11&12月のバリ島 【2013年】

11~12月のバリ島はどうでしょう?

アパカバール?バリ島ナビです。
今年も残すところあと2ヶ月となりました。10月23日に今年二回目のガルンガンを迎えたバリ。バリ島の11月はクニンガンとともにやってきます。クニンガンのあとのバリ島は、あちらこちらのお寺でオダラン(寺院祭礼)が始まりますが、それを終えると年内いっぱい、大きなバリヒンドゥーの祝日はありません。今年もたくさんの儀式続きだったバリの人たちが、ほっと一息つける季節。
12月になるとバリ島でも、あちらこちらにクリスマスの飾りつけが目につくようになります。世界中からお客様がやってくるクリスマスから年末年始のこの季節、ホテルやレストランなどでは楽しいイベントもたくさん行われます。
雨が多かった今年のバリ島ですが、12月になると本格的な雨季の到来を迎えます。1年中果物と花がふんだんにあるバリ島ですが、雨季はやはりスペシャルな季節。南国特有のトロピカルフルーツもみずみずしくぐっと甘さを増し、市場に出回り始めます。お供え物に使うバリ島のお花は市場などでも売られていますが、この季節になるといつも見ないようなお花も登場します。雨が降り始めてぐっと湿気が増してくるこの季節は、熟れた果物のにおいと、咲き誇る花々の匂いに包まれるバリ島です。
日本が冬に向うこの季節、バリ島は実りの雨季を迎えます。それでは11月から12月にかけてのバリ島、ご紹介していきましょう。

バリ島の気候と天気

【気温】
11月 最高32.7℃ 最低23.5℃ 
12月 最高33.0℃ 最低23.5℃ 

【降雨量】
9月  47mm 平均降雨日数16日
10月  63mm 平均降雨日数22日
今年のバリ島は本当に雨がよく降りました。本来ならば乾季まっただ中の7月、今年は晴れた日を数えた方が早いくらい、毎日毎日雨が降り続き、気持ちのいい乾季空に包まれたのは結局8月のなかば。それもほんのひとときで、9月のなかばには、また雨が降り始めました。なかなか青空をのぞめない今年のバリ島です。

ここでいつもお伝えしている、月別の最高気温と最低気温、そして平均降雨日数。これを見ていただくとおわかりのように、12月になるとぐっと雨の降る日が多くなります。けれどバリ島の雨季は、けして「雨が一日中降り続いている」わけではありませんので、旅行でいらっしゃる方も、これだけを見てがっかりなさることはありません。

むしろ雨季に入ると、午後2時間か3時間はスコールに見舞われますが、午前中は気持ちのいい青空が広がり、スコールのあとは空気が冷えて過しやすくなります。バリ島の雨季の雨は、暑さをほどよく冷ましてくれる「恵の雨」と言えます。

スコールに降られるバリ島の雨季の午後。こんな時には無理して外出予定を入れるより、ホテルやスパでゆっくり過すのがこの季節の正しい過し方。雨の音を聴きながらぼんやり過すのも、これ以上ないくらいの「贅沢」かと思います。

そして、雨があがって涼しくなったら、ちょっとおしゃれして出かけてみるのもいいですね。クリスマス、ニューイヤーズイブを迎える12月のバリ島は、あちらこちらでイベント目白押し。楽しい思い出をたくさん作っていってください。

バリ島カレンダー

バリの暦
■2013年11-12月の満月: 11月17日、12月17日
■2013年11-12月の新月:11月3日、12月2日

バリ暦4番目の月「サシ・カパット」は11月3日まで11月4日から12月2日まではバリ5番目の月「サシ・クリモ」となります。12月3日からは、バリ暦6番目の月「サシ・クナム」が始まります。

11-12月のインドネシアの祝日
■11月5日 イスラム新年
■12月25日  キリスト生誕祭(クリスマス)

