レンタルバイクでバリ島北部へ遠征!

1泊2日でキンタマーニ&ブドゥグルを探訪。ロビナビーチ経由で行く、バイク周遊の小旅行~

バイクや車をレンタルすれば、2-3日使えば海岸線沿いに島内一周もラクラク。とはいっても、バリ島とジャワの接する西部まで行くのはちょっと遠すぎるかなと、ウブドを起点にしてキンタマーニ経由で北海岸に出て、シガラジャ港からまた山越えをしてブドゥグルの「湖に建つ美しい寺」を見物して戻ってくる、中部一周のルートを考えました。


ココナツ粥の朝食と山越えの大市場

走る距離が長いため、できるだけ早い時間に湖の寺のあるブラタン湖まで到着しようと、外が明るくなる早朝5時半にウブドの宿を出発。いい写真が撮れるよう、天気がいいことを祈りつつ。
この時間はさすがに交通量も少なく快適。途中で山肌から日が差してきて爽やか。6時過ぎ、大きな街タンパクシリンに到着。市場が夜明けとともに賑わっていたので寄り道していきました。こんな山中の市場で、さぞやひなびた場所かと思いきや、市場特有の生臭さなどなく、思いがけなく衛生的。ナビも行き慣れたサヌールの市場よりよっぽどきれいだと思った次第。
AM6:30、ひとつ目の目的地、聖水寺として有名なティルタ・ウンプル寺院に到着。このお寺はちょうどキンタマーニまでの通り道なのです。早朝で誰もいないのかと思っていたら、朝の沐浴をしている若い女性2人と男性1人に遭遇。男性のほうは黙々と水に打たれていて、若い女の子2人も何かに願をかけているのか、かわるがわる頭から水に打たれていました。それからウブドから来たという家族3人が参加。30分ほど滞在し、AM7:00ころ出発。
途中で買ったお粥が、ココナツ味がして感動の味!2000Rp。

途中で買ったお粥が、ココナツ味がして感動の味!2000Rp。

オバちゃんの手作り粥、という感じ。近くの村人がこぞって買い求めていました。

オバちゃんの手作り粥、という感じ。近くの村人がこぞって買い求めていました。

AM7:30 ころ。のどかでなだらかな山道を上っていると、いくつかの道が交錯する場所で、オープンエアの朝市に遭遇。山で採れた野菜や香辛料などがたっぷり集められていました。広場のようなエリアで見晴らしもいいせいか、たいへん大きく感じ、壮観でした。しかも外国人がほとんどいない、地元の人たちが利用する自由な市場だったのでした。
阿蘇の外輪山を思わせる沿道

AM8:00すぎにはキンタマーニの展望台に到着。まだ涼しさの残る、朝の光が気持ちがよい。いい映像が撮れたでしょ?で、ここで湖の近くまで下りていこうとしたら、道を間違え、プサキ寺院の道に入ってしまい、引き返しましたが、後で考えたら、ここからベサキに行ってバリ一のストゥーパ群を見ておけばよかったですね。意外と、キンタマーニ+プサキというのは効率的に回れるのです。キンタマーニは典型的なカルデラ火山で、火口がえぐれて、中に湖と集落ができています。日本でいえば、阿蘇を思い浮かべれば、個々キンタマーニはそっくりの規模。バトゥカル湖のほとりまで下りていくと温泉もあるということですが、見た目けっこう遠そうなので、今回はパス。先を急ぎます。

ウルン・ダヌ・バトゥカル寺院。何やら売り子がうるさく、入る気もなくなりました。

ウルン・ダヌ・バトゥカル寺院。何やら売り子がうるさく、入る気もなくなりました。

沿道のレストラン。ビューがいいので人気です。

沿道のレストラン。ビューがいいので人気です。

                       山の小学校。子供たちが明るく、元気、元気。                        山の小学校。子供たちが明るく、元気、元気。

                       山の小学校。子供たちが明るく、元気、元気。

AM9:00 、朝のプヌリサン寺院を散策。階段が多くて骨が折れる。地元の一族が参拝に来ているのに遭いました。たいへん荘厳なムードです。
ガス欠寸前!ハラハラの下山道
このプヌリサン寺院から下山路となり、北側の海岸エリアまで向かうことにしました。が、途中、ガソリンが切れそうなのでハラハラ。なんといっても、田舎すぎて、スタンドがいつまでもでてこないのだ。心配なので、エンジンを切って坂道を下りて行ったのでした。下山すること、約30分後、ようやくガソリンスタンドを発見!ようやくガス欠の心配から解放されたのでした。
10時過ぎに、Singaraja(シガラジャ)という港町に到着。
ここでまず目についいたのが、中国寺院。馬祖廟のようだが、中から中国人の顔をした年配の人がたくさん現れてきましたので、いろいろ聞いてみました。1000人以上の華僑がここに住んでいるそうで、オランダ統治時代を含め、バリ島に移民する中国人の大拠点だったとのこと。
この地域、ブレレンが漢字で「峇厘陵」と充てられていることを知りました。
市場の様子も非常に中国的。もしかしたら、バリ華僑はデンパサールより多いかもしれません。あちこちに、中国的な習慣が感じられます。
天候急変!急きょブドゥグルで雨宿り

