パサール・マラムでローカル・ナイトを体験!

バリのパサール・マラム(ナイト・マーケット)と言えば、ここ「パサール・クレネン」で決まり!ど~っぷりとローカル色に浸れるディープな世界をのぞいてみましょう!

こんにちは、バリ島ナビのバリ子です!アジアと言えば、ローカルの活気と怪しげな雰囲気プンプンの市場。そしてキング・オブ・マーケットと言えばやはり「ナイト・マーケット」。バリにももちろんナイト・マーケットなるもの、ございます!インドネシア語で「パサール・マラム」と呼ばれるナイト・マーケットは、老若男女を問わず皆が気軽に立ち寄ることのできる生活と密着した「これぞバリの縮図!」たる要素満々の面白エリア。…などとデカイ口を叩きましたが、実はバリ子、ここしばらくパサール・マラムには行っておりませんでした…。キャー、ごめんなさいっ!しかしながら、海外旅行に出かけると「台湾行くならやっぱ夜市は外せないよねー」やら、「ベトナム行ったらとりあえず市場で買い物しようね♪」などと言っているうちに、「そういえばバリのパサール・マラム、しばらく行ってないなぁ」と。同じアジア圏、同じ市場文化(?)、久しぶりにバリでローカルの空気を思う存分に味わって来たいと思います!
「パサール・クレネン」はデンパサールのアートセンターから市内に向かって5分くらい進んだ町の中にある大きなパサールで、「パサール・パギ(朝市)」もやっています。旅行会社の観光ツアーでよくある「デンパサールのナイト・マーケット・ツアー」や「活気のあるデンパサールの市民の台所・朝市ツアー」などの場合、たいがいがナイト・マーケットは「パサール・クレネン」で、朝市の方は、「パサール・バドゥン」というバリで1番大きなパサールが組み込まれています。「パサール・バドゥン」と「パサール・クレネン」の違いは、朝の買い物という観点からみると、正直言ってほとんど大差はありません。強いて言うならば、「パサール・バドゥン」の方が市場自体と青空市場の面積が広く、周りに生鮮野菜や果物の卸問屋が多いということ。昼間観光として見に行くのなら周りに他の見どころもあるのもいい所。

しかし、朝の市場の様子は万国共通!日の出前からイブイブ(おばさんたち)が今日一日の食材を買いに、わんさかと市場へやってきます。そしてその賑わいは、9時も近くなるともはや何事もなかったかのように落ち着きはらってしまうのです。

クレネンのパサール・マラムは、そんな朝の部が開かれる建物の左側に位置します。実は昼の2時頃からすでに開いているお店もあるようなのですが、そこは何と言っても「パサール・マラム」、やはり日が沈んでからが本番。

エリアその1:衣料品部門

クレネンのパサール・マラムは大きく分けると3つのエリアに分かれます。まず道路沿いのゲートをくぐって、パサール・パギの開かれる建物の前、青の養生シートで即席の屋根がかけられた衣料品ゾーンからスタート。人2人通るとちょっと狭いくらいの通路両脇にはズラーッと洋服が。洋服一枚1万ルピア、1万5000ルピア、デザインや素材はともかくとして、やっぱり安い!ジーンズなんて3万5000ルピアですよ~。バリ子が思うに、バリの安いジーンズは、やっぱり少し生地が薄めなのですが、南国のバリではその方がいいように思います。そしてローカルの若者たちのオシャレの定番こそがジーンズ。「今日は気合入ってるよ~!」という日やデートの時にはジーンズの着用率大(笑)!そしてもっと若い「ABG(アーベーゲー:やっと大人になったばかりの子供の略)」世代のワンパク坊やたちは、ひざ下丈のブカブカのジーンズを腰まで下ろして、チェーンで財布を留めるのがトレンドの模様。(え?もう古いって?)下着やタオル、子供服などと、ありとあらゆる衣料品が並んでいます。
そして出た~~~っ!この「ラブリーなキャラがプリントされたおばちゃん御用達パジャマ!!」基本的にバリの女性たちはキャラクターものが好きなようで、一番オシャレに気を使うようなお年頃の女の子たちの必須アイテムはピチピチのチビTにあやしいキャラクターがプリントされたものだったりするワケなんですが、それより年齢層が上のイブイブ達は、このキャラクターがプリントされたワンピースと短パンがセットになったラブリーなパジャマをいたくご愛用されています(時に短パン着用なし)。見た目にラクそうなのは間違いありませんが、夜自宅にいる時だけではなく、ちょっと近所にでかけるのにこれ着用でバイクを運転したり、朝ワルンにこの格好で買い物に来たりすると、思わず目が釘付けになってしまうアイテム。ローカルの本拠地に足を踏み入れたことを実感するバリ子。なんか楽しくなってきましたよ~♪

洋服だけではなく、バリの伝統衣装もいろいろ揃っています。儀式の時に男性が頭に巻くウドゥンや腰巻用のサロンやサプッ、女性用のクバヤ生地などももちろんあります。

エリアその2:日用雑貨部門

そしてこの衣料品エリアの先には、時計やヘルメット、そしてローカルコスメを扱うお店など、生活雑貨が売られています。なんか見たことあるロゴのスニーカーや、バリの子供たちのほとんどが持っていると思われる戦隊ものやアニメキャラのリュック、各家庭に何本か必ず置いてある万能油各種や刃物類と、とにかくありとあらゆるものが一挙に勢揃い。
なんでこんなもの…と常日頃思っていたのは、テレビやエアコンのリモコン。そんなの買う人いるのかな~と以前は思っていましたが、バリ子もエアコンのリモコンが壊れた時は、やっぱりパサールに買いに来ました(笑)だって、どんな機種にも対応するんですよ?考えてみると、優れものではありませんか!そしてバイクのミラーにしてもリモコンと同じく、やはり需要があるんですよね。まぁそんなに頻繁に売れるものではないかもしれませんが…。

