サテ☆特集

インドネシアの焼き鳥、サテ。鶏以外のいろいろなサテも一挙にご紹介しましょ~!

アパ・カバール、バリ島ナビです!インドネシア料理デビューとして定番なのは「ナシ・ゴレン」、「ミー・ゴレン」ですが、この2つ以外にも聞いたことのあるポピュラーな料理名もいくつかあるのではないでしょうか?その中に入るのはきっと「サテ」。インドネシアの焼き鳥のこと。刺して焼くのは鶏肉だけではないので焼き鳥というよりも、串焼きと言った方がかもしれませんね。街中のインドネシア料理レストランにはほとんどどこに行ってもメニューに掲載されているこの人気メニューに、今日はスポットを当ててみたいと思います~!

「サテ」はワルンの店先や道ばたのカキリマ(屋台)などでも売られているローカルの人々にとっては気軽に食べる料理。夕方には道端にサテ売りのおばちゃんたちがあちこちに座ってウチワをパタパタと扇ぐ姿も目につきます。そしてバリでは神様へのお供え物としても、儀式やお祭りの際に供される大事な料理でもあるのです。
さてさて(ダジャレじゃないですよ~!)、それではいろいろあるサテの種類を今日はみなさんにご紹介していきたいと思います~!

サテ・アヤム/Sate Ayam

ナビのお気に入り、イゲランチャのサテ・アヤム(2万5000ルピア)。お肉が大きくてジューシーなのがオススメ!

ナビのお気に入り、イゲランチャのサテ・アヤム(2万5000ルピア)。お肉が大きくてジューシーなのがオススメ!

まずはアヤムのサテ、「サテ・アヤム」から。サテ・アヤムは旅行者のみなさんにとっても、ローカルの人々にとっても一番ポピュラーなサテ。甘くてコッテリとしたピーナッツ・ソースを絡めたサテは、日本の焼き鳥と比べると少し小ぶりな肉が串に刺さっているのが特徴です。インドネシア料理レストランでもメニューによく登場し旅行者にも人気のメニュー。

街の中では「カキリマ」と呼ばれる屋台が出ていて、呼び止めるとその場で焼いてくれます。レストランやワルンで食べる時はごはんと一緒ですが、カキリマはお持ち帰り用や、その場で道路脇に座って食べたりすることがほとんど。ごはんはないのですが、その代わりにあるのが「ロントン」や「クトゥパット」と呼ばれるお餅のような、生米をロンタールの葉で編んだものの中に詰めて茹でたもの。お餅に比べると、米粒がまだ残っている感じです。
サテ・アヤムのカキリマ。

サテ・アヤムのカキリマ。

呼び止めると止まってサテを焼いてくれます。

呼び止めると止まってサテを焼いてくれます。

仕上げはピーナッツ・ソースを絡めて。

仕上げはピーナッツ・ソースを絡めて。

サテのお供は「ロントン」

サテのお供は「ロントン」

こんな風に切ってサテの上にのせてくれます。

こんな風に切ってサテの上にのせてくれます。

出来上がり~!

出来上がり~!

サテ・アヤムが有名なのは、ジャワ島のマドゥーラ。インドネシアのどこへ行っても「Sate Madura」の看板を目にすることができます。

サテ・カンビン/Sate Kambing

何度もバリを訪れるリピーターさんが挑戦したい!と気になり始める存在なのがヤギのサテ、「サテ・カンビン」。そんなサテ・カンビンはバリの人々の大好物でもあるのです!ヤギ肉は滋養強壮に効くと言われ、ローカルの人々は食べると「体が熱くなる~」と言います。ナビは風邪をひいた時や体調のすぐれない時にはサラッとお粥ぐらいで済ませたいと思いますが、ローカルの人々はそんな時こそこのサテ・カンビンを食べたりするんですよ~。サテ・カンビンは「グレ(Gulai)」と呼ばれるヤギの臓物をスパイスで煮込んだカレー・スープとご飯とセットで食べるのがポピュラーですが、別々に頼むこともできます。ワルンに寄っては「ダギン(Dagin)」と呼ばれる肉だけを串刺しにしたものと「チャンプル(Campur)」と呼ばれる臓物も混ぜ込んで刺してあるものの2種類があるところもあります。ヤギ肉は非常に高価なため、他の肉を使っていない証拠としてヤギの骨を店先にぶら下げてあるのが目印です。
お店の前にぶら下げられたヤギの骨が看板代わり。

