1月のバリ島 【2011年】

1月のバリ島ってどんな月?

アパ・カバール、バリ島ナビです!
バリ島ナビです。2011年、新しい年へと、秒読みになりました。日本はどんどん寒さと乾燥が厳しくなる今日この頃だと思いますが、雨季まっさかりのバリ島は雨が降ってしっとり潤いを増す季節。緑が際立って美しく、咲き誇る花々は甘い香りを漂わせ、トロピカルフルーツがおいしい季節です。それでは1月のバリ島について、ご紹介いたしましょう。

バリ島の気候と天気

【気温】 最高33℃ 最低25℃
【降雨量】 349mm
冬まっさかりの日本から、真夏のバリ島へ。この時期日本からいらっしゃるみなさんにとって、バリ島と日本の温度差は、ざっと30度。ところによってはそれ以上になる場合もあります。寒くて縮こまっていたカラダも、まとわりつくような熱帯の空気に、ほどけていくよう。思わずハイテンションになってしまうのもわかりますが、ちょっと待って。急激な気温の変化、カラダは意外に疲れているものです。無理をしてあれこれ動き回ると、思わぬ体調不良に見舞われやすいのがこの季節。バリは今、雨季まっただ中。といっても先月もお伝えしたとおり雨季だからといって一日中雨が降るわけではないバリ島。たいてい1~2時間のスコールがやってきて、それでおしまいということが多いんです。日本からいらしたみなさま、せっかくの雨季です。雨季ならではの過ごし方はいかがでしょうか。アクティブにあちらこちらを観光して回る旅も楽しいけれど、スコールの間は、ホテルの部屋でくつろいだり、スパの予約などを入れてみては?ゆったりとスコールをやり過ごす雨季のバリの旅、というのも、きっと思い出深いものになると思いますよ。
供物用のお花の種類もぐっと増えます。

供物用のお花の種類もぐっと増えます。

高貴な香りのチュンパカの花

高貴な香りのチュンパカの花

思わず見惚れるようなお供え物

思わず見惚れるようなお供え物

見ているだけで、辛そうですね~!

見ているだけで、辛そうですね~!

花だけじゃなくて、野菜も色鮮やか。

花だけじゃなくて、野菜も色鮮やか。

バリ島カレンダー

■1月1日(土) 新年
■1月3日(月)シワラトリ
■1月4日(火) 新月
■1月19日(水) 満月
■1月22日(水)トゥンプッ・クルル
バリ島では、西暦とは別に、バリ独自の暦を持っています。ヒンドゥー教のお祭りなどは、この「バリ独自の暦」に従って行われるのですが、この「バリ独自の暦」で重要な役目を果たすのが、「月の満ち欠け」。毎月、新月の次の日に、バリの暦では月が変わります。というわけで、2011年のバリ、1月4日の新月の翌日から、バリ暦では第八の月「KUWULU」月になります。バリの人たちは「サシ・カウルー」と言いますが、この月の特徴は「強風を伴う雨が降る」月。本格的な雨季に入ったバリ島では、短い時間にざぁっと降るスコールが特徴ですが、特にこの季節、サシ・カウルの時期のスコールは強風を伴い、まるで嵐のように荒れ模様の天気になることもあるのです。でも、そんな嵐のようなスコールが過ぎ去ったあとは、また太陽が強烈な光を大地に降り注ぎ、バリ島が本当にダイナミックな気候をもつ島であることを実感するこの季節。その自然の恵みをたっぷりと受け、花々が咲き誇り、果物が豊かに実るのも、また、この季節なのです。
さて、今月のバリの暦、1月3日は「シワラトリ」の日となっています。シワラトリってなに?日本の皆様にはなじみがないバリヒンドゥー教の重要な日。今月は、シワラトリについてお話いたしましょう。「シワラトリの日」は、バリヒンドゥー教徒にとってはとても大事な日。わかりやすく言えばこの日は「瞑想と断食」で過ごし、現在の、また前世を含めた過去の行いを反省し、神に近づく(悟りを開く)、といった意味合いをもつ日なんです。「12時間の沈黙、36時間の断食」というのが「シワラトリ」を迎える「正しい過ごし方」らしいのですが、そこまでやっている人はまずいない現在。でもこの日、信仰深いバリの人たちは、日が暮れてから正装に身を包み、お寺に詣で、祈りを捧げます。
さて、そんな「シワラトリの日」。お寺にて夜通し瞑想をして過ごす晩、とされていますが、これは裏を返すと、「ずっとお寺にいる夜」つまり「家に帰らなくてもいい夜」ということ。そこでどういうことになるかというと。
若者たちの「デートの日」。今夜ばかりは、ちょっと帰りが遅くなっても、いや、家に帰らなくても、「お寺にいたから」ということで、許される!?どこの国でも、若い子が考えるコトって同じですね!!この夜、若者たちはここぞとばかりにとっておきの正装姿に身をかため、お寺へ向かいます。お寺参りはそこそこに、夜遅くまで恋人たちが語らう晩、それが現在のバリの「シワラトリの日」。今年の「シワラトリの日」は1月3日、雨季まっさい中に当たってしまいましたが、夜通し恋を語らう恋人たちに、雨も姿を隠してくれるでしょうか。どうでしょうか。1月3日の夜はきっとバリ中で恋人たちが愛を語らっている、かも?

