前々から今度の新月の日には「ムルカット」に行く予定にしていたのですが、ここ最近あんまりスッキリとしないことが続き、何だか気が重い毎日。「このタイミングでムルカットに行くことになってたのかしら…。それなら思いっきりスッキリして来よう!」と張り切って行ってきました。
「ムルカット」とは聖水で身を清めることで、バリの人々は特に満月や新月、カジェン・クリウォンの日に合わせてムルカットに出かけます。今回訪れたのは、パワー・スポットとしてローカルのみなさんがいっぱいやって来る滝。
こんな階段をテクテクひたすら下って行くのですが、ちょっとラフティングに行く時に下る階段レベル。
小さな滝を通り過ぎたら、まずはお寺でお祈りをします。バリ・ヒンドゥー教の神様に祈りを捧げてから、ムルカットのお許しをいただきます。
これがナビのために作ってもらったバンタン(お供え物)です。神様の前に供えてから、お祈りをします。
合掌した手でこのお花を順番に頭上に掲げてお祈りをします。クワンゲン(バナナの葉っぱで巻いてあるもの)はムルカットの際に持って入水します。
滝壺に足を入れると、驚くくらいに水が冷たくて、体が一回り小さく縮んだように感じるくらい!
まずはこのおじさんのように、滝側に顔を向けて、体全体を水の中に入れます。はね返ってくる水滴がこれまた冷た~い!!体がブルブルしてきて、足は完全に芯まで冷え切っています。
そして今度は背中を岩肌に付けて水を受けます。これを3ヶ所3回ずつやるのですが、ナビも意を決して頭をズボッ!澄んだ聖水もとてもパワーがあるのですが、とにかくものすごい水量と水圧が容赦なく頭に降りかかり、そのあまりの迫力は、悪いものが問答無用に、強制的に、あっという間に一気に出て行ってしまう気がするんです。1度やってしまえば、後は何回やっても寒さは感じません。
お清めの後は、滝の前でもう1度お供え物とお祈りをして、ムルカットは終了。なんだかとってもスッキリ~!体も軽くなったような気が。この滝に打たれて、水が白く濁ると、それはブラック・マジックをかけられている印だとバリの人々は言うそうですよ。ムルカットは滝壺だけではなく、ティルタ・ウンプル寺院のようなパンチョラン(噴水のように水が出てくるところ)でもできるのですが、ナビは滝に打たれるムルカットの方が、スッパリと邪気を追い払えるような気がします。帰りの階段さえなければ、毎新月に来たいくらいなんですがねぇ…。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2010-06-16