お店の前にぶら下げられたヤギの骨が看板代わり。

サテ☆特集 サテ サテ・アヤム サテ・カンビン サテ・イカン サテ・リリッ サテ・バビ ロントン クトゥパット パンタイ・ルビー ベ・パシー バルナ サテ・グリタ サテ・バリ ブンブ・バリクニット・バリ
お肉だけのものと臓物が混ざったものが。

お肉だけのものと臓物が混ざったものが。

オーダーしてから焼いてくれます。

オーダーしてから焼いてくれます。

こちらはグレ。

こちらはグレ。

こんな大きな鍋で煮込まれます。

こんな大きな鍋で煮込まれます。

中にはヤギの臓物が。

中にはヤギの臓物が。

サテとごはんとグレのセットで。

サテとごはんとグレのセットで。

ナビはバワン・メラ(エシャロット)のスライスを追加でもらって、たっぷりのサンバルと食べます。

ナビはバワン・メラ(エシャロット)のスライスを追加でもらって、たっぷりのサンバルと食べます。

サテ・イカン/Sate Ikan

シーフードのサテもありますよ~!シーフードのサテは、焼き鳥のように魚の切り身を串に刺したものと、つくね状にすり身にしたものを串に巻きつけたものがあり、どちらも「サテ・イカン」と呼びますが、つくね状のものは「サテ・リリット(巻き付けたサテ)」と呼びます。サテ・イカンもいろんな場所で食べることができますが、今日はローカルの人々に人気の2大サテ・イカン・スポットをご紹介します!

まずはギャニャール県にあるパンタイ・ルビー(ルビー・ビーチ)。バリ・サファリ&マリン・パークをさらに東部に向かった先にある、黒砂のビーチです。ウパチャラ(儀式)で訪れる人々も多いのですが、じつはここ、ローカル・デート・スポットでもあるんですよ~。日中は日差しが強く、黒砂が焼けるように暑いので、土曜日の夜などにバイクに乗ったカップルがやってきて、仲睦まじくサテ・イカンを頬張るのがお決まり。以前は道路から入って来て、ビーチ沿いの左右にたくさんサテ・イカンのお店があったのですが、左側は火事で焼け、波の浸食で右側のお店はなくなってしまいました。その後左側はお店がまたでき、バイパスからビーチに入るまでの間にも大きなお店が並び繁盛しています。お店のほとんどは「レセハン」という床に座るスタイル。カップルは隣同士に並んで海を眺めながら座り、愛を語り合います(笑)
サテ・イカンはバナナの幹から作られた太めの串に、スパイスを混ぜこんだ魚のすり身をねじるように巻きつけていきます。
これがサテ・リリットの串

これがサテ・リリットの串

ねじるように巻きつけていきます。

ねじるように巻きつけていきます。

出来上がり~!

出来上がり~!

ココナッツの炭で焼きあげます。

ココナッツの炭で焼きあげます。

これがパンタイ・ルビーのパケット・サテ・イカン(1万5000ルピア)

これがパンタイ・ルビーのパケット・サテ・イカン(1万5000ルピア)

セット・メニューの「パケット・サテ・イカン」には、サテの他にごはんやスープ、野菜が付いています。特にごはんが「ナシ・セロー(さつまいもごはん)」なのがほんのり甘くてローカルの人々もみんな大好き!スプ・バクソ・イカン(つみれスープ)はピリリとスパイシーで食が進みますよ~!サテにペペス・イカン(バナナの葉で魚の切り身を包んで焼いたもの)がセットになっていることもあります。サンバル・マター(生サンバル)と一緒に食べると最高~♪
ナシ・セロー

