コピ・バリ・ハウス

Kopi Bali House

閉店・移転、情報の修正などの報告

美味しいコーヒーだけではなく、美味しい食事も楽しめるバイパス沿いのコーヒー・ショップ。あの貴重なルアックもいただけます!

こんにちは!バリ島ナビです。自称グルメ隊長のナビが今回訪れたのは、サヌールにある「コピ・バリ・ハウス」。サヌール在住のビジネスマン御用達のお食事スポットです。ナビも、何十回と訪れているのですが、今回の訪問には気合いが入っております。それは今日、幻のコーヒーと言われる超高級コーヒー、「コピ・ルアック」の初体験をしようと心に決めてやってきたからです。映画「かもめ食堂」の中でコーヒーをおいしくするおまじないとして唱えられた言葉言えばピンと来る方もいらっしゃるのでは?

カフェに到着~!

サヌールのバイパス沿いにある「コピ・バリ・ハウス」は、バリでは貴重なエアコン付きカフェです。それゆえ、在住者にとってはランチやビジネスミーティングスポットとしても定番的存在なのです。入口は2つあり、バリでは珍しく完全に分煙がされていて、お子様連れにもお薦めです。駐車スペースも十分に確保されており、観光中の立ち寄りにも便利なロケーションです。
分煙です

分煙です

禁煙エリアの奥にはオープンエリアもあります

禁煙エリアの奥にはオープンエリアもあります

喫煙エリア

喫煙エリア

まずはコーヒーを

インドネシアはコーヒーの国。一般庶民の朝もコーヒーから始まります。トラジャコーヒーは日本でもお馴染みの有名なコーヒー産地ですね。そんなインドネシアのコーヒーを1935年から販売している蝶のロゴでお馴染みのコーヒーメーカー「クプクプ」が経営するカフェなので、コーヒーの種類はもちろん豊富。定番コーヒーはもちろん、フローズンコーヒーなどもあります。暑かったこの日は、友人とカフェラテとフローズンモカチーノをそれぞれオーダーしました。
左:アイスカフェラテ2万6500ルピア+21%/右フローズンモカチーノ2万8500ルピア+21%

左:アイスカフェラテ2万6500ルピア+21%/右フローズンモカチーノ2万8500ルピア+21%

このクリームたっぷり感が堪りません!

このクリームたっぷり感が堪りません!

店内の様子

クプクプ・ブランドのコーヒーはバリのスーパーではどこでも入手可能なほど、超メジャーブランド。禁煙エリアの店内ではお土産用コーヒーが買えます。
席についてコーヒーを飲みながら、店内を見渡すと、若干、悪趣味?といえるような絵画がたくさん壁に飾られています。
伝説のギタリスト、ジミーヘンドリックスだったり・・・

伝説のギタリスト、ジミーヘンドリックスだったり・・・

ガンジーだったり・・・

ガンジーだったり・・・

農民だったり・・

農民だったり・・

どの絵画も深いこげ茶色をベースに描かれているのですが、実はこれ、全てコーヒー豆を染料に使用した「コーヒー・アート」なのです。まさにコーヒー会社ならではの発想。これらの絵画は購入可能です。
ある壁には昔のコーヒーミルが飾られていました

ある壁には昔のコーヒーミルが飾られていました

お食事タイム

ここが長年在住者にも支持されている理由は、カフェでありながら、実はお食事がおいしいという点だと思います。メニューはアジア料理と西洋料理なのですが、どれを食べても、はずれたことがありません。ナビは得にここの熱々にサーブされるパスタのファンです。また在住者にはお得なモーニングメニューも人気です。
アボカドとエビのサラダ 4万2500ルピア+21%

アボカドとエビのサラダ 4万2500ルピア+21%

ビーフストロガノフ 6万9000ルピア+21%

ビーフストロガノフ 6万9000ルピア+21%

サーモンのスパゲティー 5万500ルピア+21%

サーモンのスパゲティー 5万500ルピア+21%

本日のメインイベント「コピ・ルアック」タイム!!

本日のメインイベント「コピ・ルアック」タイム!!

