1&2月のバリ島 【2014年】

1~2月のバリ島はどうでしょう?

アパカバール?バリ島ナビです。
2013年は皆さまにとってどんな年だったのでしょう。新しい年が、希望と喜びに満ちたものとなりますように、バリ島からお祈りいたします。そして2014年もバリ島ナビ、どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、バリ島は雨季を迎え、果物や花の香りに包まれる季節となりました。バリ島の雨季は、午後2時間くらいの強い雨が降ることが特徴です。けして一日中雨が降っているわけではありません。朝から午前中は太陽が照りつけて気温がぐんぐん上がってゆきます。そして午後、空を覆う黒い雲と共にあっという間に、スコールがやってきます。このスコールが、暑さを洗い流すかのように、スコールが去ったあとは雨に冷された空気が爽やかなバリ島の雨季。花々は咲き競い果物は甘く熟れる、まさに太陽と雨の恵の季節、それがバリ島の雨季です。
それでもこの、激しい雨季のスコールは、あちこちに「災害」をもたらすことも確か。洪水や落雷による停電など、雨季のバリはトラブルに見舞われることも多くなります。気象庁の発表によれば、今年の雨季のピークは1月の終わりから2月にかけてとのこと。なにごともなく過ぎてほしいものです。
1月になって本格的な雨季となれば、バリの市場に出回る果物はぐんと甘さも増しておいしくなります。それだけではなく、今が旬のこの果物、値段もぐんぐん下がっていきます。雨季のバリ島を訪れた方だけが味わえる、夢のように甘いトロピカルフルーツのあれこれ。ぜひみなさま、お試しくださいね。
それでは2014年1月のバリ島、ご紹介していきましょう。

バリ島の気候と天気

【気温】
1月 最高33.0℃ 最低24.1℃ 
2月 最高33.4℃ 最低24.2℃ 

【降雨量】
1月  345mm 平均降雨日数27日
2月  274mm 平均降雨日数22日
いよいよ雨季本番のバリ島。木々の緑は色濃く、花の香りに包まれ、色とりどりの果物が店先に並ぶ季節となりました。
雨季、というと日本の方々はなんとなくじめじめと暗い、梅雨のような季節を連想されるかもしれませんが、バリ島の雨季はそれとはまったく違います。1月の平均降雨日数は27日、2月の平均降雨日数は22日となっていますが、けして一日中雨が降り続けているわけではなく、雨が降るのは午後の2時間ほど。それ以外の時間は、南の島らしい太陽が照りつけるいいお天気になることが多いのです。

この、太陽の陽射しと恵みの雨のおかげで、果物や花々が競うように実をつけ、咲きにおう、バリ島の雨季はまさに、色彩溢れる明るい季節と言えます。

旅行でいらっしゃる方は、午後から雨が降ることが多いこの季節、比較的お天気が安定している午前中から行動を開始することをおススメします。観光やアクティビティなどもできるだけ午前中に出発を。そしてスコールがやってくる時間は、ホテルやスパでゆっくりとしたリラックスタイムというのはどうでしょう。スコールが去って過しやすくなる夕方、雨上がりのきれいな夕焼けもまた格別。雨季ならではの素敵な過し方をなさってくださいね。

ひとつだけ注意していただきたいのは、真冬の日本からやってきた場合、バリ島との気温差です。30度近くの気温差があるこの季節。寒くて乾燥した日本から、真夏のバリ島へやってきて、
気持ちは解放的になっても、からだは意外と疲れるようです。ムリをなさらず、じゅうぶんに休養を取りながら、楽しい旅をしていただきたいと思います。

バリの暦

■2014年1-2月の満月: 1月15日、2月14日
■2014年1-2月の新月:1月1日、1月30日

バリ暦6番目の月「サシ・クナム」は1月1日まで。1月2日から1月30日まではバリ暦7番目の月「サシ・クピトゥ」となります。1月31日からは、バリ暦8番目の月「サシ・カウルー」が始まります。

1-2月のインドネシアの祝日

1月1日 元旦
1月14日  ムハンマド降誕祭(イスラム教の預言者ムハンマド生誕の日)
1月31日  イムレック(中国暦2565年新年)