1月のイベント

2011年の幕開け、1月1日。でも、バリ島の暦では、残念ながら新年は西暦の1月1日ではありません。そのためバリではこの日、特に「新年のためのイベント」が開かれることはありません。とはいえ、観光客を多く迎えているこの季節、各ホテルやレストランは独自に、ニューイヤーズイブパーティーや、ニューイヤーイベントを行うことも。世界中から旅行者がやってくる、クリスマスから年末年始のこの季節。お祭り騒ぎの年越しを過ぎると、旅行者の姿もめっきり減って、バリ島もこれからちょっと静かなシーズンに入ります。

バリ島知っ得情報!

雨季を迎えてトロピカルフル-ツがおいしい季節になりました。常夏の南の島バリ島は一年通して、果物が豊富に出回っています。しかし、トロピカルフルーツの旬といえば、やはり雨季。そう、まさに今、バリ島のフルーツは旬を迎えています。
ホテルのウェルカム・フルーツで、もしくは外出先のスーパーマーケットや街中や屋台にあった、今まで見たことのないフルーツ。興味はあるのだけど、実を言うとどうやって食べたらいいのかわからない、という声を時々聞きます。それどころかある日本のガイドブックには、明らかに「間違い」と思われる「食べ方」が載っているのを昔見かけたこともありました。そういうわけで、いまさら人に聞けない、バリ島トロピカル・フルーツの食べ方。今月はまさに今が旬、みずみずしいマンゴスチンとさわやかなサラックをご紹介しましょう。
マンゴスチン

マンゴスチン

サラック

サラック

まずはマンゴスチン。別名「果物の女王」と言われているこの可愛らしいフルーツ。まずは写真のように手のひらでマンゴスチンを包むようにして持ち、両手の親指を、実のまんなかあたりに押し当て、そのままぐっと親指に力をいれて押し込むようにします。または両手の指を組み、その中にマンゴスチンを入れて、挟み込むように両掌でプレスすると、簡単に割れます。ナビはこのやり方で食べます。表皮は硬いけれど、中は柔らいため、皮は意外と簡単に割れて、中に真っ白な実が可愛らしく並んでいるのが見えます。繰り返しますが表皮は硬いので、ナイフなどを使うより、親指でぐっとちからを入れて実を割る方がいいでしょう。マンゴスチンの実は、甘酸っぱくてとってもジューシー。まず誰もが虜になってしまうであろう美味しさです。でも、実を包んでいる赤い皮の汁は、昔は染料にもしていたという強い色素を持っていますので、もしどこかにこの汁が落ちてしまったら、洗ってもまずとれません。食べる時には、皮の内側の赤い汁を、洋服にこぼさないように、どうぞご注意ください。
まず親指をあてて

まず親指をあてて

親指にぐっと力をいれて

親指にぐっと力をいれて

白い実を食べます。

白い実を食べます。

もうひとつの果物は、サラックです。蛇のうろこのようなざらざらした皮に包まれたサラック。皮はちょっとトゲトゲしていますが、薄いので簡単に剥けます。皮を剥いてでてきた実は、薄皮に包まれています。このまま食べてもいいんですけど、気になる人は薄皮も剥いて食べましょう。セロハンをはぐように簡単に剥けます。このサラックですが、はじめて食べた人のほぼ8割近くの人が「おいしくない」と言います。実はこのサラック、完全に熟していないものを食べると、舌が痺れるような苦味を感じることがあるんです。そういうサラックに当たってしまうと、「サラック?どこがおいしいの?」となりがちなんですけど、でも実は、それは見当違いというもの。完全に熟したサラックは、それはそれは爽やかな風味で甘いんです。それにもうひとつ。東南アジアで多く収穫されるトロピカル・フルーツの中でも、サラックは特にバリ産のものが有名。そう、バリは実はサラックの名産地だったんです。そんなまさしく本場モノのバリ島のサラック。せっかくバリ島にいるっていうのに、こんなおいしいサラックを食べない法はありません。完全に熟したおいしいサラックの見分け方は、手にとって、実の下の方の匂いを嗅いでみてください。ほんのりと甘い香りが漂っていたら、熟している証拠。匂いがしないようだったら1日2日、そのままに。
てっぺんの、皮の切れ目から剥くと簡単

てっぺんの、皮の切れ目から剥くと簡単

皮は薄いので簡単に剥けます。

皮は薄いので簡単に剥けます。

はい、どうぞ。

はい、どうぞ。

このほかにも、たくさんのおいしいトロピカル・フルーツを味わえる1月のバリ島。雨はまだしばらく降り続きますが、おいしいものをたくさんいただいて、この季節のバリ島を堪能してくださいね。

まだまだもうちょっと、バリ島の雨季は続きます。みずみずしいこの季節ならではの楽しさを、来月もお伝えしていきます。以上バリ島ナビでした。サンパイ・ジュンパ~!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-12-28

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