バリ島オーガニック・マーケット巡り

オーガニック・マーケットと言えど、野菜だけが売られているワケではないんです。市販されていないレアなグッズを探しに、ちょっくらハシゴしてみようじゃあござぁせんか!

こんにちは、バリ島ナビのバリ子です!バリ島を冠する言葉はいろいろありますが、「神々の島」「癒しの島」「パワー・スポット」というように、バリはスピリチュアルな場所として、近年ヨガやメディテーションを目的で訪れる方も多くいらっしゃいます。古くは「医食同源」と言われたように、食べ物が健康な肉体と精神を作ると東洋医学では言われていますし、「You are what you eat」という英語のことわざもありますよね。パワー・スポットとして世界中のヒーラーたちの注目を集めるバリ、そして近年「ロハス」や「ウェルビーイング」といったライフスタイルが注目され始め、バリでもオーガニック野菜や食材などがスーパーや輸入食材店の店頭に並ぶようになりました。元々はベジタリアンの外国人在住者が自分が食べるためにオーガニック食材を作り始めたのが走りとなり、今ではバリの各地に毎週開催されるオーガニック・マーケットがいくつもできました。
純粋に「オーガニック野菜」を買うために行くというのであれば、中には眉つばモノの業者もいます。オーガニック食材の人気に目をつけて始めただけで、「僕はねぇ、野菜を作り始めて1年。土地?土地はねぇ~、1年前に借りたんだ。でもその前は何に使ってたか知らな~い」(どこぞのマーケット出店の業者Aさん談)…とまぁ、このような具合でして(汗)。しかし、ほとんどの業者さんは高原野菜の産地「ブドゥグル」から朝イチでとれたての野菜を運んできているので、鮮度は間違いナシ!「新鮮野菜」と思って食すのがいいでしょう。

旅行者の方々はバリ滞在中に野菜を買うことはほとんどないと思いますが、結構おもしろいのが、それ以外のもの。街中のお店では売られていないオーガニック・グッズや、マーケットに合わせて出店する雑貨や食べ物と、各マーケット毎に特色があり、物珍しいものに出会える可能性もあり!そんなオーガニック・マーケットに土・日の2日間、朝から潜入してみました!

ウブド・オーガニック・マーケット・コープ@ピザ・バグース 土曜9:30-14:00\n


土曜の清々しい朝、ウブドへと向かいます。まず最初に訪れたのは「ウブド・オーガニック・マーケット・コープ」。毎週土曜の朝9:30(え?朝じゃないって?)からピザ・バグースで開かれています。ここのマーケットはオーガニック野菜の店舗が数店舗あるだけではなく、アロマ系グッズも充実しています。
マーケット開催当初から出店しているブドゥグル近郊のバトゥリティ村で育てたオーガニック野菜を販売しているグデさん。
今朝収穫したばかりの新鮮なオーガニック野菜たち。

今朝収穫したばかりの新鮮なオーガニック野菜たち。

黄色いインゲンは「ゴールデン・ビーンズ」甘みが強いそう。

黄色いインゲンは「ゴールデン・ビーンズ」甘みが強いそう。

変わった野菜!何だろこれ?

変わった野菜!何だろこれ?

ミントはグラスにそのまま入れて、熱湯を注ぐだけの「ミントティー」にします。

ミントはグラスにそのまま入れて、熱湯を注ぐだけの「ミントティー」にします。

田んぼの中のオーガニック・カフェが有名な「サリ・オーガニック」も、自家農園で作った野菜や玄米などを販売しています。
ファラフェル(2000ルピア)としっかりとした自家製豆腐(7000ルピア)

ファラフェル(2000ルピア)としっかりとした自家製豆腐(7000ルピア)

ペーストいろいろ

ペーストいろいろ

オーガニックの赤米、玄米、白米

オーガニックの赤米、玄米、白米

こっちは苗木がありますよ。
ダウン・シリー 日本では「キンマ」と呼ばれる殺菌や消臭効果のある葉

ダウン・シリー 日本では「キンマ」と呼ばれる殺菌や消臭効果のある葉

レモン・バジル 料理に使えるスパイシーな葉

レモン・バジル 料理に使えるスパイシーな葉

ボトル入りの豆乳。ローカルの豆乳は最初から砂糖が入っていて激甘なので、これは嬉しいですね~。ここの豆乳はお豆の味がしっかりと感じられる手作り豆乳。パーム・シュガー入りのものや、チャイ風のものも。カシュー・ミルクもあるわ~!
オーガニックの種各種

