11&12月のバリ島 【2012年】

11~12月のバリ島はどうでしょう?

アパカバール?バリ島ナビです。
今年もいよいよ終わりに近づきました。バリ島には、雨季がやってきます。恵みの雨が降り注ぎ、花々が咲き、果物のおいしい季節の到来です。
雨季のはじまりの雨は、時々強く降ることがあります。降り始めの時間も決まっていなくて、昼間降ることがあったり、夜の間中降り続けることがあったりさまざま。なんとなくむしむしして汗ばむなあと感じたら、雨が降り始めるサインです。本格的な雨季に入るのはだいたい12月頃から。そしてこの頃になると、雨も「雨季特有」の降り方をするようになります。朝は気持ちよく晴れて、太陽の強い日差しが照りつけますが、お昼頃からだんだん雲が多くなり、午後に2時間ほどの強いスコールが降ります。しかしそのあとはさっぱりと雨があがり、夕焼けのきれいな空を見ることができる日も多いでしょう。乾季とは明らかに違う、空気がしっとりとした季節。行動は制限されるかもしれないけれど、雨季の美しさはバリならではのものです。
さて、年末のバリ島はハイシーズン。クリスマスとニューイヤーの休暇をバリ島で過ごそうと、世界中からやってくるお客様で賑わう季節です。この時期、観光地のホテルやレストランは、趣向をこらしたクリスマスパーティーやカウントダウンパーティーで盛り上がります。街もクリスマスデコレーションに彩られ、クリスマスソングのBGMが流れます。バリ島で迎える「真夏のクリスマス」も、いいものですよ。
それでは、11月から12月のバリ島、ご紹介していきましょう。

バリ島の気候と天気

【気温】
11月 最高32.7℃ 最低23.5℃ 
10月 最高33.0℃ 最低23.5℃ 

【降雨量】
11月 179mm 平均降雨日数16日
12月 276mm 平均降雨日数22日
2012年の乾季、インドネシアはスマトラ島南部地域から、ジャワ島、バリ島を経由して東ヌサ・トゥンガラ地域まで、弱いエルニーニョが発生しました。そのため乾季の時期、各地で山火事が発生。バリ島でもアグン山で山火事が起こりました。この弱いエルニーニョの影響で、2012年の雨季入りは少々遅れそうだ、という気象庁予報が、8月に発表されています。
9月に発表された予報によれば、10月に雨季入りするのは、東部、中部バリのほとんどの地域及びジュンブラナ県とタバナン県の南の地域、続いて11月に雨季入りするのが、ジュンブラナ県の北部と西部、ブレレン県、バンリ県、ギャニャール県(ウブドを含む)、クルンクン県、カランガッセム県南部地域、バドゥン県南部地域(南部ビーチエリアを含む)、そして残りのバリ島北部地域が12月に雨季入りする、ということ。今年の乾季はからりと晴れたいいお天気が続いて気持ちがよかったのですが、一方山火事や、水不足という問題もあちらこちらで聞かれました。願わくば、順調な雨季入りを期待するところです。
さて、雨季になるとおいしくなるのが「果物」。1年中果物が豊富なイメージがあるバリ島ですが、乾季の果物は値段も高め、甘みやみずみずしさもいまいち。けれど11月になるとバリ島の果物は、ぐっとおいしくなります。値段もどんどん安くなります。この季節バリ島へいらっしゃる方は、このおいしい旬の果物をぜひとも召し上がってください。特に11月頃からぐっと甘みが増しておいしくなるのは、マンゴー。バリ島で見かけるマンゴーにはいろいろな種類があり、一番ポピュラーなマンゴーは15センチから20センチほどの大きさの、緑色のマンゴー。緑色なので「熟していない?」と思われるかもしれませんが、触ってみて柔らかく、甘い香りのするものならばじゅうぶんに熟しています。市場やスーパーマーケットで見かけたら、ぜひお試しください。
年末年始のバリ島は、世界中からやってくる観光客で賑わうハイシーズンです。街のあちらこちらにクリスマスデコレーションが施されますが、真っ赤な洋服を着たサンタクロースがなんとなく暑そうな、真夏のクリスマス。ヒンドゥーの島バリでは宗教行事としてクリスマスをお祝いすることはありませんが、インドネシアではクリスマスは国民の祝日になり、キリスト教の人たちはクリスマス休暇に入ります。
そして、大晦日、12月31日のバリ島は賑やか。クリスマスの頃からバリではあちらこちらで、色とりどりの紙で出来たラッパを鈴なりに結わえ付けて売り歩く、自転車の屋台を見かけます。このラッパを吹き鳴らして新年を迎えるというのが、バリ島のニューイヤーズイブのお約束なんです。12月31日は夜が更けるまであちらこちらで、プ~プ~とラッパの音が響き渡ります。そしてこのラッパの音と共にバリ島は、新しい年を迎えます。

バリ島カレンダー

バリの暦
■2012年11-12月の満月:11月28日、12月27日
■2012年11-12月の新月:11月13日、12月13日

バリ暦五番目の月「サシ・クリモ」は11月13日まで。11月14日から12月13日まではバリ暦六番目の月「サシ・クナム」となります。12月14日からは、バリ暦六番目の月「サシ・クピトゥ」が始まります。

