日本とは違うバリの文化や習慣。バリに行く前に知っておきたいこと10のコトをご案内します。
アパ・カバール、バリ島ナビです!文化と芸能が色濃く残るバリ島。今も人々の暮らしにはバリ・ヒンドゥー教がしっかりと根付いていて、その独特の文化や風習がバリの魅力として人々を魅了しています。しかし、独自の文化や風習が強い土地ということで、普段私たちが当たり前と思っていることがそうではなかったり、また逆に気にならないようなことがバリでは非常に大切にされていたりと、旅行中に戸惑うことも。そんなバリ旅行中に気を付けてほしい点、日本とはちょっと違った点などを、ご紹介したいと思います。
1.寺院内での参拝、見学は正装で
人気観光スポットの一つ、バリ・ヒンドゥー教の寺院での参拝や見学の場合は、旅行者であっても正装の着用が必要です。正装といってもバリの人々のように全身正装に身を包む必要はありません。サルンと呼ばれる腰巻に、スレンダンと呼ばれる帯を着用するだけでほとんどの寺院では問題ありません。また、キャミソールやランニングシャツなどの露出が多い服もNG。一部観光スポットとなっている寺院ではサルンとスレンダンの貸し出しがあるところもありますが、バリのお土産も兼ねて、到着後すぐにサルンとスレンダンを用意するのもいいですね。
正装を身にまとう女性たち
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旅行者の場合は腰巻と帯だけでも可能な場所がほとんどです
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2.生理中の女性は寺院内に立ち入ることはできません
生理中の女性は寺院内に入ることはできません。バリでは生理中の女性は『スブル(穢れた状態)』と言われ、神聖な寺院への立ち入りは禁止されています。寺院内で血を流す、落とすことがタブーであり、厳密には怪我をして血が出ている状態の人も寺院へ入ることができません。寺院観光の際にガイドや寺院スタッフから『すみませんが、生理ではありませんか?』と聞かれることがあるかもしれませんが、バリでは特に旅行者に対しては男性であっても普通に尋ねてくるのでビックリしないでくださいね。
3.物の受け渡しは右手で行いましょう
左手は不浄の手とされているため、物の受け渡しなどは全て右手で行いましょう。お金の支払いや何かを手渡す時、食事や握手などももちろん右手で行います。日本では右利きと左利きのどちらの人もいますが、バリでは、絶対的に右利きなのです。時として右手が使えない時に左手を使うこともありますが、なるべくなら右手を使うように心がけましょう。また、どうしても左手を使わなくてはいけない場合は『左手でごめんなさい』と一言添えるのがバリではマナーとなっています。
4.ローカルの乗合いバスは急にチャーター車に変更
ローカルの乗り合いバス・ベモ
他の記事でも何度か触れていますが、バリには旅行者が安心して使える公共交通機関というのがありません。ローカル向けのベモと呼ばれる乗り合いバスは、通常ルートが決まっていて、料金も非常に安いのですが、外国人が乗り込むと高額の運賃を請求されたり、また他の乗客がいない場合は、そのままチャーター車として動き始め、こちらもまた法外な運賃を請求されることもあります。安全のためにローカル向けの乗り合いバスはオススメしません。信頼のおけるタクシー、または旅行会社のカーチャーターなどを利用しましょう。
タクシーやカーチャーターがオススメ
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循環バスのサルバギタは料金も明瞭でエアコン付ですが、まだまだルートが少ないのが残念!
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5.買い物には小銭を用意して。おつりは飴のことも
バリでは買い物の際におつりが用意されていないことが頻繁にあります。おつりがないと分かると、買い物客のほうに外へ行ってお金をくずしてくるようにいうこともしばしば。また、おつり分で店内の何かを買うように言われたりすることもよくあります。お店によってはおつり用に大量の飴を用意していて、小銭の代わりに飴を渡されることもあります。
6.ワルン(ローカル商店)や小さなコンビニでのアルコールを購入できなくなりました
2015年4月より、アルコール販売に関する法律が変わり、小さなワルンやミニマートなどでのアルコール飲料の販売が禁止され、販売許可を持っているお店でしか購入できなくなりました。大手コンビニチェーン店やスーパーなどでは今まで通り並んでいますが、これまでよりも買える場所が少なくなっています。旅行者の皆さんはスーパーやコンビニを利用されることが多いの思うので、そんなにも影響はないかな?お気を付けくださいー。
7.満足いくサービスにはチップを渡してあげましょう
バリでは特に観光スポットではチップの習慣があります。ホテルやレストランはもちろんのこと、マッサージやガイド&ドライバーなど、満足のいくサービスを受けた際には感謝の気持ちも込めてチップを渡してあげましょう。また、とても大切なシーンで、どうしても上手く進めてもらいたい時には、先にチップを渡すのも一つの手。『よろしくね、上手くいったらまたお礼をするから』と伝えれば、モチベーションが格段にアップすること間違いなし!
8.バリではみ~んな同じ名前???
バリではカーストによって決められた名前があります。特に一番多いスードラ階級の人々は第一子がワヤンまたはプトゥ、第二子がカデまたはマデ、第三子がコマンまたはニョマン、第四子がクトゥッ、第五子からは第一子の名前が順番に付きます。そしてその名前の後に個人の名前が続きます。例えば、プトゥ・バリコのような感じで。もしも誰かに名前を聞く際には、この名前全てを聞きましょう。『ワヤンさんに会えますか?』と言っても『どのワヤンですか?』というようなことになってしまいます。また、バリの人は、自分の出身地や特徴から作ったニックネームを持っていることも多いので、そのニックネームを聞くのもいいでしょう。
9.デング熱予防に虫除けは忘れずに!
バリでかかる病気の中でも特に心配なのがデング熱。昨年は日本でもデング熱に感染する人が出て大きなニュースになっていましたが、バリでも毎年デング熱にかかる人はいます。とはいえ、デング熱は熱帯シマ蚊を媒介して感染するので、滞在中の虫除け対策さえシッカリしておけば、問題ありません。虫よけグッズは常に持参して、いつでも使えるようにしてくださいね。
10.狂犬病が流行っているので野良犬には近づかないように
近年バリで問題になっているのが狂犬病。元々バリでは飼い犬も番犬として放し飼いにする習慣があり、飼い犬なのか野良犬なのかわからない状態で飼われていました。しかし、近年は犬を大切に、家族の一員として飼う人々も増えてきています。とはいえバリではまだまだ狂犬病が発生しているのが現状。かわいい犬がいても、不必要に近づいていったり、撫でたりするのは避けたほうがいいでしょう。万が一犬にかまれた場合はすぐに石鹸で洗って流水で流し、病院へ。指定病院には狂犬病のワクチンが用意されています。滞在ホテルや旅行会社に問い合わせてください。
バリ滞在中に、ちょっと知っておくとより滞在が楽しめると思う10のポイントをご紹介してみました。本当にちょっとしたことなのですが、その違いでより現地の人々と楽しく交流ができ、より楽しい滞在になるのでは。限られた時間でバリをより楽しく満喫できるといいですね。以上バリ島ナビでした、サンパイ・ジュンパ~!
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2015-05-20