オーガニックの種各種

ローゼル・ティー(1万ルピア) コレステロール調整、酸化防止、血圧を下げたりという効果のあるローゼルを乾燥させた健康茶。爽やかな酸味があります。

ローゼル・ティー(1万ルピア) コレステロール調整、酸化防止、血圧を下げたりという効果のあるローゼルを乾燥させた健康茶。爽やかな酸味があります。

天日干しのココナッツ

天日干しのココナッツ

スパイス・パウダーもいろいろあります。

スパイス・パウダーもいろいろあります。

伝統的な製法で作られたココナッツ・オイル(1万5000ルピア)とバージン・ココナッツ・オイル(1万8000ルピア)。ココナッツ・オイルは本当にいいものと市販のものでは全然風味が違います!
アメッドのアユールヴェーディック・レストラン「アイオナ」のリカードおじさんも、毎週ここでホームメイドのプロダクトの販売をしています。バリ子はリンゴ酢のような「コンブ茶」をよく買います。
アメッドの塩で作ったバジル・シー・ソルト(3万ルピア)

アメッドの塩で作ったバジル・シー・ソルト(3万ルピア)

バリの伝統的な民間治療で使われる花や葉を乾燥して作られたパウダー各種

バリの伝統的な民間治療で使われる花や葉を乾燥して作られたパウダー各種

古来インドのアユールヴェーディックで薬として使用されていた「ニーム」の葉で作られたルーム・クレンジング。燻して使うようです。

古来インドのアユールヴェーディックで薬として使用されていた「ニーム」の葉で作られたルーム・クレンジング。燻して使うようです。

こちらはラヤ・ウブド通りに店舗のある「クエ」のパン。
「ターメリック・ジュース」要するに、ジャムーです。
みなさん、これ何だかわかりますか?「ブアー・サブン(ソープ・ナッツ)」といって石鹸の実なんです。この実を水に浸し、さらに実をこすり合わせることで、ナチュラルな石鹸水になるんです。食器洗いや床磨き、そしてペット用シャンプーとしても使え、バリ子も食器洗い用洗剤として使っているんですが、そのゴシゴシこすり合わせるのが面倒なんだよね~という怠け者バリ子のために、すでに液体になったもの発見!こりゃいいもの見つけちゃった♪
お気に入りのモンゴ・チョコレート、ここでも売られていますよ~。
種いろいろ。料理に使ったり、そのままかじったりしてもいいですね。
パワースポットとしてバリの中でも特にスピリチュアルな人々が多いウブドのオーガニック・マーケットだけあって、さすがラインナップも豊富!そして怪しいものもこれまた豊富(笑)最近は近くのアルマ美術館併設のレストランで水曜にも開催されているそうです。

オーガニック・マーケット@コロニアル・リンビング 土曜11:00~15:00

次にバリ子と生玉子さんが向かったのは、スミニャックの「コロニアル・リビング」。可愛いお店とおいしいランチ・セット目当てにバリ子もよく利用するレストランの1つですが、先日行ったら「毎週土曜オーガニック・マーケット開催」との張り紙を発見。今日はウブドから下山して、直行しますよ~。
コロニアル・リビングのオーガニック・マーケットは、カフェ隣のお花と雑貨を売っているスペースで開かれています。張り紙には11:00からと書いてあったので、それに合わせてブランチをしてから出かけて行ったのですが、野菜は既に残りわずか。野菜を売っているジョコさんに聞いてみたところ、どうやら10時頃には野菜の販売は始まっているようです。ジョコさんもやはりブドゥグルの畑でオーガニック野菜を栽培しているとのこと。スミニャックという場所柄もあってか、鮮やかなイエローの食用花やプチトマトなどのシャレたものもありますよ。キュウリも日本みたいに小ぶりで新鮮そうだし、エゴマの葉やカラシ菜など、他ではないものもあって魅力的!
野菜の他にはココナッツ・ソープの量り売りや、バリで作られた竹炭も販売されています。今後出店数がどんどん増えてくるんじゃないかな。こちらもなかなか期待できます。

