2月のバリ島 【2012年】

2月のバリ島はどうでしょう?

アパカバール、バリ島ナビです!まだまだ雨季が続く2月のバリ島ですが。そんな中、バリの2月はお祭りとともにやってきます。2月1日はガルンガン。祖先の霊が戻ってくると言われるこの日、バリの人々は家寺をきれいにして供え物を捧げます。通りには竹で作ったペンジョールという飾りが飾られ、バロンがあちらこちらを練り歩きます。ガルンガンの10日後のクニンガンまで、バリはこんな「お祭り」の雰囲気。雨季も終盤にさしかかってきましたが、強い雨や嵐のような風が吹くのもこの季節。朝、晴れていたからといって油断はできません。変わりやすい雨季のお天気、この季節に旅行にいらっしゃる方たちはくれぐれも計画に余裕をもたせることをお忘れなく。スコールと、強い日差しをうけて、熱帯の花々が咲き香り、果物が実る季節。雨上がりの夕焼けも格別の美しさです。それでは2月のバリ島、ご紹介していきましょう。

バリ島の気候と天気

【気温】 最高33.4℃ 最低24.21℃
【降雨量】 274mm 平均降雨日22日
2月のバリ島は、バリ暦では「サシ・カウルー」バリ暦8番目の月になります。そしてこの「サシ・カウルー」の特徴は、「風を伴った強い雨が降る」こと。まるで嵐のような大雨がきたりするのが、この季節なんです。
バリ島の雨季といえば、スコール。強烈に晴れていた空がだんだん雲に覆われ、大粒の雨が降ってきたと思う間もなく、どしゃ降り。1時間くらいの間にあちこちで洪水を巻き起こすほどの雨が降り、そしてそのあとはまた何事もなかったような穏やかな空。でも、この「サシ・カウルー」の季節に限っては、「そのあと何事もなかったような」では済まなかったりするのです。
というのも、なんせ大雨に風が吹き荒れると、バリ島ではあちらこちらにある椰子の木や、そのほかのいろいろな樹木が倒れたりするんですね。そんな倒れた木が、道をふさいだり、ひどい時には電線を切断したりして、あたり一帯停電。そんなトラブルもあちらこちらで起こったりする雨季の終わり。ただでさえスコールの時は、視界が悪く、事故も起こりやすいのでじゅうぶん気をつけなければいけません。そうそう、雨季の終わりには、いつにも増して雷が多くなるのでこれも要注意、です。
そんなこの季節にバリ島へ旅行される方たちにおススメする今月のバリ島の過ごし方は、雨季とはいえこの季節、午前中は気持ちよく晴れていることが多いので、活動開始は朝から。そして午後にはホテルへ戻ってゆっくりするか、もしくはエステなどの予定を入れるのもいいですね。雨の音を聞きながらマッサージでまどろむ時間、考えただけで「至福」の時、です。
ところで、怖いほどの大雨が降っていると、ナビはついついじっと見てしまいます。気がつくとぼーっとただただ雨が降るのを眺めて時間がたっている。これってちょっとした「瞑想」効果があるんですよ。せっかく旅行に来たのに、雨で損した、などと思わずに。雨季には雨季の素敵な過ごし方がある、バリ島です。

バリ島カレンダー

バリの暦
■2012年2月の満月:2月7日
■2012年2月の新月:2月21日
■バリ8番目の月「サシ・カウルー」2月21日まで。2月22日からバリ暦9番目の月「サシ・クサンゴ」が始まります。
■2月15日よりタナロット寺院のオダランが始まります。
■2月21日より、ゴア・ラワ寺院、タマン・アユン寺院のオダランがはじまります。

2012年2月のバリの祝日

■ガルンガン:2月1日
■プナンパハンクニンガン(クニンガンの準備の日):2月10日
■クニンガン:2月11日
■2012年2月のインドネシアの祝日
■ムハンマド降誕祭:2月5日
バリ島の2月は、ガルンガンと共にやってきます。日本のお盆のように、先祖の霊が戻ってくると言われるガルンガンの日。その10日後にやってくるクニンガンの日まで、バリは「祭り」の雰囲気に包まれます。
そして。ガルンガンとクニンガンが終わると、バリではあちらこちらでオダラン(寺院祭礼)が始まります。いたるところにお寺がある、と言われるバリ島ですが、ガルンガンやクニンガンと同じように、これらのお寺も210日ごとに祭礼を迎えます。バリ島ナビでは毎月、バリの主だった寺院の祭礼予定についてはみなさまにご案内していますが、とてもここには書ききれないくらいのたくさんのお寺が、今月は祭礼の時期を迎えます。
来月はサカ暦の新年「ニュピ」を控えているバリ島。ニュピを迎えるための準備も少しづつ始まります。バリの寺院の中には、祭礼の日を210日で廻るウク暦ではなくて、もうひとつのバリの暦、月の満ち欠けによって廻るサカ暦に準じている寺院もあります。そしてこれらの、サカ暦を基準にしている寺院の年に一度の祭礼が始る時期が、この「ニュピ」近辺です。そういうわけでこれからしばらくバり島は、「祭り」の季節を迎えます。

