9&10月のバリ島 【2014年】

9~10月のバリ島はどうでしょう?

アパ・カバール、バリ島ナビです!7月から8月にかけてはサマー・ホリデーと日本のお盆休みがあったりと、バリは1年の中でも最も賑わうハイシーズンでしたが、9月に入ると、少し落ち着きを見せ始めます。シーズン的には本来であれば、乾季から徐々に雨季に移行していく頃に当たります。乾季の湿度のない涼しい気候から、少しずつ湿度が上がり暑さが増していくのですが、ここ最近は雨季の始まりが遅れていて、年末当たりにやっと雨が降り始めるくらい。9月から10月のバリ島は、雨季を前にしてまだまだ十分に観光やビーチなどを楽しめるでしょう。
バリでは10月4日に学問と芸術の女神・サラスワティに感謝を捧げる日を迎え、また10月8日にはパゲルウェシというガルンガン、クニンガンに次いで大事な祝日がやってきます。長い間改修工事をしていたウブドのグヌン・ルバ寺院も今回のパガルウェシの日のお祭りが、工事後初めてのお祭りとなります。新しくなった寺院の祭礼はたくさんのお供え物が並べられ、奉納舞踊が奉げられ、お祈りをする人々でいっぱいになります。正装をしてこのお祭りを見に行かれるのもいいですね。それでは9月から10月にかけてのバリ島、ご紹介していきましょう。

バリ島の気候と天気

【気温】
9月 最高31.4℃ 最低22.9℃ 
10月 最高33.6℃ 最低23.7℃ 

【降雨量】
9月  47mm 平均降雨日数 8日
10月  63mm 平均降雨日数12日

バリ島カレンダー

バリの暦
■2014年9-10月の満月: 9月9日、10月8日
■2013年9-10月の新月:9月23日、10月23日

バリ暦3番目の月「サシ・クティガ」は9月23日まで。9月24日から10月23日ま ではバリ暦4番目の月「サシ・カパット」となります。10月24日からは、バリ暦5番目の月「サシ・クリモ」が始まります。

9-10月のインドネシアの祝日

■10月5日 イドゥル・アドハ1435年 
イスラム教の犠牲祭。メッカ巡礼最終日に当たる日。祈りを捧げた後に神様への生贄である家畜を殺生し、捧げます。

■10月25日 イスラム暦1436年新年
イスラム暦の元旦。


9-10月のバリ島の祝日
■10月4日 サラスワティの日:学問と芸術の女神サラスワティに感謝を捧げる日。この日は本を読んだり書き物をするのはお休みし、本や書物の類、ノート や教科書にも、お供え物が捧げられます。学校はお休みになりますが、子供たちは正装で登校し、学問の女神サラスワティに祈りを捧げます。 

■10月 5日 バニュピナロの日:サラスワティの女神の恩恵を受けるために、からだを浄めます。早朝に、海、もしくは川でマンディ(沐浴)をすると、サラスワ ティの女神の聡明な美しさにあやかれるとも言われ、人々はこぞって海もしくは川にマンディに出かけます。この日家庭では、ナシ・クニンというターメリック で黄色く色づけしたご飯を炊いて家族で食べる習慣があります。

■10月6日 ソマ・リベッの日:デウィ・スリという「稲の女神」に感謝を捧げる日。

■10月7日 サブー・マスの日:金や銀の装飾品、財布などに供え物を捧げる日。

■10月8日 パゲルウェシ:この世の中のすべての「バランス」が保たれ、世界の調和が神によって守られるようにと、供物を寺に供え祈る日。この日はバリ・ヒンドゥーにとって、ガルンガン、クニンガンに次いで大事な祝日とされています。
8月14日よりウブド、グヌンルバ寺院のオダランが始ります。

バリ島知っ得情報!