サンデー・マーケット@カフェ・バトゥジンバール 日曜10:00~14:00

バリ島オーガニック・マーケット巡り オーガニック・マーケット ウブド・オーガニック・マーケット・コープ ピザ・バグース コロニアル・リビング サンデー・マーケットカフェ・バトゥジンバール バリ島オーガニック・マーケット巡り オーガニック・マーケット ウブド・オーガニック・マーケット・コープ ピザ・バグース コロニアル・リビング サンデー・マーケットカフェ・バトゥジンバール
そして翌日の日曜日はサヌールの「カフェ・バトゥジンバール」前で開催される「サンデー・マーケット」へ。気合を入れて9時には現地到着!この時点ではオーガニック野菜のお店だけが始まっていました。サヌールにも欧米人在住者が多く住んでいるので、「我先に!」と、野菜をゲットしてしまおうという作戦。葉物だけではなく根菜も種類が多く、ブドゥグル産の大きな粒のイチゴもパック売りしています。
一番の目的の野菜を買い終えた頃には他のお店もどんどんと出店してきました。このサンデー・マーケットの良い点は、食べ物のお店も多く出店していること。「カフェ・バトゥジンバール」のテーブルに陣取り、飲み物だけはカフェで頼み、後はいろいろ出店でオーダーできるんです。なんだかんだして落ち着いた頃には、かなりの人が集まってきていました。毎週日曜のマーケットの日は在住欧米人の社交の場に化し、「やぁ、マイク!久しぶり」とか「ハイ、ナンシー!その後ビジネスはどう?」みたいな会話があっちでもこっちでも繰り広げられている訳なのです。
それでは早速食べ物のお店をのぞいてみましょう。これはバリ子も大好きな「サリ・アピ」のパン。バトゥジンバールでもメニューに入っているし、お隣のパントリーでも売られています。ドイツ・パンのようにどっしりとした食べ応えのあるパン。レーズンとクルミが入ったものがバリ子のお気に入り。
パンの隣ではローカル菓子も揃っています。普段はローカルワルンや市場で売られているので旅行者の方々には少し勇気のいる挑戦でも、ここでなら気軽に試してみることができます。
こちらはインドネシア料理のコーナー。「ナシ・クニン」(2万5000ルピア)はうこんで炊き込んだご飯におかずをいろいろのせたもの。「ナシ・グドゥッ」(2万5000ルピア)はジャワ島ジョグジャカルタの郷土料理で、サユール・ナンカ(熟す前のジャック・フルーツ)や玉子を甘く煮込んだもの。その他に「ガドガド」(2万ルピア)や「カレドッ」(2万ルピア)などもあり、石臼でピーナッツベースのブンブを目の前で作って野菜と和えてくれます。
そしてインドネシアのデザートの定番「エス・チャンプル」(1万5000ルピア)もありましたよ~。ガラスのボトルに入ったシロップやゼリーなどを氷の上にかけたインドネシア版かき氷、実はローカルの人は飲み物として食事を食べながら飲んだりもするんです。
こんなのもあります、「ケサディーヤ」。チーズ(3万5000ルピア)フィッシュ(4万ルピア)チキン(4万ルピア)の3種類があり、こちらもオーダーしてから目の前で焼いてくれます。おいしそ~!
少し場所を移して、バトゥジンバールに隣接する「パントリー」の前では「ムール貝のスープ」(6万ルピア)と神戸ビーフバーガー(8万5000ルピア)とハンバーガー(3万ルピア)が。スープはマーケットが始まってから、この場所で作り始めます。ハンバーガーもBBQグリルで焼き始めると、お肉のいい匂いが漂ってきて、これにやられちゃうんですよー。
今日のブランチはフィッシュ・ケサディーヤとムール貝のスープ、そして神戸ビーフ・バーガー。全部出来たての熱々を頂きま~す!
辺りはすでに黒山の人だかり。野菜を真剣に吟味する人、食べ物に群がる人、そしてゆーっくりとテーブルで食事とおしゃべりを楽しむ人、人・人・人!こんなにたくさんの人が集まっているのに不思議なのはとーってもくつろげる雰囲気だということ。朝の9時から来て、そのままお昼近くまで居座っているバリ子たちの周りのテーブルをみても、全くメンツが変わっていません。皆さん休日の午前中を楽しんでいるようです。
お腹も落ち着いた所で、今度は食べ物以外の出店を見てみましょう。当初は野菜と食べ物ばかりでしたが、最近では雑貨の出店も増えてきました。
バリ島北部のシンガラジャにある「プリ・ガネーシャヴィラ」で作っているスパイス。

バリ島北部のシンガラジャにある「プリ・ガネーシャヴィラ」で作っているスパイス。

シルバー

シルバー

真珠のアクセサリーもあります。

真珠のアクセサリーもあります。

バッグ

バッグ

これはジョグジャカルタの伝統的な布「ルリック」。ストライプやスクエアをモチーフとした古くから女性が織り出す布。バリのバティックやイカットとは異なった風合いですよね。
お花屋さんもあります。ローカルのフラワー・ショップでは見ることのできないものがあったりと、目が釘付けのバリ子。
うわぁ~、この花可愛い!しかしひと束12万ルピア。う~ん…

うわぁ~、この花可愛い!しかしひと束12万ルピア。う~ん…

バラはインポート種のものをバリで育てたそうです。

バラはインポート種のものをバリで育てたそうです。

野菜を買って、ごはんを食べて、おしゃべりしながら出店ものぞいて、結局お昼すぎまでのんびりと過ごしてしまいました。

2日間かけて3か所のオーガニック・マーケットをまわってみました。それぞれ場所柄を反映したような品揃えで、他とは違った趣向があります。お泊りのホテルの近くにオーガニック・マーケットが開催されているならば、散歩がてらにフラ~っと様子をのぞきに行ってみるのもいいですよ。日本ではお目にかかれないものに巡り合うかもしれません。

以上バリ子でした~!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-10-05

ページTOPへ▲

その他の記事を見る