ナシ・セロー

サユール・プレチン

サユール・プレチン

バクソ・イカン

バクソ・イカン

そしてもう1つのサテ・イカン・スポットはチャンディダサの手前にある「プシンガハン」と呼ばれるエリア。塩で有名なクサンバからチャンディダサの手前辺りまでは道路沿いに魚を売るイブイブ(おばちゃんたち)や、サテやペペスを売る人がポツポツ出ているのですが、特にこのプシンガハンに集中しています。ナビが通いつめるのは、幹線道路から少し村に入った「ワルン・ムルタ・サリ」。
プシンガハンの人気店「ワルン・ムルタ・サリ」 プシンガハンの人気店「ワルン・ムルタ・サリ」 プシンガハンの人気店「ワルン・ムルタ・サリ」

プシンガハンの人気店「ワルン・ムルタ・サリ」


南部でプシンガハンのサテを味わいたければ、デンパサールの「ベ・パシー」へ!

南部でプシンガハンのサテを味わいたければ、デンパサールの「ベ・パシー」へ!

サンセット・ロードの「バルナ」もオススメですよ~!

サンセット・ロードの「バルナ」もオススメですよ~!

サテ・バビ/Sate Babi

バリだけではありませんが、イスラム圏のインドネシアでは、どこでも食べることができるワケではないのが豚のサテ「サテ・バビ」。バリ・ヒンドゥー教を信仰するバリでは、豚はご馳走の一つで、そんな豚のサテはとっても一般的。サテ・バビ専門のワルンもあれば、夕方頃になると道路沿いに座ってサテを焼き始める光景をあちこちで見かけます。仕事が終わって帰宅途中にバイクに乗ったままサテを買って帰る人々もたくさん。サテ・アヤムやサテ・カンビンがピーナッツ・ソースで甘めの味になっているのに対し、サテ・バビはスパイスに漬け込んだものや、プレチン・ソースと呼ばれるチリ・ソースで食べます。
夕方になると、道ばたにはダガン・サテ(サテ屋さん)が出ます。

夕方になると、道ばたにはダガン・サテ(サテ屋さん)が出ます。

みんなバイクを脇に寄せてオーダーします。

みんなバイクを脇に寄せてオーダーします。

オーダーしたら、すぐに焼き始め、

オーダーしたら、すぐに焼き始め、

あっという間に出来上がり~!

あっという間に出来上がり~!

クトゥパットを一緒に。

クトゥパットを一緒に。

お持ち帰り用に包んでもらいました。

お持ち帰り用に包んでもらいました。

プレチン・ソースを付けて食べます。

プレチン・ソースを付けて食べます。

日本人旅行者にも人気なのですが、ナビは甘~いピーナッツ・ソースのかかった料理があまり好きではないので、サテを食べる時はサテ・イカンかサテ・バビが多いのですが、辛いソース(プレチン)はトゥラシが効いて、クセになる味!

ちょっと高級な「サテ」を食べたい時は…

街の中のレストランでも「サテ」は定番メニューですが、「サテ」をもっとステキな雰囲気で食べたい~!という方にオススメなのは、この3つのバリ料理レストラン。バリ料理がいろいろセットになったものにももちろんサテが入っていますよ~。他の料理も一緒に、バリの味に挑戦してみてはいかが?
「サテ・バリ」は店名になっているだけあって、味も絶品!

「サテ・バリ」は店名になっているだけあって、味も絶品!

「ブンブ・バリ」の「バリニーズ・リスタフェル」にも。

「ブンブ・バリ」の「バリニーズ・リスタフェル」にも。

「クニット・バリ」の「バリ・ムギブン」にも入ってますよ~!

「クニット・バリ」の「バリ・ムギブン」にも入ってますよ~!


串に食材を刺したものを「サテ」と呼ぶので、ここでご紹介した以外にもいろいろなサテがあります。牛肉にカレー・ソースのかかった「サテ・パダン」、馬肉の「サテ・クダ」、羊肉「サテ・ドンバ」、ウズラの卵を刺した「サテ・テロール」に、インドネシアの豆腐を刺した「サテ・タフ」なんてのもあれば、カタツムリのサテ「サテ・カクル」なんてものも!フルーツを刺した「サテ・ブア」もスパのリフレッシュメントとしてたまに見かけます。材料によって味付けもいろいろな「サテ」、バリで是非挑戦してみてくださいね。以上バリ島ナビでした、サンパイ・ジュンパ~!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-04-07

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