今回は、10月8日のウブドのグヌン・ルバ寺院のオダランの様子をご紹介したいと思います。バリに何度か旅行で訪れるようになると、文化や宗教に興味を持つ方もたくさんいらっしゃいます。旅行者向けのバリ舞踊や、観光で寺院を訪れるのではなく、寺院祭礼を見てみたいと思うように。しかし、バリの寺院祭礼は西暦ではなくバリの暦で回っているためになかなか旅行のスケジュールを立てる際に情報を入手するのは難しいもの。毎日と言っていいほどどこかしらで儀式を見ることができるバリですが、それでも滞在地からかなり離れた田舎まで行くのは少し勇気がいるものですよね。
グヌン・ルバ寺院は、8世紀頃にジャワの高僧がブサキ寺院へ行く道中に立ち寄り、美しい自然と渓谷の見える場所で瞑想をし、その地に寺院を建立したのがグヌン・ルバ寺院です。弟子たちがこの地に残るためにジャングルを開拓してみると、周囲は多くの薬草が生える場所だとわかり、『ウバッド(薬草)』と名付け、それが『ウブド』になったと言われています。
そんなウブド発祥の地と言われるグヌン・ルバ寺院は一昨年から改修工事を始めていたのですが、次のパゲルウェシの日のお祭りまでに改修工事が終わり、工事後初めてのオダランが行われます。ウブドの中心部からすぐの場所ということもあり、バリのお祭りを見たことがない方でも、観光の合わせて気軽に立ち寄れるロケーションです。現在は10月のお祭りまでに工事が終わるように、最終段階に入っています。改修後初めてということもあり、満月に重なっていることもあり、珍しくバリの暦の四番目の月に行われるということもあり、例年より大きな儀式になるそうです。旅行者でも、正装をしていれば寺院の敷地内に入ることは可能です。バリの人々にとっては大変重要な儀式となりますので、儀式やお祈りの邪魔にならない範囲で見学してみてはいかがでしょうか。
現在10月の儀式に向けての準備が着々と進められています 現在10月の儀式に向けての準備が着々と進められています

現在10月の儀式に向けての準備が着々と進められています

ナビは一昨年グヌン・ルバ寺院のオダランに行ってきましたが、ご神体を寺院に運ぶパレードから始まり、お祈りや奉納舞踊など、毎回11日に渡って行われます。その時の様子を写真でご紹介しますね!
各村からご神体を寺院に運ぶ行列が。これは丁度ラヤ・ウブド通りを通過しているところ。大渋滞です!各村からご神体を寺院に運ぶ行列が。これは丁度ラヤ・ウブド通りを通過しているところ。大渋滞です! 各村からご神体を寺院に運ぶ行列が。これは丁度ラヤ・ウブド通りを通過しているところ。大渋滞です!各村からご神体を寺院に運ぶ行列が。これは丁度ラヤ・ウブド通りを通過しているところ。大渋滞です! 各村からご神体を寺院に運ぶ行列が。これは丁度ラヤ・ウブド通りを通過しているところ。大渋滞です!各村からご神体を寺院に運ぶ行列が。これは丁度ラヤ・ウブド通りを通過しているところ。大渋滞です!

各村からご神体を寺院に運ぶ行列が。これは丁度ラヤ・ウブド通りを通過しているところ。大渋滞です!各村からご神体を寺院に運ぶ行列が。これは丁度ラヤ・ウブド通りを通過しているところ。大渋滞です!

きらびやかなガムランの音色にワクワクしてきます! きらびやかなガムランの音色にワクワクしてきます!

きらびやかなガムランの音色にワクワクしてきます!

夜になると、寺院でお祈りをするためにたくさんの人々が集まり始めます。どれだけたくさんの人が来ているかというと、お祈りをする寺院の中に入れなくて、門で詰まってしまうくらい!
中にはご神体が祀られていて、普段は静かで何もない寺院がキレイに飾り立てられてたくさんの人々が祈りを捧げる様子はとっても華やかで、お祭りの時にしかないハレの日独特の空気が流れています。
寺院の庭にはお祈りを済ませた人々が、チャロナランという寺院祭礼の際に演じられる奉納舞踊。チャロナランを見る時は、途中で帰ってはいけなく、必ず最後まで見なくてはいけないとバリの人々は言い、少し眠くなっても最後までその場にいる人がほとんどです。
今回のグヌン・ルバ寺院での祭礼は、実は7月から準備や小さな儀式がすでに始まっています。大きな儀式は下記になります。

■10月1日 ムラスティ プルナマ・ビーチまでご神体を清めに行く儀式
■10月6日 タウール・パンチャ・ワリ・クラモ 寺院改修後の大きなお清めの儀式
■10月8日 プンチャッ・カリヨ 祭礼のメインとなる日

グヌン・ルバ寺院のオダランの様子を写真でお送りしました。9月、10月は他にもたくさんの儀式やイベントがありますので、どうぞバリ島旅行を楽しんでくださいね。
以上バリ島ナビでした、サンパイ・ジュンパ~!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2014-08-29

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