「コピ・バリ・ハウス」がこのコピ・ルアックを大々的に売り出したのが3年ほど前でしょうか・・・。店内に宣伝バーナーを置くようになりました。そこで、在住者が「え!?」と思う金額・・。

そう、通常のコーヒーに0の桁が一つ多い金額。なんとコーヒーが20万ルピアなんです!!!(2010年3月のレートで約2000円)東京の表参道のカフェでだって、こんなにはしないでしょう。それが物価の安いバリではありえない値段。そんなわけで、ナビは以前からどんな味なのか気になっていましたが、本日、飲むと心を決めるまで数年の歳月がかかりましたわ。別にココ、ぼったくりバーではないですからねっ!ではなぜ、ルアックが、幻のコーヒーと呼ばれるのか、なぜそんなに高いのかを説明しましょう。

まず、このコーヒーはインドネシアのスマトラ島とスラウェシ島でしか生産されていません。名前になっている「ルアック」とは、インドネシアのジャコウネコ(英語ではシヴィットと呼ばれます)の事で、この動物がおいしいコーヒー豆を選んで食べる性質があり、その消化器官を通り抜けて、ウ●コとして出てきたコーヒー豆がコピ・ルアックと呼ばれるのです。ジャコウネコといえば、香水のムスク系の香料としてかかせないフェロモンを出す動物。そんな、ヤツの腸内の消化酵素やら腸内での発酵作用で、複雑な味わいを生み出すのでしょう。そんなプロセスで、人の手に渡った貴重なコーヒー豆は、衛生管理上問題ないようにきれいな状態にされ(コレ、大事!(笑))、丁寧にミディアムローストに焙煎されます。ただでさえ、あまり生息していないジャコウネコの、そのまた、ウ●コですから、必然と量が獲れません。年間で海外に流出されるコピ・ルワックは、わずか300kgに満たないと言われているそうです。クプクプはスマトラ島で野生のジャコウネコを捕獲、飼育し生産販売しているのだそうです。「コピ・バリ・ハウス」では、ジャコウネコの剥製と、そのウ●コがコーヒー豆になるまでのプロセスが展示されています。
3歳半のジャコウネコの剥製

3歳半のジャコウネコの剥製

タヌキと猫の間?という感じでした

タヌキと猫の間?という感じでした

これがまだウ●コ状態。結構大きい・・

これがまだウ●コ状態。結構大きい・・

それをほぐし・・・

それをほぐし・・・

コーヒー豆らしくなってきました

コーヒー豆らしくなってきました

きれいになる4段階のコーヒー豆が展示されていました。

きれいになる4段階のコーヒー豆が展示されていました。

さて、食後に幻のコピ・ルアックをオーダーする時がやってまいりました。友人とオーダーする際に一瞬目線を合わせ、小さくうなずくナビ。冷静を装って「コピ・ルアック・サトゥ(「ルアック・コーヒー1つ」)とオーダーを入れました。間もなくスタッフがコピ・ルアック・セット一式を持ってきました。通常のコーヒーは普通にサーブされるのですが、さすが2000円以上(2010年3月現在のレート換算)するコーヒーには対応が違います。目の前でコーヒーを沸かしてくれて、まるで神聖な儀式のように仕上がりを待ちます。実は、周りでもこのコーヒーを飲んだ人がいなかったので、ここに来て、初めてルアックはエスプレッソで飲むことを知り、ナビ、少々、動揺。カップ小さいじゃんっ!
テーブルでエスプレッソを作ってくれます

テーブルでエスプレッソを作ってくれます

これがコピ・ルワックを挽いた粉

これがコピ・ルワックを挽いた粉

コーヒーを入れて・・

コーヒーを入れて・・

エスプレッソマシンをセッティングして・・・

エスプレッソマシンをセッティングして・・・

いざ、点火!

いざ、点火!

7分後スタッフが消火

7分後スタッフが消火

じゃーん!出来ました!

じゃーん!出来ました!

これが世界最高級のコーヒー!

これが世界最高級のコーヒー!

見た目も普通のエスプレッソよりも、真っ黒で濃いのが分かります。いざ飲んでも、わ、濃い~!深いっ!酸味はほとんどなく後味にコーヒー豆そのものの風味が追ってくる感じ。通ぶっていうとアフターテイストが長いというのでしょうか・・・飲み込んだ後に味わいがあるというのは初めての体験。コーヒーは好きですが、正直言うと、普段はカフェラテ派のナビ。もっとウンチクを並べつくしたいのですが、この濃さに馴染めませんでした(笑)。でもコーヒー通の人が飲んだら、違いは歴然だと信じたい。だってこの小さなエスプレッソカップ1杯で1000円なんだもん!!でも、いい体験をしました!

以上、バリ島ナビでした。


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記事登録日:2010-04-23

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スポット登録日:2009-08-07

利用日
女性 男性