2月のバリ島 【2011年】

2月のバリってどんな月?

アパ・カバール、バリ島ナビです!日本は冬まっさかりの頃と思いますが、バリ島は雨季まっさかりの季節。しかも今年の雨季は、インドネシア全体で例年よりも雨が多いだろう、という長期予想がでています。これは昨年の「ラニーニャ」の影響によるものなのだそう。でも、暦の上での雨季明けは、3月です。雨期明けには、バリヒンドゥーで一番大事な「ニュピ」という祝日があり、このニュピのためのいろいろな準備が始まってくる2月のバリ島。それではさっそく、2月のバリ島について、ご紹介いたしましょう。

バリ島の気候と天気

【気温】 最高33.4℃ 最低24.2℃
【降水量】 274mm 平均降雨日数22日
「ラニーニャ」の影響を受けて、雨量の多い昨年から今年にかけてのインドネシア。バリ島も例外ではありません。インドネシア南部とオーストラリア北部にはさまれた海域で、熱帯性低気圧の活動が活発になっているということです。熱帯性低気圧(サイクロン)は、強風と強雨が特徴。確かに例年の雨季よりも、強い雨、突風などが多いような気がします。雨季はまだしばらく続きます。極端な雨は災害を引き起こすこともあるので気を許せませんが、雨といえばやはり「恵みの雨」と言われるように、豊かに「潤う」イメージがありますね。水と緑の豊なバリ島、を実感するこの季節。雨季まっただ中のバリ島は「豊かに潤う」季節を迎えています。

バリ島カレンダー

バリの暦
■2月の新月 2月2日
■満月 2月17日:この日から、ペジェン、プナタラン・サシ寺院のオダランが始まります。
インドネシアの祝日
■イムレック 2月3日
■ムハンマド降誕祭 2月15日
2011年2月のバリ島は、2日に新月を迎え、その翌日から「サシ・カサンゴ」バリ暦では10番目の月になります。9番目の月「サシ・カウル」と同じく、強い雨や風が吹くのが「サシ・カサンゴ」の特徴。雨季はまだしばらく続くのですね。しかし、3月には「雨季明け」とされる「ニュピ」を控えています。今年の「ニュピ」は3月5日。「ニュピ」を迎えるための準備があちらこちらではじまる、2月のバリ島です。「ニュピ」についてのお話は、来月詳しくお知らせいたしますが、その前に「もうひとつの新年」がやってきます。2月3日は、イムレック、別名チャイニーズニューイヤー。中国の「旧正月」です。

2月のイベント

中国系インドネシアの人たちにとっては、大きなお祭り、「チャイニーズニューイヤー」。バリ島はインドネシアの中でも、それほど中国系インドネシア人の比重が大きくない島なので、特に目立った行事などはないのですが、逆に、アジア各国からこのチャイニーズニューイヤーの休暇をバリ島で過ごそうとたくさんの観光客がやってきます。インドネシア国内からも、中国系インドネシア人の旅行者が押しかけて、バリ島は、あちらのレストラン、こちらのカフェ、市場も観光名所も、ちょっとした「チャイニーズラッシュ」となる季節なのです。
最近はこんなお土産ものもあるバリ島。狙いは中国系のお客様? 最近はこんなお土産ものもあるバリ島。狙いは中国系のお客様?

最近はこんなお土産ものもあるバリ島。狙いは中国系のお客様?

バリ島知っ得情報!

さて、「2月」といえば、日本の皆様がまずまっさきに思い浮かべるのは「バレンタインデー」ではないでしょうか。本来キリスト教聖人「聖バレンタイン」の殉教を覚える日であるバレンタインデーが、なぜか日本では、女の子が好きな男の子にチョコレートを贈る日、となりました。では、バリ島では、いったいどんなバレンタインデーなんでしょうか。
最近のバリ島でも、もちろん日本ほどではありませんが、バレンタインデーはちょっとしたイベントになりつつあります。バリ島のバレンタインデーは、「自分が大事だと思う人にプレゼントをあげる日」。日本のように、「女の子から男の子に告白していい日」という特別の意味はなくて、誰が誰に贈ってもいいようです。女の子が男の子に贈ってもいいし、男の子が女の子に贈ってもいいし、女の子が仲のいい女の子のお友達に贈ってもいいし、中にはお父さんやお母さんに贈る子供もいます。で、この「贈るプレゼント」なのですが。これがなんと「チョコレート」。日本とおんなじなんです。どこのチョコレート会社の陰謀なんでしょう!?
・・・と、いうわけで、今月はみなさまに、「バリ島のチョコレート事情」についてご紹介しましょ~!
スーパーマーケットのチョコレート売り場には、びっくりするほどたくさんのチョコレートが並べられています。インドネシアブランドではなく、外国ブランドの製品もたくさん。
海外旅行のお土産の定番といえば、チョコレート。バリも例外ではありません。いかにもエキゾティックなバリの踊り子や、風景写真をパッケージにあしらったチョコレートのあれこれ。
バリで売られているおみやげ用チョコレート バリで売られているおみやげ用チョコレート バリで売られているおみやげ用チョコレート

