ホワイトボックス

White Box

閉店・移転、情報の修正などの報告

ペストリーやスイーツなど、女の子の好きなものがいっぱいで、毎日でも通いたいお店。

こんにちは、バリ島ナビです。今日ご紹介するのは、2009年12月にウブドに誕生した、ステキなステキなお店。小さなお店ながら、魅力的なスイーツが勢揃いしていて、ウブドのスイーツ好きたちをうならせている、「ホワイトボックス」です。
ウブド大通りをプリアタン方面へ向かい、突き当りのアルジュナ像を左折。スーパーマーケットデルタデワタを越えてさらにしばらく北上すると、左側に「ホワイトボックス」の看板が見えてきます。
アンドンの街道沿いにあります。

アンドンの街道沿いにあります。

ホワイト一色の清潔で可愛らしい店内 ホワイト一色の清潔で可愛らしい店内

ホワイト一色の清潔で可愛らしい店内

通りからちょっと奥まったところに建てられたお店は、まるで「避暑地の小さな喫茶店」といったそれはそれは可愛らしいたたずまい。白を基調とした、ログハウス風のデザインです。入り口のドアを押して店内に入れば、ほどよくエアコンが効いていて快適。そして目の前には、デコレーションも可愛いケーキのあれこれが、迷ってしまうほどたくさん並んでいます。お店の奥には、ペストリーや焼き菓子がこれもまたたくさんたくさん。本当に女の子を迷わせるお店!!
こんなステキなお店をウブドでオープンさせてくださったのは、イワン クマルディンさん。さっそくイワンさんにお話を伺ってみます。
イワンさんはどちらのご出身なんですか?

「私はスラバヤ出身のインドネシア人です。」

スラバヤ出身のインドネシア人であるイワンさんが、フレンチシェフになろうとなさった、そのきっかけはなんだったんでしょう。


「私は高校を卒業したあと、オランダのインドネシア料理のレストランで働きました。といっても最初からシェフだったわけじゃないですよ。どこのレストランでも、入ったばかりの若いものに最初から料理なんてさせてくれないですからね。それよりもあの頃の自分にとって大事だったのは、オランダの生活、つまり欧米の生活や文化に親しむこと、そしてレストランを経営するということの基礎である、食材の見分け方であるとか、スタッフとのコミュニケーションであるとか、そういったことを学ぶという意味で、とても有意義な経験でした。」
「オランダのレストランを辞めたあとは、クアラルンプールのホテルのレストランに職を得ました。私のシェフとしての経歴は、正しくはここからスタートした、と言っていいでしょうか。そして2004年、スミニャックのフレンチレストランワリサンのシェフになりました。」
スミニャックのワリサンといえば、バリのフレンチのブームを作った、とも、バリのフレンチの草分けとも言われるレストラン。バリの超有名店ですね。

「そうです。ですからお客様からの要求もとてもレベルが高いんですよ。私はそこで、主にホットフード、温かい料理の担当をしていました。そしてそのあと、バリケータリングカンパニーというところでシェフの仕事を5年間勤めました。」

バリケータリングカンパニーというのはどんな会社なんですか?

「その名の通り、ケータリングいっさいを提供します。ウエディングパーティーやホテルで行われる国際会議のような大規模なものから、ヴィラでのプライベートディナーやホームパーティーなど、ご要望次第でいろいろなアレンジをします。コースディナーからバーベキュー、ビュッフェ、これはウエスタンでもインドネシアンでも対応できます。私はそこでやはりシェフとして5年間勤め、そして2009年にウブドに小さな、自分のお店を出したんです。」
お聞きしていると、まさにシェフの道一筋!という感じですけれど、そんなイワンさん、さぞかし小さい時からおいしいお料理を食べて育ったんじゃないかなーって気がします。お母様はさぞかし料理上手だったのでは?

「いやいやいたって普通の家庭ですし、うちがいつもフルコースディナーを食べていたようなことはけっしてありません。でも確かに母は工夫していろいろな料理を作ることが好きだったような気がします。インドネシア人の家ですが、私が子供の頃から欧米の料理が食卓にあがることもよくあったんですよ。その頃の、母譲りの味を実は今ウチのメニューにもいれてあるんです。」

え?それはいったいどのメニュー?