11-12月のバリ島の祝日
■11月2日 クニンガン
■11月6日からタナロット寺院のオダランが始まります。
■11月12日からゴアラワ寺院、タマンアユン寺院のオダランが始まります。
■11月17日からケヘン寺院(バンリ)のオダランが始まります。
■11月27日からシラユッティ寺院(パダンバイ)のオダランが始まります。
10月23日にガルンガンを迎えたバリ島。ガルンガンから、10日後のクニンガンまでの間は、獅子舞にも似た子供達のバロンの行列が練り歩いて街はお祭り気分に包まれます。そして、11月2日にやってくるクニンガンの祝日。祖先の霊が還ると言われるこの日、バリの人たちは朝早くから供え物を持ってお寺に詣でます。
クニンガンをはさんで前後三日間、バリは休日となります。レストランやお店などは夕方から営業したり、どちらか二日だけお休みにしたり、いずれにせよ変則的な営業時間になるところも多いので、ご注意ください。
さて、このクニンガンが終わると、今月のオダラン(寺院祭礼)スケジュールでもお知らせしたとおり、あちらこちらのお寺でオダランが始まります。ここでご紹介しているのはガイドブックなどにも載っている有名なお寺のみ。バリ島にはとてもここでご紹介しきれないほどたくさんのお寺があります。この時期旅行でバリ島を訪れる方は、お泊りのホテルの近く、観光に行った先の村などで、こういう寺院祭礼の様子を目にすることがあるかもしれません。
そして、こういった寺院祭礼も一段落すると、バリ島に12月がやってきます。
街はクリスマスの飾りつけで賑やかになります。と、言っても12月のこの時期。雨季の始まりと重なって例年かなり「暑い」毎日が続きます。そこへ赤と白のサンタクロース、雪のディスプレイは、ちょっと、いやかなりミスマッチなんですけどね。
クリスマスから年末年始にかけては、バリ島でお正月を迎えようという世界中からの旅行者を迎えて、バリ島は一年で一番賑やかなシーズンを迎えます。レストランやホテルなどでは、趣向をこらしたクリスマスやニューイヤーズイブのイベントを開催します。ホテルによっては、大晦日に「ガラディナー」を催すところもあります。ディナーのほかにショーや景品が当るゲームなどをお客さんと一緒に楽しみつつ、新しい年をカウントダウンで迎えるこの「ガラディナー」。バリ島で向かえる新年を、ぐっと思い出深いものにしてくれるでしょう。
さて、バリの人たちは年末年始をどのように過すのでしょうか。実はバリヒンドゥーでは、サカ暦というバリ独自の暦で「ニュピ」と呼ばれる日が「新年」に当たります。そしてこの「ニュピ」がやってくるのは、毎年西暦の3月。なので1月1日というのは、単に暦の上で年(日)が変わるだけのこと。特に「新年」を意識した行事やご馳走などもなく、年末から年始まで、バリの人たちの日常はいたって「普通」です。観光業に従事している人たちが圧倒的に多いバリでは、この季節はやはりみんなお客さんがいっぱいで忙しい時期なんですね。
12月になると街のあちこちで、こんな風景を見かけます。色とりどりのラッパをバイク、もしくは自転車の荷台に鈴なりにして売り歩くおじちゃんたち。実はこれが、バリの12月の風物詩。この紙ラッパをプープーと賑やかに吹き鳴らして、バリの人たちは新しい年の1月1日を迎えます。大晦日の日は朝から、待ちきれない子供たちがこのラッパを吹き鳴らす音がうるさいくらい。「1月1日を迎える」というのはやっぱり誰にとっても心浮き立つ出来事なんですよね。
楽しいイベントの予定が目白押しのこの季節。この時期バリ島へいらっしゃる皆さま、南の島のクリスマス、そして新年をどうぞ心ゆくまでお楽しみください。

バリ島知っ得情報!