1-2月のバリ島の祝日
1月29日 シワラトリ

■1月22日からランブット・シウィ寺院(ジュンブラナ)のオダランが始ります。
新しい年を迎える1月1日。でもバリの暦では、「新年」は3月にやってくるニュピ。なので1月1日に、新年らしい特別な行事やお祝い事は、バリでは特にこれと言ってありません。
2014年の1月1日は、サシ・クナム(バリ暦第六の月)の新月に重なっています。サシ・クリモ(バリ暦第五の月)からサシ・クナム(バリ暦第六の月)にかけて、バリ島は本格的な雨季のシーズンを迎えます。バリ島に豊かな水をもたらしてくれる恵の雨。しかし雨季にはこの雨が思いもかけない災害をもたらしたり、またあちらこちらで病気が流行ったりすることもあります。そんな雨季を迎えて、バリの人々はこの季節をなにごともなく乗り切ることができるよう、特別なお供え物を捧げて神様の加護を求めます。雨季を迎えるにあたっての「浄化儀礼」、サシ・クナムの新月に重なった2014年1月1日には、あちらこちらの村のお寺でこの浄化儀礼が行われます。
さて、1月31日はイムレック。チャイニーズニューイヤーです。中国暦のお正月に当るこの日。多民族国家インドネシアでは、それぞれの民族、宗教によって「新年」も異なります。中国系の人たちはこの日をはさんで長めの休暇に入り、バリ島にも、正月の休暇で訪れる人たちが多くなります。最近はバリでもこの時期は、お店の飾りつけなどで中国色を強めに打ち出したりするところが増えてきました。デンパサールなど中国系の人たちが多く住んでいるでは地域のスーパーマーケットなどでは、チャイニーズニューイヤーに向けて中国菓子などを売り出したりします。
そして、バリ暦第7番目の月の新月前日、1月29日は「シワラトリ」の日。バリヒンドゥー教徒はこの日「瞑想と断食」で過ごします。現在の、また前世を含めた過去の行いを反省し、神に近づく(悟りを開く)といった意味合いをもつ日です。「12時間の沈黙、24時間の断食、36時間 の不眠」というのがシワラトリの正しい過し方と言われていますが、現在では日が暮れてから沐浴をして正装に着替え、お寺に詣でて祈りを捧げるという人がほとんどです。
ヒンドゥーの故事に基づく祭日であるこのシワラトリの日。でもそこは、おおらかなバリの人たち。若者たちは、正装してお寺へ詣でたあとは、ちゃっかり「デート」の時間を楽しみます。この日は本来眠らずにお寺で瞑想をして過す日とされているのですが、それが転じて、ずっとお寺にいる日イコールこの日は家に帰らなくてもいい日、と若者たちの間では、そんなふうに理解されているのだそう。信心深いバリの人たちですが、こんなお茶目なところもあるんです。
とはいえこのシワラトリの日。バリヒンドゥーの総本山であるブサキ寺院では徹夜で祈りが捧げられます。また最近ではツーリスト向けの各種瞑想体験プログラムを行うところもあるようです。たくさんの人々の祈りのエネルギーが満ちる夜。シワラトリは、そんな夜です。

バリ島知っ得情報!

