヒー豆を食べます。

コーヒー豆を食べます。

そしてこんな状態で出てきたものを

そしてこんな状態で出てきたものを

キレイに洗浄して焙煎します。

キレイに洗浄して焙煎します。

とはいえ、ここ最近バリでは至る所で「コピ・ルアック」と看板を掲げているコーヒー・ショップを見かけたり、「高いと思ってたけど、○○にある農園で安く飲めたよ~」などという話も聞きます。「コピ・ルアック」と言っても品質はピンからキリまで。本来ジャングルの中に生息する野生のルアックがおいしいコーヒー豆を選んで食べるからこそ彼らの排出物に含まれるコーヒーはとてもおいしいと言われていますが、バリの観光用の農園などではルアックを檻に入れて飼い、コーヒー豆をエサとして与えているようなところもあります。そのような場合はおいしいコーヒー豆を選ぶことができないし、実際ルアックを飼ってゲストの目の届く場所で飼っていたとしても、1匹から生産できるコピ・ルアックの量はごく限られたもの。「コピ・ルアック」と銘打ってあっても、中には眉唾ものもあるのでご注意です!

コーヒー・ショップの有名処をご紹介しましょ~!まずは「クプクプ」から。

コピ・バリと言えば!の「クプクプ・ボラ・ドゥニア社」のデンパサール本店。コーヒーの販売もしています。 コピ・バリと言えば!の「クプクプ・ボラ・ドゥニア社」のデンパサール本店。コーヒーの販売もしています。

コピ・バリと言えば!の「クプクプ・ボラ・ドゥニア社」のデンパサール本店。コーヒーの販売もしています。

クプクプの直営カフェ「コピ・バリ・ハウス」。食事もおいしいと評判です!

コピ・ルアックもあります!コーヒーだけではなく、コーヒー・メーカーやドリッパーなど、コーヒー用機材も。 コピ・ルアックもあります!コーヒーだけではなく、コーヒー・メーカーやドリッパーなど、コーヒー用機材も。

コピ・ルアックもあります!コーヒーだけではなく、コーヒー・メーカーやドリッパーなど、コーヒー用機材も。

インドネシアの大手コーヒー・チェーン店「エクセルソ」

ローカルにも外国人にも利用される人気コーヒー・ショップ。こちらのコーヒー豆はスーパーやデパートでも購入可能。 ローカルにも外国人にも利用される人気コーヒー・ショップ。こちらのコーヒー豆はスーパーやデパートでも購入可能。

ローカルにも外国人にも利用される人気コーヒー・ショップ。こちらのコーヒー豆はスーパーやデパートでも購入可能。

インドネシアの一級品のコーヒーを味わいたいなら「アンブン・ライフ・カフェ」

「プリモ」と呼ばれるG1グレードの1級品を専属のバリスタがサーブしてくれるコーヒーには思わずうなってしまうくらい! 「プリモ」と呼ばれるG1グレードの1級品を専属のバリスタがサーブしてくれるコーヒーには思わずうなってしまうくらい!

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聖水のコーヒーはこだわりの自家焙煎。ウブドでコーヒー・ブレイクなら「アンカサ」

自家焙煎のコーヒーは種類も多く、どれも香り高く味わい深い!アイス・コーヒーもオススメです。 自家焙煎のコーヒーは種類も多く、どれも香り高く味わい深い!アイス・コーヒーもオススメです。

自家焙煎のコーヒーは種類も多く、どれも香り高く味わい深い!アイス・コーヒーもオススメです。


バリのコーヒー事情をいろいろとご紹介してきましたが、せっかくバリに来たならやはり是非一度はご当地式の「コピ・バリ」を楽しんでいただきたいとは思うのですが、ドリップ式のおいしいコーヒーを楽しめるコーヒー・ショップもたくさんあります!観光の合間の休憩に、おいしいコーヒー・ブレイクを楽しんでくださいね。以上バリ島ナビでした、サンパイ・ジュンパ~!

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-08-16

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