3~4月のバリ島はどうでしょう?
アパ・カバール?バリ島ナビです。長く続いた雨季も、そろそろ終わりが近づく3月。バリではサカ暦の新年である静寂の日・ニュピが雨季と乾季の変わり目だと言われています。ニュピが明けるとどんどん空気が乾燥していき湿度が下がっていくため、雨季とは違った朝晩の寒さが感じられるようになります。日中は日差しの照り付ける暑い日が続くようになり、バリらしく旅行者の皆さんにとっても観光には最適なシーズンを迎えます。それでは、3月から4月にかけてのバリ島。ご紹介していきましょう。
バリ島の気候と天気
【気温】
3月 最高33.6℃ 最低24.0℃
4月 最高34.4℃ 最低24.8℃
【降雨量】
3月 234mm 平均降雨日数20日
4月 88mm 平均降雨日数 9日
3-4月のインドネシアの祝日
■3月21日 ニュピ(サカ暦新年)
■4月3日 キリスト受難日
バリの暦
■2014年3-4月の満月: 3月5日、4月3日
■2014年3-4月の新月:3月20日、4月18日
バリ暦9番目の月「サシ・クサンガ」は3月20日まで。3月21日から4月18日まではバリ暦10番目の月「サシ・クダソ」となります。4月19日からバリ暦11番目の月「サシ・デスタ」が始まります。
3-4月のバリ島の祝日
■3月17日からバンリのティルタ・スダマラ寺院のオダランが始ります。
■3月18日からジュンブラナ県のランブット・シウィ寺院のオダランが始ります。
■3月19日頃ムラスティ:ニュピの前にご神体を清めに海へ行きます。
■3月20日タウール・アグン・カサンガ(プングルップ):ニュピ前夜に悪霊を追い払うためにオゴオゴが村の中を練り歩きます。
■3月21日 ニュピ(バリ・ヒンドゥー教サカ暦の新年)
サカ暦の元旦。前日には悪霊払いを行い、浄化された元旦当日は火や電気を使用せずに静かに過ごします。前日の夜から翌日の日の出まで家からの外出は禁止され、航空機の離発着さえも行わない日になります。旅行の計画を立てる時には気をつけてください。
バリ島知っ得情報!
さてさて、3月21日はバリ島サカ暦の新年『ニュピ』がやってきます!バリ島で一年に一度の最も大きな儀式と言える日でしょう。元旦に当たるニュピ当日は、旅行者であっても外出することは一切禁止され、飛行機の離発着も行われないため、この時期に旅行をするのを敢えて外す旅行者、そして旅行会社では日程変更を勧めるところも多いのですが、ナビはニュピが大好き!確かに、短い滞在でバリを訪れる方には外出ができないのは大きな問題ですが、もし日程にゆとりがあって、バリ独特の新年の雰囲気を味わいたいなら、是非ニュピに合わせてバリに来てほしい!というワケで、今回はニュピ周辺のバリの様子を簡単に皆さんにご紹介してみたいと思います。
オゴオゴを作る村の青年
ニュピが近づくにつれて、バリの村々では、大晦日にあたるプングルップの日に悪霊を追い払うための大きな張りぼての人形・オゴオゴの作成が始まります。各村々では青年団が一丸となってオゴオゴを作るのですが、場所によっては遠方から職人を呼んでものすごく立派なものを作るところも。大晦日が近づくにつれて、完成間近のオゴオゴがあちこちで見れるので、この期間にバリに来る皆さんは是非各村々のオゴオゴを見てみてくださいね~!
また、ニュピは丸一日外出することができないため、スーパーや市場では食料品を買う人々で大混雑!本来は電気や火を使わずに、心静かに瞑想をする日なのですが、現在は自宅から外には出ないものの、家の中では通常通り過ごす人も。ホテル滞在の場合は敷地内は自由に動くことができるところがほとんどですが、バリの村々では電気を使っていないか見回りをする厳しいエリアもあります。
ムラスティの行列
ニュピの2~3日前頃から『ムラスティ』と呼ばれるご神体を清める儀式が行われます。各村ご神体を海へ運び、新年を迎えるためにお清めを行うのです。観光中にもきっとこのムラスティのために移動する煌びやかな行列を見ることができるでしょう。
そしてニュピの前日、大晦日に当たるプングルップの日には各村でタウール・アグン・カサンガの儀式が行われるとともに、各家々でも今年一年の穢れを落とし、悪霊を追い払う儀式をそれぞれで行います。普段は賑やかな町も、この日には交通量もかなり減り、大晦日らしい空気が流れ始めます。
そして大晦日の夜、オゴオゴが村中を練り歩き、新年・ニュピを迎えるための悪霊を追い払う儀式が始まります。小さい子供たちが担ぐオゴオゴ、青年たちが担ぐオゴオゴ、どちらも迫力満点で見ごたえがあり、村の人々をオゴオゴを見るために集まり、大変な賑わいになります。
旅行者の皆さんも勿論このオゴオゴは見ることができますし、服装も普段着でOK!ただし、オゴオゴのために各地で通行止めされている場所がたくさんあるので、この日はあまり遠出したり、遅い時間まで出かけないほうが無難です。滞在ホテル近辺で見物するのがいいでしょう。
オゴオゴは悪霊を追い払うために強面のちょっと恐ろしい張りぼてが作られます。そんなオゴオゴ、見ているだけでも楽しめますが、どんな意味があるのかほんの一部だけご紹介しましょう。また、最近はどんどん創作オゴオゴが増えていて、各村のオリジナルのものも増えてきています。
【チュルルック】
チャロナランの物語に登場するランダの弟子
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【バカ】
マハバラタの物語に登場する森を治める怪物
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【ナラシンガ・ムルティ】3つの世界を征服しようとする魔物と戦い勝利するナラシンガ・ムルティ
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【シワ神とウマ親】ロンタールに記された1シーン
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【ラマとラクスマナ】
ラマとラクスマナの兄弟がラーワナをやっつけるラマヤナ物語の1シーン
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【ラマの弟子のサルたち】
ラマの弟子のサルたちが、ラーワナの弟子たちと戦う様子
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迫力満点のオゴオゴが終わったら、翌日はサカ歴の新年・ニュピ。静寂の日と呼ばれるこの日は、一切外出することができませんが、そうやってホテルでのんびりと過ごすのもまたいいもの!ホテル内のアクティビティやイベントに参加したい場合は、なるべく早めに予約をすることをオススメします。みんなホテルから出ることができないので、一日中予約がいっぱいになっていることが多いので。
1年に1度のバリ島の新年は、このようにして迎えられます。旅行会社では日程が被らないようにアドバイスされることが多いと思いますが、是非この新年にしか味わうことができないバリを楽しみに、あえてニュピ目がけてバリに来るというのもありですよー!
以上バリ島ナビでした、サンパイ・ジュンパ~!
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2015-02-25