バリで売られているおみやげ用チョコレート

見慣れたものもあるんですよ。

見慣れたものもあるんですよ。

オランダの植民地だった歴史を持つバリ島。というわけかどうかはわかりませんが、バンホーテンのチョコレートも種類豊富に揃っています。バンホーテン社のみならず、ヨーロッパブランドのチョコレートは普通のスーパーマーケットで手ごろなお値段で売られています。と言っても実はほとんどが、ヨーロッパからの輸入ではなく、シンガポールやマレーシアで、「東南アジアのお土産用」に作られたものなんです。
日本でおなじみの製品もあります。そして日本企業も頑張っています。 日本でおなじみの製品もあります。そして日本企業も頑張っています。

日本でおなじみの製品もあります。そして日本企業も頑張っています。

そして、今日ご紹介したいのが、コレ、「ティムタム」です。
オーストラリア、アーノッツ社のチョコレートビスケット「ティムタム」は世界40カ国で愛されているお菓子。日本でも、輸入食品店や通販などで手に入れることができるようですが、なんせバリ島は、オーストラリアと近い!というわけかどうかは知りませんが、「ティムタム」は普通のスーパーマーケットで普通に手に入る、普通のお菓子です。お値段も手ごろ。パッケージもいろいろ。大箱入りから、8本いりパッケージの中くらいサイズ、5本いりパッケージの小さなサイズ、そして最近は「ちょっとだけ食べたい」人のために、1本だけの「食べ切りサイズ」も登場。
ティムタムをご存知ない方のためにここでちょっとご説明。ティムタムとは、チョコレートクリームをビスケットでサンドし、さらにチョコレートでコーティングしたお菓子。クリーム、ビスケット、チョコレートのみっつの食感が楽しい誘惑的に甘いお菓子なのです。本家本元オーストラリアではいろいろなフレーバーがあるようですが、ここバリ島では、「チョコレートチョコレート」「チョコレートバニラ」「チョコレートストロベリー」のみっつがポピュラー。
チョコレートを使ったお菓子はほかにもいろいろな種類があります。その中でも人気があるのがこれ。チョコレート入りのキャンディー「ブラスター」。ミント味とストロベリー味がありますが、特にミント味は、ほどよい刺激のミントキャンディーをなめていると、途中からとろ~り口の中にチョコレートクリームが。ミントとチョコレートのバランスが絶妙で、クセになるキャンディなんです。
とにかく甘いものが大好きなバリの人たち。チョコレートも大好きです。日本では製菓材料店などで見ることがある「チョコレートスプレー」。ドーナツやパンのトッピングに、やまほどコレを振りかけてあるのをきっとどこかでごらんになったことはないでしょうか。
パンにつけて食べる「チョコレートスプレッド」もバリの人たちの大好物。しかも色がスゴイ!!男の子の絵が描いてある缶は、「練乳」つまりコンデンスミルク。これにもちゃんと「チョコレート味」があるんです。
こういうふうに、バリの人たちも大好きな「チョコレート」。バレンタインの日には、こんなチョコレートを、派手派手しいラッピングで包んで、大事な人に贈ります。バレンタインが近づくと、バレンタイン仕様のパッケージのチョコレートが登場したり、スーパーマーケットの一角に、バレンタインチョコレートコーナーができるところは、日本とおんなじです。そうして、こういうちょっとしたイベントが好きなのは、バリ島でもやっぱり「女の子」なんですね。バレンタインのチョコレートコーナーの前で、品定めしている女の子たちの姿を見かけるこの季節。あれこれ思案しながらも、楽しそうなんですね。

いかがでしたか?バリ島のバレンタインデー。チョコレートを贈りあうのは、恋人どおしだけではありません。あなたも友達や顔なじみのバリ人に、チョコレートをプレゼントしてみてはどうでしょう。きっとみんな大喜びしてくれると思いますよ。意外と種類豊富、そのうえきれいなパッケージが揃っているバリ島のチョコレートは、おみやげにしてもきっと正解ですね。
今月は「バリ島のバレンタインデー」をご紹介しました。それではまた来月お目にかかりましょう。サンパイ・ジュンパ~!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-01-27

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