「テイクアウトのメニューにある“マカロニグラタン”ですよ。これは昔、私が子供の頃、母がよく作ってくれた料理なんです。」

「ホワイトボックス」は洋菓子のお店として有名ですが、おうちで温めるだけですぐ食べられる冷凍したお料理をいくつか販売しています。その中のひとつ、マカロニチーズグラタン(4万5000ルピア)とマカロニチーズ&ハムグラタン(5万ルピア)、これはイワンさんのお母様譲りの味だったんですね。
マカロニグラタン

マカロニグラタン

テイクアウト料理のいろいろ

テイクアウト料理のいろいろ

そのほかにもテイクアウト用メニューには、ズッキーニスープ(冷凍、2万ルピア)、タイグリーンカレーパンプキンスープ(冷凍、2万ルピア)、ポテトニョッキスピナッチクリーム(冷蔵、2万5000ルピア)、シェパードパイ(お肉とトマトソースのパイ包み、冷蔵、3万5000ルピア)などのメニューがあります。最近はキッチン付のホテルやビラも増えているウブド。たまにはこんなメニューを買い込んでホテルのお部屋でゆっくりワインを開けてディナー、なんていうのも、いいかもしれませんね。
シェパードパイ

シェパードパイ

スープは冷凍されています。

スープは冷凍されています。

とは言うものの、ホワイトボックスといえばやはりなんと言っても魅力的なのはスイーツ!お店の奥には嬉しくなるくらい「女の子の好きなモノ」が揃っています。マドレーヌは2種類、レモンの風味爽やかなレモンマドレーヌと、チョコレートチップがリッチなチョコレートマドレーヌ(どちらも10個入り1万5000ルピア)。フィナンシェにいたっては、なんと5種類。ノーマルなフィナンシェのほかに、アーモンドフィナンシェ、チョコレートフィナンシェ(10個入り1万2000ルピア)、抹茶フィナンシェ、そしてブルーベリーがトッピングされたブルーベリーフィナンシェ(10個入り1万5000ルピア)と、どれも信じられないリーズナブルプライスなのも嬉しいですね。このほかにも、クッキーやパウンドケーキなど、おやつのお供にしたいスイーツがたくさんあって、本当に毎日でも通いたい品揃えです。
でも、イワンさん、これだけのお菓子の材料を調達するのは大変なんじゃないですか?それにとってもリーズナブルなお値段。私たちはとても嬉しいのですが・・・

「材料の調達は簡単ではありません。たとえばグリーンティー、抹茶。製菓材料、食材として抹茶を取り扱っている会社はたくさんありますが、ここバリで手に入れられる抹茶の中で、私がクオリティーを認められるのは実はひとつしかありません。手に入れるのはちょっと大変ですよ。でもできないことじゃないですから。それに、どんなにいい材料を使っていても、値段が高くてお客さんが簡単に買えないようなものを作っていても、それこそ意味がないじゃないですか。何のために作るの?私が食べるため?そんなの意味ないよ。だからできるだけリーズナブルな、誰でも買える値段で提供する、これも私の店のコンセプトなんです。」

嬉しいです!!

「お店で売るほかにも、ホワイトボックスはケータリングサービスも業務のひとつとしています。ヴィラでのディナーや、イベントの時のお料理、バーベキューでもビュッフェでも、コースディナーでも、人数とご希望により対応します。それから、レストランやカフェへのデザートの卸業務も行っていこうと思っています。私は今まで、オランダ、クアラルンプール、そしてバリではスミニャックで仕事をしてきましたが、ウブドという土地はそれらのどことも違っています。ひとことで言って、とてもいい空気が流れています。人々がリラックスして、静かな気持ちになれる場所ですね。そんな場所で料理を作れる幸せを、今つくづく実感しているんですよ。」

どうもありがとうございます、イワンさん。これからもおいしい魅力的なスイーツやお料理で、私たちをずぅっと迷わせてください。

ケータリングサービスを頼むほどでもないけど、と思ったアナタでも、ナビはひとつ提案します。もしアナタがウブド滞在中にお誕生日を迎えるとしたら、もしくはあなたの旅行同行者がお誕生日を迎える、ようなことがあったら、ぜひ!「ホワイトボックス」でバースデーケーキを頼んでみてはいかがでしょう。実はウブド在住日本人たちの間で、ここ半年ほどひそかに流行っているのがコレ!ホワイトボックス特別注文バースデーケーキ。クリームやデコレーションなど、すべて希望を聞いて対応してくれるんですよ、もちろん名前も入れてくれます。チョコレートケーキもチーズケーキも食べたい!なんてぜいたくな人には、チーズケーキにチョコレートクリームトッピングなんてこともオーケー!!もちろんお誕生日だけじゃなくても、結婚記念日でも、新婚旅行記念でも。忘れられないウブドの味、とろけるようなホワイトボックスのおいしいスイーツを、ぜひあなたも、体験してみてくださいね。以上、バリ島ナビでした。

記事登録日:2010-10-12

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2010-10-01

利用日
女性 男性