バリ島で一番有名なフランス料理店「モザイク」が主催するクッキングクラスに挑戦!
ウブドの高級レストランといえば、まずモザイク。その名は世界的にも指折りのレストランとして知られるほどで有名で高い人気を誇っています。レストランはディナーのみですが、日中はシェフが教えるクッキングクラスも好評とのことで、さっそく参加してみました。
こんにちは、バリ島ナビのマヤです。ウブドの名レストランといえばやっぱり「モザイク」。「モザイク」はフレンチ料理の名店です。ウブドではもちろんのこと、バリ島で一番高い評価を得ているレストランといっても過言じゃないのではないでしょう。その名はバリ島のみならず、アジアや世界にも知られていて、オーナーシェフのクリス・サラン氏は外国でも幅広く活躍しているとのこと。さらに現在はイギリス人の若手凄腕シェフ、ジェームズさんも加わり、ますます「モザイク」の今後の発展が注目されます。
さてレストランですが、以前は月曜定休だったのが今春(2010年春)からは定休日無しとなり、毎日営業となりました。オープンするのはこれまで同様午後6時からでディナーのみですが、約2年前にレストランの一番奥にプライベートパーティ用のキッチン完備の個室が開設され、同時にクッキングクラスも取り扱うようになりました。オーナーシェフ自らが教えるプロ向けのフランス料理クラスをはじめ、一般の参加者も楽しめるインドネシア料理やアジアの食材を使った西洋料理など、モザイクでしか体験できないようなクッキングクラスが盛りだくさん。しかもキッチンはドイツの「Miele」製で最新の設備が整っています。ダイニングルームはインドネシアのインテリア専門店「Vinoti」の家具を使用していて、センスのよい快適な空間を楽しめます。
今回、マヤが体験したのはジェームズ氏が教える「Asian Ingredients in Western Cuisine」というアジアの食材を使った西洋料理のクラス。半日コースで一人90ドル(別途21%の税・サ)の高級クラスです。心して望みましたよ!参加者は他に台湾とイギリスからのお客様が5名。最少人数は4名とのこと。スタート時間は午後1時。早めのディナーといった感じです。
スタート予定時間の15分前に到着すると、まずはウェルカムドリンクとお菓子でリラックス。シェフを囲んで簡単な自己紹介や団欒を楽しみます。ジェームズ氏はまだお若いですが、その気さくな人柄と高いパフォーマンスが好評で今ではクッキングクラスの大半を彼が担当しているとか!?甘いマスクに加え、イギリス式の上品な英語がまた素敵。なるほど、納得ですね。
このお菓子がまたおいしいんです。特にチョコレートにはまってしまいました。これからまた食べるのでお腹いっぱいになりたくないのですが、ついつい手が伸びてしまいます。
ウェルカムドリンクの後は、料理に使うスパイスなどの説明をシェフから受けます。庭にスパイス各種が鉢植えされていて、実際に手にとって香りや味を確認したりすることができます。日本ではあまり見ないような珍しいスパイスが、しかもナチュラルなものがすぐに手に入る環境というのは素晴らしいですね。アジアの料理は香辛料を多く使うので、バリ島でお料理を習うとその有り難味がよく分かります。
一通り説明が終わるといよいよ料理開始です!参加者一人ひとりに調理台が用意され、モザイクのロゴ入りエプロン、メニュー、レシピが書いてある小冊子ももれなくついてきます。
さて、この日のメニューは・・・
イエローフィンツナ、グリルポテトとサンバルを添えて
和牛のステーキ、ライムとパプリカソースで
バニラ・クレームブリュレと生姜の花とトロピカルフルーツのジェラート
英語だと格好良く見えるのですが、日本語に訳すと大体こんな感じです。でもこの日は特別にシェフ持参のサーモンも調理する機会がありました。
外国のテレビで見るクッキングクラスみたいで思わず感激。グループによって進行の方法を変えたりするとのことですが、今回は料理ごとに担当者を決めてジェームズ氏の指導を受けました。ちなみにナビはデザート好きに見えたのか、クレームブリュレの担当に指名されました。料理もお菓子もほとんど作ったことがないため卵を割って白身と黄身に分ける作業に苦戦。普段料理していないことがバレてしまいました。ただクレームブリュレは案外シンプルで、材料をよく混ぜ合わせてバニラを加え、オーブンに入れて固まるのを待つだけ。これなら出来そう!