エリアその3:パサール・センゴール部門

そして、パサールの入り口から見て、左奥にあるのがパサール・センゴールと呼ばれるカキリマ(屋台)エリア。ハッキリ言って、パサール・マラムに来る真の目的はここ!そのついでに洋服を見たり、日用雑貨を物色してみたりとするわけで、言ってみたら庶民のデパート。日が沈んで涼しくなってから、家族でごはんを食べがてら子供を連れて遊びに来たり、若者はデート・スポットとして利用することも。特にバリでは満月・新月のお祈りにお寺に行く際にカップルで出かけ、帰りにパサールで仲睦まじく食事をするなんて光景も。そんな時にパサール・マラムへ行くと、正装をしたカップルをよく見かけます。
ザッとカキリマ・エリアを見渡してみると、ダントツに多いのが、「バビ・グリン」と「サテ・カンビン」のカキリマ。バビ・グリンは言わずと知れたバリの郷土料理のブタの丸焼き。町中ではほとんどの場合は昼間のみ開いているバビ・グリンのワルンですが、パサール・マラムではカリッカリに焼かれた子豚ちゃんが、あっちにもこっちにも鎮座おわします。対する「サテ・カンビン」はヤギ肉のサテ。ピーナッツ・ソースを絡めて頂くこちらもまたローカルの人々の大好物。こちらは本物のヤギ肉を使っている証明として、お肉を店先にぶら下げてあったりします。その他にはいろいろなメニューが揃っているワルンやナシ・チャンプル、ソト・アヤムのカキリマなども。
子豚ちゃん、アップ!

子豚ちゃん、アップ!

みんな大好きなのは、パリッパリの皮

みんな大好きなのは、パリッパリの皮

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ワルン・メニューもあります

ワルン・メニューもあります

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今日バリ子はバビ・グリンを食べようと思うのですが、ここで注意しなくてはいけないのが、値段交渉。全てのカキリマではありませんが、ボッタくるカキリマも多々あります。以前ここに来て食事を済ませた後に値段を聞いたら、ビックリする値段を言われたことがありました。聞かなかったバリ子が悪いので言い値を払いましたが、その後は食べる前にちゃんと値段を確認するようにしています。同じお店がいくつもあるので、高いと思ったら別のカキリマで聞いてみるのも良しです。

今日のバビ・グリンの最高初言い値は「3万ルピア」。ちなみにバリで一番高いと思われるウブドの有名店「イブ・オカ」のバビ・グリンでも2万5000ルピア。そして次に提示した値段はいきなり半額の1万5000ルピアでした。実際そのくらいが相場かもしれません。
結局別の所で1万ルピアのバビ・グリンを食べたバリ子。バナナの茎をスパイスで煮込んだ「スプ・アレス」と一緒においしく頂きました。
食事の後にはもちろんデザート。ローカル・デザートの定番「エス」を探してフラフラ。エスとは氷という意味で、「エス・ブア」「エス・チャンプル」「エス・チェンドル」「エス・コラック」など、バリにはいろいろな種類のかき氷があります。今日は果物がいろいろ入った「エス・ブア」を食べることに。

フルーツたちの中にトマトが置いてあるのが見えますか?料理にも使うのですが、バリではなぜかトマトはフルーツの分類にも属すようで、「エス・ブア」にトマトが混入されること多々。バリ子は「トマトは入れないでね」とお願いします。どうしても、バリ子の日本人的な味覚に対する常識が、どうしてもどうしても「トマトだけは許しちゃいけねー!」と心の底から訴えかけるのです。だって、トマトってカンペキ野菜でしょー!
このレトロなかき氷機で削られた氷に、トロピカル・フルーツを乗っけて、自家製シロップとコンデンス・ミルクをどっちゃりかけたら出来上がり~♪そうそう、バリではジュースとしても有名なアボカドですが、エス・ブアに入っていることも。これは半フルーツ認定です。
ごはんもデザートも終わったら、もう少しパサール内をブラブラ。インドネシアの漢方薬と言われる「ジャムー」のスタンドもあります。いろいろな効能があり、生卵やレモン、ハチミツなどを混ぜて飲むのですが、決しておいしいものではありません。効能が一目で分かるイラストがパッケージに描かれているのが面白い!

パサールの外に出てみましょう

さて、これでパサールの中を一通り制覇しました。外に出た道路沿いには、果物やお供え物、ゴレンガン(揚げ物)の屋台が軒を並べています。焼きトウモロコシと一緒に売っているこの茹でピーナッツ、結構イケるんですよ!丁度シーズンのドリアンも、運ばれてきたままピックアップの荷台で山のように売られていました。
お供え物に、おやつにと、バリ人の必須アイテム「ブア・ブアハン(果物)」

お供え物に、おやつにと、バリ人の必須アイテム「ブア・ブアハン(果物)」

家で作らなくてもチャナンをはじめ各種お供え物が売られています。

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夜のおやつの定番「ゴレンガン(揚げ物)」

夜のおやつの定番「ゴレンガン(揚げ物)」

茹でピーナッツがホクホクしてバカにできないおいしさ!

茹でピーナッツがホクホクしてバカにできないおいしさ!

こうやって見てみると、本当にバリの人々が必要なもの全てがパサールにはあります。私たち外国人が食事以外で行っても欲しいものはあまりないかもしれませんが、バリの人々の日常生活がうかがえるディープな場所。皆さんも体験してみませんか?
以上バリ子でした~!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-09-28

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