11-12月のインドネシアの祝日
11月15日:イスラム暦1433年新年
12月25日:クリスマス

11-12月のバリ島の祝日はありません
■11月28日からランブット・シウィ寺院のオダランが始ります。
11月から12月にかけてのバリ島、ヒンドゥーの祝日はないのですが、この時期には大切な儀式が各地で繰り広げられます。それは雨季を迎えるにあたっての浄化儀礼。
雨季というのはじめじめして、病気も流行りやすいし、雨などで思いがけない事故が起こりやすくなる季節です。そんな雨季を迎える前に村のあちらこちらを浄化して、雨季の間の安全と神の加護を祈る浄化儀礼。いつもはお寺に納めてある村の守り神であるバロンと共に、人々が村の中を練り歩き、バロンが歩くことによってその土地を浄化するというこの儀礼。雨季の始まりと言われる、バリ暦六番目の月の新月の日にこれを行うこととなっています。今年の暦では12月13日。その日(前後の何日か)は正装した村人たちを従えて、バロンの行列をバリ島のあちらこちらで見かけることになるでしょう。こうしてバリ島は、本格的な雨季のシーズンを迎えます。

バリ島知っ得情報!

世界中から観光客が訪れるバリ島。近年バリ島は、観光客だけでなく、在住外国人も増え続けています。
観光客や在住者が増えるとどういうことになるか、というと、その国の料理を食べさせるレストランができてくる、ということなのですね。フレンチ、イタリアン、和食はもとより、韓国料理、ロシア料理、スペイン料理、トルコ料理。。。バリで食べられない料理はない、と言っても過言ではないほど、世界各国の料理が食べられる今日この頃のバリ。しかも本場、そのお国の人がシェフだったりアドバイザーだったりするのですから、味のレベルもたいしたものなのです。
あまたある各国料理。それでもローカルのバリ人が好んで食べるものと言うと、そうたくさんあるわけではありません。もちろん中には、「寿司が好物」というハイソなバリ人もいますが、こと味に関してはかなり保守的なバリの人たち。でも、そんなバリの人たちに受け入れられている「外国料理」があるんです。それは、「ピザ」。今月の「知って得情報」では、バリ島ピザ事情を皆さまにご紹介します。
昔からヨーロピアンが多く住んでいたサヌールエリア。ここの「ラ・タベルナ」というホテルには、ビーチに面した場所にレストランがあり、そこでは20年前以上前から石釜で焼いた本格的なピザを出していました。当時バリ島で一番おいしいピザと言えば、間違いなく「ラ・タベルナ」のピザでした。パン生地タイプのどっしりとしたピザ。このほかにも、サヌールには昔からイタリアンレストランが多く、おいしいピザを食べられるところもたくさんありました。
1990年代後半からスミニャック、クロボカンなどのビーチエリア、そしてそれに少し遅れはしましたがウブドにも、本格的イタリアン、そしてピザのお店が次々とオープンしました。パン生地タイプのピザだけではなく、クリスピータイプのピザを出すお店も多くできてきました。とは言うものの、ローカルのバリの人たちは、なかなかそういう本格的なイタリアンレストランへ足を運ぶわけではありません。バリの人たちが好んで食べるのは、こういう本格的なピザというよりも、パン屋さんの「ピザ風パン」。
バリの若い子たちに人気なのが、こういったローカルパン屋さんの「ピザ風パン」なのです。そしてこういうパンを買うと、お店で必ず添えてくれるのが、サンバル。そう、バリの人たちは、ピザにはサンバルがお約束なんです。ピザにサンバル?と思われるかもしれませんが、意外にこれ合うんです。トマトソースがちょっとぴりっと来る感じ。
こういう、ローカル向けにピザ風パンを扱うお店が最近ずいぶん増えたバリ島。それだけではありません。スーパーマーケットの入り口や、ワルンの店先などで売っているパック詰めにされたバリの伝統的な生菓子、これらに混じって最近は、「ピザ」を見かけるようになりました。一切れづつになってパックされたピザ。生地は、ちょっともちっとしていますので米粉をつかっているのかもしれません。本場イタリアンの味とはちょっと違うのですが、伝統的な生菓子に混じって、ローカルバリ人たちが好んで買っていくおやつです。
もちろん旅行者向けのレストランでは、イタリア人の作る本格的なピザもお好み次第でありとあらゆるタイプを味わえるのがバリ島。最近はデリバリーサービスを行うレストランも増えてきましたので、今年のクリスマスやニューイヤーズイブ、ホテルのお部屋にそんなデリバリーを頼んでちょっとしたパーティーっていうのもいいかもしれないですね。バリ島でいただく本格的なイタリアピザ、と、ローカルタイプのインドシアンピザ。ピザって、世界中の人たちに愛されるお料理なんですね。
今月はバリ島の「ピザ事情」ご紹介しました。それではまた2013年1月にお目にかかりましょう。サンパイ・ジュンパ~!!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-10-31

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