バリ島知っ得情報

まだまだ雨季が続いている2月のバリ島。毎日スコールに見舞われ、洪水や停電、じめじめした鬱陶しい季節ではありますが、雨季でなければ味わえない楽しみというのもあるのです。それは、トロピカルフルーツ。最近は輸入される果物も増えたようで、昔と違い1年中種類豊富な果物を味わうことができるようになったバリ島ですが、雨季の果物のおいしさは、やはりひとあじもふたあじも違います。そこで今月のバリナビは、日本の方々にはあんまりなじみがない、バリ島で味わえるいろいろなトロピカルフルーツについて、いくつかご紹介することにいたしましょう。
マンゴ:ひと口に「マンゴ」と言っても、バリでは実にたくさんの種類のマンゴを見ることができるんです。バリで一番ポピュラーなのは、中くらいの大きさの緑色のマンゴ「マンゴ・マナラギ」です。黄色いマンゴを見慣れた日本の方には、この緑色が「まだ熟していない」ように見えるかもしれないのですが、そうではありません。触ってみて弾力があり、ほんのり甘い香りがするものならもう十分熟しています。そして、この季節のマンゴ・マナラギは黄桃のようなねっとりとした甘さが特徴。日本でもおなじみの黄色いマンゴは小ぶりですが、甘さが凝縮されています。最近日本ではアップル・マンゴとして人気のある、お尻が赤くてひときわ大きなマンゴは、バリでは「マンゴ・コピョール」と言います。これは、みずみずしい爽やかな果汁がたっぷりです。こんなふうに、本当にいろいろな種類があるバリのマンゴたち。どれがお気に入りか、あれこれ食べ比べる楽しみも、この季節ならではです。
マンゴスチン:果物の女王と言われるマンゴスチン。紫色の皮を押し開けると中にかわいらしい白い実が詰まっています。あと味がさわやかで上品な甘さで、はじめて食べた人はまず間違いなく虜になる、と言っても過言ではない、誰の口にも合う果物。まさに「果物の女王」です。割った皮から出る赤い汁は、染料に使われるもので、洋服などに付くと茶色く変色して洗っても落ちませんので気をつけて。
ランブータン:とげとげの皮を割ると中から出てくるのはつるんとした透明な、大ぶりの葡萄のような実。さっぱりとした甘さで食べやすい果物です。
パッションフルーツ:楕円形の皮を割ると中には小さな粒粒が。カエルの卵のような外観にちょっと「引く」かもしれませんが、ほどよい酸味がさわやかな果物です。ジュースやソーダなどに入れて、つるんとした喉ごしを味わうのもまた楽しいですよ。
サラック:別名スネークフルーツと言い、蛇のうろこのような皮に覆われています。この皮は簡単に剥けて、中にはいくつかのクリーム色の実が詰まっています。さくさくとした、水分のないリンゴのような果物です。完全に熟したものはさわやかな甘さがあるのですが、少しでも熟しきっていないと痺れるような苦味を舌に感じますのでご注意。完全に熟しているかどうかは、お尻のところの匂いを嗅いでみて、甘い香りがしたら、大丈夫。インドネシアの中でもバリは特においしいサラックの産地として有名です。
竜眼:ライチに似ている竜眼。薄茶色のつるんとした丸い実が、房になっていて「皮の固い葡萄」のような外見。中身も透明な、葡萄のような果物です。
ドラゴンフルーツ:バリ島では比較的最近お目見えした果物です。インパクトある外見の中身は、白い実の中に粒粒のタネがあちらこちらに飛び散って、キゥイーのよう。味も「甘いキゥイー」といった感じです。
ドリアン:果物王様ドリアン。独特の匂いが苦手な方も多いと思いますが、ほとんどのバリ人はこれが大好き。とげとげの固い皮を割ると、中に房状になって実が入っています。ねっとりとした甘みがあり、果物というよりもまるでチーズのよう。気をつけていただきたいのは、このドリアン、お酒と一緒にいただくと発酵作用でお腹の中でガスが大量発生して危険、なのだそうです。ドリアンを食べたらお酒はしばらく、我慢しましょう。
さて、トロピカルフルーツではないのですが、日本でよく見かける果物もバリにはたくさんあります。りんごやみかんやイチゴ、葡萄など。実はこれらの果物、しばらく前までは日本のものとは比べ物にならないくらい酸っぱかったり見てくれも良くないものがほとんどだったのですが、ここ数年で事情は大きく変わりました。とってもおいしくなりました。イチゴなどはしばらく前までバリでは「高級品」扱い。値段も高いその割りに酸っぱいし、なかなか手が出なかったのですが、最近はお値段もぐっと手頃になり、以前はスーパーマーケットでしか売られていなかったのが、近頃では市場でも、気軽に買えるようになりました。種類が増えた、と言えば葡萄もそうです。大粒の実がつやつやの、甘くておいしい葡萄がたくさん出回るようになりました。これらのバリ産の果物の多くが、高原地帯である「ブドゥグル」周辺で作られています。ブドゥグルには、これらの果物を道端で売る「産地直売」のスタンドがたくさんあるんですよ。新鮮でおいしい果物の宝庫、ブドゥグル。みなさんも訪れる機会があればぜひ、買ってみることをおススメします。
こんなおいしい果物のほとんどがバリ島では今、味わうことができます。2月はガルンガンとクニンガンがありますが、こんな果物を高く積み上げたバリ島独特のお供え物、みなさんも見かけたことがあると思います。このお供え物は神様に捧げられたあと、家に持ち帰って家族みんなでいただきます。子供たちはこれを心待ちにしているんですね。

スーパーマーケットでも気軽に買うことができますが、もし時間があれば地元に市場へ行ってみることもおススメします。市場での値段は交渉になりますが、スーパーマーケットでだいたいの目安をつかんでおけば安心ですね。やりかたによってはスーパーマーケットで買うよりも、ずいぶんおトクな買い物ができるのが市場の楽しさ。
雨季のバリ島を訪れるなら、雨季ならでは味を忘れずに味わっていってください。バリ島のトロピカルフルーツ、まさに今が旬!です。
それではまた来月お目にかかりましょう。サンパイ・ジュンパ~!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-01-25

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