楽しいバリ島旅行。万全の体調で最後まで過したいものですが、残念ながら「危険信号」が!!いきなりのスコールに濡れちゃったから、エアコンの効いたホテルの部屋でうっかり薄着のままでうたたねをしてしまったから、暑い中を歩きまわって買い物しまくったから、おいしいものをついつい食べすぎたから。まあ、理由はいろいろあると思いますが、旅先で体調を崩すことほど、心細いことはないですよね。
風邪薬や胃腸薬、日本から飲みなれたものを念のために持って来ていればいいのですが、あいにくなにも持って来ていない、という場合、ここバリ島で、どこへ行けばどんな薬が手に入るのでしょうか。今月はバリ島の「お薬事情」についてご紹介したいと思います。
本当に起き上がれないほど体調が悪い場合は、我慢せずに病院へ行くか、ホテルの人に頼んで契約している病院からの往診をお願いするようにしましょう。日本から旅行障害保険に入っていけば、キャッシュレスで治療を受けられるクリニックもいくつかバリ島にはあります。言葉の心配がないように、日本人通訳やスタッフを揃えているところもあります。
お医者さんを呼ぶほどのこともなくて、薬を飲んでちょっと寝れば治りそうだな、という場合。バリの人はこういう時にはたいてい「マッサージ」で治してしまいます。バリ島のトラディショナルなマッサージは、強い刺激を与えずリンパの流れを促すように行うオイルマッサージです。マッサージの助けを借りて、体の中で滞っている「気」の流れを調整するんですね。ちょっと疲れたなと感じたら、マッサージを受けてゆっくり休めば体調が回復することもありますよ。
バリではお薬は、小さなパッケージで売られているものが多いです。ひとつのパッケージが5000から7000ルピアくらい。「手軽に買いやすい」というのがポイントなのでしょうか。このパッケージにはイラストが書いてありますが、見ただけでなんの薬かわかるものが多いですね。ほとんどのバリの人たちは、ちょっとした症状ならばお医者さんへ行くこともなく、マッサージを受けたり、もしくはこれらの薬を飲んで治してしまうようです。
外国で薬を買うのはちょっと不安、日本のものよりも効き目が強いって聞くし。そんな不安をお持ちの方。バリ島(インドネシア)で手に入る薬には、そのパッケージによって薬の種類がわかるようになっています。パッケージを見ると、どこかに、直径1センチくらいの丸いマークがついているのですが、この色に注目してください。青い丸がついている薬はいわゆる普通の、どこでも手に入る市販薬。緑色の丸は、市販薬ですが「効き目の強いもの」。そして赤い丸は、医師の処方箋がないと買えない薬。お薬を買う際の参考になさってください。
頭痛薬や風邪薬としてインドネシアで広く人々に知られているのは、パナドール。このお薬はインドネシアだけでなく、東南アジア全体、オーストラリアやニュージーランドでもかなりメジャーなお薬のようです。成分は解熱鎮痛薬アセトアミノフェン。三種類のパナドールがあって、頭痛には赤いパッケージ、熱を伴う頭痛には青いパッケージ、日本で言う「総合感冒薬」に近いもの(鼻水などの症状にも効き目があるもの)が緑色のパッケージです。どれも「市販薬」扱いですので、街中のアポテック(ドラッグストア)や、スーパーマーケットなどで買うことができます。
目だった症状が出てきているわけではないのだけど、なんとなく疲れて風邪を引きそうだ、というような時には「ジャムゥ」インドネシアの漢方薬もおススメです。代表的なのが「トラック・アンギン」「アンタンギン」など。成分はすべて自然の生薬である、生姜、朝鮮人参、ローヤルゼリー、蜂蜜など。錠剤、粉末タイプ(粉をお湯に溶かして飲む)、液体タイプなどの種類がありますが、一番飲みやすいのは液体のものでしょう。蜂蜜で甘さが加えてありますので、飲んだ感じは「飲むのど飴」のよう。ジャムゥ、というと、「まずい」「飲みにくい」というイメージがありますが、市販されている「トラック・アンギン」「アンタンギン」の液体タイプのものは、それほどまずいものではありません。
ただ、ジャムゥ、漢方系のお薬の場合、飲んだあとで一時、悪い症状が外に出てくることがあります。そこが、症状を抑える「医薬品」とは違うところ。明らかに風邪を引いて熱が出ている、といった場合は、その症状が一気に出てくる場合もあるので驚く方も多いようです。でも医薬品で悪い症状を押さえるのではなく、生薬の力を借りて悪いものをからだから出す手助けをすると考えればこれも納得なんですね。症状といえるほどの兆候もないけれど、なんとなく疲れたみたい、という時には、ジャムゥでパワーチャージするのもいいかもしれません。
さて、もうひとつバリ島に旅行した時に気をつけたい病気といえば、お腹の病気、いわゆる「下痢」などの症状を伴う、通称「バリ腹」と言われているものがあります。辛い料理や油っこい料理を食べる機会がどうしても増えますし、暑いので水分を取りすぎたり、冷たいものや果物を食べ過ぎたりしてお腹の調子が悪くなることもよくありますよね。
症状が下痢だけで、発熱や悪寒、嘔吐などがなければ、絶食もしくは消化のいいもの(お粥やバナナなど)を食べてしばらく安静にしていれば治まるでしょう。水分補給のために、ポカリスエットなどをこまめに飲むようにしてください。バリ島に旅行に来るとどうしても辛い料理や油っこい料理を食べる機会が増えますし、暑いので水分を取りすぎたり、冷たいものや果物を食べ過ぎたり。そんなことが重なって、お腹の調子が悪くなることもよくあります。日常的に辛いものや油っこいものを食べているバリの人たちは、お腹を壊すことがないのかと思うかもしれませんが、実はバリの人たちもよくお腹を壊します。そういう時にはお医者さんに行って薬を処方してもらったり、市販の薬で治してしまったりもします。
市販薬の下痢止めもありますが、もし発熱や嘔吐などを伴っていたり、余りにも激しい下痢で体力が消耗してしまうような時には、すぐに医師の診断を受けるようにしましょう。細菌性の病気だった場合、市販の薬を飲んで下痢を止めてしまうのもよくない場合があります。必ず医師の診断のもと抗生物質を処方してもらってください。
バリ腹というのは、「細菌性胃腸炎」と言われています。細菌、と言うとぎょっとされるかもしれないですが、これは特に毒性の強い菌ということではありません。むしろ日常的にどこにでもある菌と考えてくださっていいと思います。普段ならば人間がもともと持っている免疫力でじゅうぶん対抗できるものです。でも、旅行中の慣れない環境、疲れなどが重なった時に免疫力が落ちて、その結果、菌の活動を活発にしてしまうのですね。ですので、バリ腹にならないためには免疫力を落とさないようにすることが大切。それには、まず「疲れないこと」。
特に今の季節のバリ島は、日本との温度差が30度、それ以上になる場合もあります。詰め込みすぎたスケジュールで動き回っていると、からだにかかる負担は大きいんです。どうぞみなさま、無理をしないで、疲れたら休む。それよりも疲れないようなスケジュールで行動する。そんなことを頭に置いて、この季節、楽しいバリ島旅行をなさってください。

今月はバリ島の「お薬事情」についてご紹介いたしました。それではまた、「3-4月のバリ島」でお目にかかりましょう。サンパイ・ジュンパ~!!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2013-12-25

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