この日の特別メニューのサーモン。このサーモンが絶品なんです。2つの方法で調理しました。左はフライパンにオリーブオイルを入れて軽く表面を焼いたもの、真ん中はオリーブオイルに浸して低温のオーブンでしばらく加熱したものです。右はオーブンで焼いたイエローツナのつけ合わせのポテトです。
1時間半ほど経過したら10分ほどの休憩タイムがありました。ちなみに料理中もフルーツティが出たり、至れり尽くせりのサービスです。アシスタントスタッフもスタンバイしていて、困ったときや分からないときに助けてくれるので安心です。奥のバルコニーからは少しですがウブドらしい田園風景が望めます。
さあ、後半戦もがんばっていきましょう!ジェームズ氏は一生懸命な方で、楽しいクラスを演出しつつ、本人は汗だくでがんばっていました。料理を作るのってエネルギーのいる仕事なのですね。昼間はクラスを教え、夜は厨房でディナーを作っているそうですよ。
いよいよ和牛タイム。ここでシェフからの秘伝が・・・魚にしても、肉にしても、調理する前にソーセージのようにサランラップで硬く巻き付けて冷蔵庫に保存しておくと、長持ちするうえ円形になってカットしやすいらしいです。道理でマグロのステーキもこのように丸い形になるんですね。表面にゴマをつけて軽く焼き色をつけました。
参加者も真剣な眼差しでシェフの手ほどきを受けていました。シェフのパフォーマンスもあり、これまた楽しい時間を過ごしました。
いよいよ盛り付けの準備に取りかかりましょう。アシスタントスタッフも緊張しながらも必死でサポートに回ります。フランス料理では味はもちろんのこと、盛り付けもかなり重要とされています。まるで絵を描くようにお皿の上にソースや惣菜を盛り付けていきます。盛り付け一つで高級感が全然違うものです。一流シェフの作業を目の前で見られるのは貴重な体験!「モザイク」ではすべてメインシェフが調理から盛り付けまで行うらしいです。
フォアグラはシェフのスペシャルサービス!「モザイク」で出される料理もこんな感じなのでしょう。思わず食べるのがもったいなくなるほど綺麗なデコレーションです。
クレームブリュレはバニラの味がしっかり効いていて美味。ジェラートも生姜とレモンが入っているのでさっぱり風味でこれまたおしくいただきました。盛り合わせのフルーツは参加者がついついいっぱい入れすぎて、シェフ曰く「高級感が少しなくなった」とのこと。量じゃなく素材で勝負がフレンチ流なんですね。でもみんなで楽しみながら作った経験は貴重です。食事が完成したらお食事タイムなのですが、ドリンクにはグラスワインも含まれていて、さすがは「モザイク」の高級クッキングクラス。やっぱり自分たちが作った料理はおいしいですね。たくさん作ったのでお腹がいっぱいになりました。
クラスが終了したときにはすでに薄暗くなっていました。「モザイク」は午後6時から営業なのですが、その前にレストランの様子を少しだけ見学できました。
ガーデン席は晴れたときしか利用できませんが、夜はロマンチックになりそうです。完全予約制なのでディナーの予約はお早めに!ウブドに来たら「モザイク」と言われるほど、世界中の観光客に人気のレストランなので数ヶ月前から予約を入れるお客様も少なくないとか。予約の方法もニューヨークやパリの一流レストランのようにかなり厳しく、場合によってはクレジットカードの保証を求められたり、当日の午後4時までにリコンファームが必要だったりするようです。ホテルの予約と似ています。
最後は入り口近くにあるラウンジを見学。ピアノバーもあったりして、なかなかステキです。お食事のお客様が少し早めに来てドリンクを楽しんだり、レストランの予約がなくてもラウンジのみの利用も可能だそう。ラウンジではアルコールドリンクをはじめ、ドリンク各種と一口デザートが楽しめます。クッキングクラスでいただいたミニサイズの焼き菓子と同じものが楽しめるので、夜にちょっと立ち寄ってロマンチックな雰囲気を味わうのもいいかも知れません。
残念ながらこれまで「モザイク」でディナーの経験はないのですが、料理教室は「モザイク」のお料理を作って、味わえて、2倍楽しめた感があります。初心者でも楽しめますが、普段料理をする人ならもっと学べる充実した内容になっていますので、お料理好きの方には特におすすめしたいです。
以上、マヤでした。サンパイジュンパ!
クラスの料金
半日コース(4時間):90万ルピア+21%税・サ
最少人数は4名より。午後1時~5時まで。※午前クラスも希望があれば可能
1日コース(7時間):130万ルピア+21%税・サ
最少人数は4名より。ランチ込み。午前10時~午後5時まで。
※料金は2010年6月現在のものです。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日 :2010-09-07
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