世界中からたくさんの観光客がやってくるバリ島は、世界中のおいしい料理を味わうことのできる場所でもあります。バリ料理、インドネシア料理はもちろんのこと、イタリアンやフレンチ、ギリシャ料理やスペイン料理、スイス料理、中華に韓国料理、タイ料理、もちろん和食も、その国のシェフが作る本格的なお料理を味わうことができるバリ。
12月にはクリスマス、ニューイヤーズイブと、あちらこちらでイベントやパーティーが開かれます。おいしいお料理を味わう機会も多くなるこれからの季節。そして、料理のお供に欠かせないのは、お酒。その中でも、最近新製品が続々登場しているバリ島のワイン事情を、今月は皆さまにご紹介したいと思います。
バリ島のワインといえば、代名詞とも言えるのが「ハッテンワイン」。1994年に、バリ初の国産ワインを発売した、バリ島ワインのパイオニア的存在です。
90年代はじめのバリ島の「お酒事情」と言えば、ビールこそ、どこでも飲めるものでしたが、ワインとなると本当に限られたレストランしか置いてありませんでした。バリのローカルのお酒アラック、そして「お米のワイン」と言われるブラムをいただけるところはありましたが、これはワインとは言え作り方も味もまったく違うもの。この、ローカルのお酒アラックとブラムを作っていた「デウィ・スリ・カンパニー」のイダ・バグース・ライ・ブダルサさんによって、バリ島のワインの歴史が始まります。
バリ島北部シガラジャ。火山質の土壌と太陽の陽射し、そして山からの清涼な水に恵まれたこの場所に、ハッテンワインは現在34.5ヘクタールの葡萄畑を持っています。1年中温暖な気候に恵まれたバリ島では、ワイン作りは1年に一度ではなく、およそ120日のサイクルです。
1992年、バリ産の葡萄でバリ産のワインを作ることを夢見たイダ・バグース・ライ氏によって、バリで最初のワイン作りが始まりました。そして1994年に、初めてのバリ産ワイン「ハッテンロゼ」が誕生。そしてハッテンワインは次々に新製品を発表していきます。2000年には、スパークリングワイン「ジュプン」、2001年に「アガレッド」、2002年に「アガホワイト」、2003年にスパークリングワイン「トゥンジュン」「アレクサンドリア」「ピノ」、2007年に「ツーアイランド」シリーズから「シャルドネ&シラーズ」、2009年に「ツーアイランド」シリーズから「リースリング&カベルネメルロー」。まさにバリ島のワインの歴史は、ハッテンワインの歴史、と言ってもいいかもしれません。
今ではこのように種類豊富なハッテンワインですが、中でもおススメしたいのは、一番初めに発売された「ロゼ」。北部バリで育てたフランスの葡萄を使った、すっきりとした辛口のハッテンロゼは、ほのかなピンク色もきれいな爽やかな飲み口のワインです。シーフードやインドネシア料理にも合うライトなテーブルワインとして、バリではすっかりお馴染みです。
もうひとつ、ナビのおススメは、スパークリング。トゥンジュンとジュプンの2種類があります。トゥンジュンは白、ジュプンはロゼのスパークリングワイン。どちらも、ハッテンワインの農場で作られた葡萄を使って、シャンパン製法に基づいて作られています。トゥンジュンにはほのかに柑橘類と花の香り、ジュプンにはトロピカルフルーツの香り。グラスの中に浮かび上がる泡が、とてもきれいなスパークリングワイン。ちなみに「トゥンジュン」というのは蓮、「ジュプン」というのはプルメリアを意味します。南国のお花の名前がついた、ステキなスパークリングワイン。バリでの優雅なディナータイムに、ぜひ試していただきたいと思います。
さて、バリを代表するワインとして「ハッテンワイン」をご紹介してきました。インドネシアでは酒税がとっても高いので、日本で気軽に買える輸入ワインも、ここでは日本の何倍もするようなお値段になってしまいます。
今年、外国ワインをインドネシアに輸入していた「インドワイン」という会社が、オリジナルブランドのワインを売り出して、今、バリではこのワインがちょっとしたブームになっています。それは「プラガワイン」。
プラガワインの特徴は、オーストラリアから輸入した葡萄を使っているということ。しかしワインの製造はインドネシアで行っているので「国産」ワイン扱いとなり、輸入ワインにかかる関税を免除されています。そのため、リーズナブルな価格で本格的なワインを提供することができるんですね。プラガワインのラインナップは現在4つ。「カベルネソーヴィニヨン」「ロゼ」「シャルドネ」「ソーヴィニヨンブラン」。ボトルのデザインも斬新で、おしゃれです。
プラガワインは、今年オリジナルブランド「プラガワイン」を発売するにあたり、バリ島でのいろいろなイベントのスポンサーになってきました。8月に開催された「第一回ウブドビレッジジャズフェスティバル」、そして10月の「ウブドライターズ&リーダーズフェスティバル」などのフェスティバルに協賛。「プラガワイン」の名前を一挙に押し広めました。
インドワインが提唱するのが、「ワインのあるライフスタイル」。今年発売されたバリ発「プラガワイン」。ビンタンビール一辺倒だったバリのナイトライフ。これからバリも「ワインの時代」がやってくるのでしょうか。
クリスマス、ニューイヤーズイブと、おいしいお料理やお酒を楽しむ機会が増えるこの季節。バリならではのこれらのワインを、ぜひあなたも試してみてくださいね。
今月は「バリのワイン事情」についてご紹介しました。それではまた、「1月―2月のバリ島」でお会いしましょう。サンパイ・ジュンパ~!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2013-10-30

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