シガラジャの西側にあるロビナビーチをちょっとのぞいてから、昼過ぎに港町から山を入ろうとしたところで豪雨に見舞われました。まさか降らないと思っていたのですが、やれやれ、雨季には何が起こるか分かりません。パソコンの入ったリュックだけが心配だったが、レインコートでかばい、ゴルフ場まで着いたので、ここで雨宿りしていこうと、クラブハウスを拝借。15時ごろまで雨が止むのを待っていたのですが、どうもやみそうにないので、しびれを切らせ、再びブラタン湖に向けて出発。

雨が強かったが、10分ほどでブラタン湖に到着。めざす「湖の寺院」は雨と霧にかすみ、まったく見えないので入場はあきらめ、ブドゥグルの市場まで行って軽く食事をし、宿を探すことに。

ムスリムワルンでアヤムゴレンとサテカンビン、温かいバリコーヒーを注文。トリは揚げてあってとても美味しい。雨に打たれたので「羊肉のココナッツスープ」でもよかったかな、とも思う。

ブドゥグルはコーンの里、ということで、売り子さんもこんな感じ。
ガイドブックに紹介されていた湖に面したバンガローを発見したので、行ってみようかとも思ったのですが、丘の上にあるバンガローも景色がよさげだったので、部屋を見せてもらいました。利用客はあまりいなかったので、けっこうビューのよい「湖寺院」が見下ろせる場所に案内してもらえ、値段も8万Rpという安さも気にいって、ここに決定。実際、お湯の出が悪くて、バスルームがあまり機能していない部屋で、サービス面では気の利かない部分も多かったのですが、値段を考えれば十分すぎるくらい。最低限の「パソコンにつなぐコンセントがある」ことをチェックしてOK。
何もない山中のバンガローで一晩をすごしたのですが、バイクで下に降りれば、すぐ食べ物屋台があり、さらに数分歩いた距離にパサールがあるので、天気さえよければ一泊もいいですよ。
ここで売っているイチゴは小ぶりでしたが絶品!ワンパック5000Rpで甘い!帰りしなにさらに5パックくらい買っていきたかったくらいでした。
「暁の寺」に感動!

日の出を待ち切れず、空が明るくなってきた6時ころに宿を出て、ウルン・ダヌ・ブラタン寺へ。入場料を払って敷地内に入ると、もうすでに20人ほどのグループがカメラを構えて待っている。どうやら撮影愛好会のグループのようです。このグループに交じって湖に浮かぶお寺のベストアングルを確保。すると、いままで雲がかかっていた空が明るくなり、山肌から陽がさしこんで、寺を明るく映し出しました。寺の屋根は金色に輝き、日の出に呼応するように、山肌を覆う霧がみるみる晴れて、遠くの景色まではっきりとして、最高の景観に変わりました。
久々にみる美しい日の出に、感動で体が震えてしまいました。

久々にみる美しい日の出に、感動で体が震えてしまいました。

映像にすると、この素晴らしさの数分の一しか伝わらないことを、ご了承ください。やっぱりナマで見るのが一番です。

映像にすると、この素晴らしさの数分の一しか伝わらないことを、ご了承ください。やっぱりナマで見るのが一番です。

早朝の湖というのは湖面が澄んでいて、気持のよいものです。 早朝の湖というのは湖面が澄んでいて、気持のよいものです。

早朝の湖というのは湖面が澄んでいて、気持のよいものです。

この短い旅のハイライトは、集中豪雨で足止めをして宿泊したことで与えられた偶然の産物でした。しかも、日の出の時間が最も美しく輝くことさえ知らなかったわけで、この瞬間に立ち会えたことがラッキーでもありました。

このブドゥグルを後に、下山をして、ウブドに到着したのはまだ朝の10時。またこの日も有効に使えちゃいました。やっぱり自分の足があるというのは、自由にプランを立てられ、さらにハプニングも多い、という意味でオリジナルの旅ができるのがいいですよね。みなさんも自分のお好みのコースで、バリの田舎を楽しんでみては? 

というわけで、バリ島ナビのレンタルバイク小旅行記でした!!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-04-03

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