人ごみを避け、静けさを求める方へ。リーズナブルにリゾート気分に親しめるビーチです。
Singaraja(シガラジャ)という港町の西側に広がる、バリ北部随一のビーチリゾート、ロビナ。Lovinaという英語名に「Love」とあるのにご注目。この地にあったブレレン王朝最後の王がキリスト教に改宗したことを記念して「人の心の中(IN)にある愛(LOVE)」という意味を込め「LOVINA」と名付けられたのだそうです。1960年代、ロビナビーチにタシックマドゥホテル(蜜の海のホテル)というホテルを開業し、このエリアの開発を始めたのも、王の一族だったといいます。
ドルフィンウォッチとサンゴの海!
そんなロマンチックな響きのあるここ
ロビナビーチは、ダイビング客に愛されるエリアだということです。ロビナ沖には珊瑚礁が広がっていて、小型ボートで沖に出ると肉眼でも美しい珊瑚礁を見られるほどだそうです。ドルフィンウォッチも有名です。明け方、温かい水を求めてイルカ達がジャワ沖からロビナ沖に泳いで来るのです。
実際に行ってみると、確かにやや「ひなびた」感のある、でも静かで風情のあるビーチなのでした。このビーチで数軒のバンガロー、ホテルを見学しました。多分に行き当たりばったりなロケハンでしたので、そこらへんはご理解のほどを…。
宿はよりどり、あちこちロケハンしよう
バイクで「もうビーチはこのあたりから入るのかな?」と大通りのスリリッ通りをキョロキョロしていると、呼び込みのオヤジが「ウチのバンガロー見てかない?」みたいな声をかけてきます。まあ、付いていってみるか、と行ってみると、ビーチ際にある、そんなに悪くないところで、ファンルームであれば10万ルピアを切る料金。隣のお庭のあるバンガローも清潔でした。が、ここはまだロビナビーチの入口にあたるエリアで、宿泊環境はベストとは言えませんでした。まずは見学だけで失礼して、さらに散策してみると、このロビナエリアはけっこう広いのが分かってきました。やはり「呼び込み」には惑わされないほうがいいですね。
2キロほどもあるビーチエリアに、リゾートホテル、バンガローを含めると50軒前後の宿泊施設があるでしょうか。最高級なのは高台側にある「Hotel Damai」。それ以外は大通り沿いかロビナセンターといわれる中心街に集中しています。
バンガローは10万Rpほど(クーラーなし)で十分清潔な宿に宿泊できます。バンガローはクーラー、冷蔵庫付きとファシリティが充実すると値段が上がるシステムです。が、ここらへんは繁忙期を除けば満室になる宿も少なく、より取り見取りなので、宿泊場所すぐ決めず、何軒か見て歩けば改装まもない新しい部屋などに出会えるかも。
このビーチは砂浜が少なく、いきなり波が宿に押し寄せてきそうなくらいに近い宿泊施設が多い。ビーチのないところもけっこう多くて、波打ち際を楽しむだけ、という宿もあるのです。
★★★級のリゾート(西側から)
ちょっと高級そうな外観のリゾートホテルもUS$60前後。メイン通りのスリリッ通りからビーチに向かって長細い敷地があり、ビーチ近くにメインプールがあるというレイアウトになっています。
■ヌグラハロビナホテル Nugraha Lovina
TEL 0362-41775
http://www.nugraha-hotel.com
こちらは敷地がビーチ沿いに横に広く、プールも大きく、ビーチ沿いのガーデンもとても広々としているので、とても快適。客室内のベランダはすべてオンザビーチで、いつでも最高のビューにひたれます。
■アネカロビナホテル ANEKA LOVINA HOTEL
TEL 0362-41827
全59部屋のうち24部屋がビルディング棟のスタンダートルーム、それ以外はヴィラタイプ。NHK受信可能なテレビがあるなど、サービスが整っていて日本の方でも快適。ベッドは天蓋つきで、バスタブもあります。古いホテルですが、清潔で快適です。
■スナリヴィラス&スパリゾートSUNARI VILLAS & SPA RESORT
TEL 0362-41775
http://www.sunarijp.com
全120部屋と、このエリアで最大級。ビルディング棟、ヴィラタイプに分かれています。スパエリアには温水・冷水のジャグジーがあり、マッサージルームが4部屋、マニキュア・ペディキュア用とクリームバス用の部屋があります。お手頃プライスでおすすめ。
ほか、ナビが気になったホテルたち
ほか、Sunari の隣りには館内でイルカを飼っているという「Melka Hotel」や老舗の「Puri Bagus」などが並びます。
最後に、Aneka hotel よりもシガラジャ寄りの小さな路地から海岸に向けて入ったところにあったオン・ザ・ビーチのレジデンス風のホテル。プールも2つあって、海の音も聞こえるグッドロケーション。が、オープンしたばかりで看板も出ておらず、施設名も確定できませんでした…。興味のある方、探してみてください。
ロビナを選ぶ方にひと言
ロビナは多くの人が評すように、宿泊環境としてはひなびた感があるのは否めず「ロビナセンター」と呼ばれるイルカのハリボテのある中心街にも外国人がまばらなほど寂しいムード。正直いって、ハワイのようなきらびやかなリゾート目的で来た人には物足りないでしょうね。反対に人ごみを避け、単純に静けさを求めている人向けといえるでしょう。
その他情報
シンガラジャの市街から車で約15分。1本道をひたすら西に向かいます。国際空港からは車で約3時間。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2009-04-03