観光地から少し足を延ばして、東海岸沿いの田舎の景色を楽しみながら買い物ツアーに行ってきました。定番のお土産もゲットできて、侮れませんよ!
こんにちは、バリ島ナビのバリ子です!バリのお土産と言うといろいろありますが、みなさんどんなものをお土産にしていますか?バリ子は帰国の際にほぼお土産物しか入ってないスーツケースを持ち帰ってばら撒いてきますが、よく喜んでもらえるものは「バリの天然塩」。「あのお塩おいしかったよ!もうなくなりそう」などと言ってくれるし、評判上々。焼き魚にも最高に合います!そしてお次にナチュラル・ココナッツ・ソープ。香りもいろいろあるし、普段は当たり前のように使っていますが、たまに市販のソープを使うと、日頃使っているココナッツ・ソープの良さを実感する、やっぱり優等生。定番のアタ・グッズもまだまだ喜んでもらえるし、毎年帰国前のお土産選びは真剣勝負なのです。
お土産に持ち帰るものは、自分でも使っているものが多く、本来はバリのどこでも手に入るのですが、天然塩、アタ、ソープともにバリ島東部に本拠地があるのです!本場だけあって値段が安かったり、種類が豊富だったりということもあり、ドライブを兼ねてちょくちょく東部へ出かけるバリ子。日本から来る友達にリクエストされることもあります。
「東部って何があるの?」「移動に時間がかかるんじゃないの?」と思われる方、いえいえ、結構楽しいんですよ!そんな訳で、今日はバリ子定番の東部への日帰り買い物ツアーの様子をご紹介します。
南部から東部へ行くには、サヌールの少し先にあるクテウェルからバイパス・イダ・バグース・マントラを進みます。このバイパスができたおかげで、わざわざギャニャールの旧道を通る必要がなくなり、チャンディダサまでは約1時間で到着できるようになりました。
右手に広がる海の先には、サヌールのダナウ・タンブリンガン通り沿いのホテルやヌサ3島などが見え、天気が良いと気持ち良いドライブが楽しめます。途中「バリ・サファリ&マリン・パーク」を通り過ぎると、どんどん南部観光地とは違った広々と広がるココナッツの林やぼっこりとした山が遠く先に見えてきます。バイパスから一般道に入ると、バリの田舎の村々が続き、道路脇のワルンや景色を見ているだけでもおもしろい!
時間もちょうどお昼時。今日はゴア・ラワの手前にあるサテ・イカンで有名な「ワルン・ムルタ・サリ」でランチをすることに。表通りから少し中に入ったとことにあるのに、いつもたくさんのローカルでにぎわうプシンガハンの人気店。休日ともなると、わざわざ南部からサテを食べに来る人たちで満員御礼状態。バリ子も東部へ来る時は、必ずと言っていいほどここへ寄ります。現在旧店舗を取り壊して立て直しをしているところで、店舗は駐車場の奥で開いています。
レセハンというお座敷席と、テーブル席があり、仮店舗では客席の手前でサテとペペスを焼いています。ここではサテ、ペペス、スープと野菜、そしてごはんがセットになった1メニューのみ。座れば自動的に人数分運んでくれるので、後は飲み物をオーダーするだけ。冷蔵庫に入っているボトルの飲み物であれば、勝手に取り出しても大丈夫です。
これがそのセット・メニューです。今日はサテが2種類入っていますが、1種類の時もあり。これにサンバル・マタをど~っちゃりかけて頂きます。バリ人はピーナッツをごはんにバラバラッとかけて一緒に食べるのが好きなので、ピーナッツもたんまりとやってきます。サテもペペスもバリのスパイスが混ぜ込まれているので、サンバル・マタを合わせないでも辛いものが苦手な人には十分に辛い、でもこれがまたうんまぁ~いんです。ついてくる魚のスープもスパイスが効いたパンチのある味。海沿いの道路沿いにはたくさんのレセハン店があるサテ・イカンの本場にあるNo.1のお店。今日もおいしかったぁ~!
あまりローカル・フードが好きじゃない人、辛いものが苦手な人と一緒の時には、もう少し先のアマン・キラで素敵なプールを眺めながら食事やお茶をしたり、さらにその先にあるアリラ・マンギスでランチをしたりすることもあります。
それではお腹もいっぱいになったことなので、次の目的地に進みましょう。道路脇に並ぶ、今朝獲れた魚を小さな台に載せて売るおばちゃんたちが、ここの名物。カツオがメジャーで、サバのようなもっと大きな魚が置いてある時も。ここまで来て魚売りのおばちゃんたちが出ていないと、「今日は魚獲れなかったのかなー」と逆に心配で(笑)今日はドリアンも売られていましたよ。
しばらく行くと、パダンバイへと繋がる三叉路が。パダンバイはブルー・ラグーン・ビーチやロンボク島への公共船がでる港町。そしてそこを過ぎるとマンギス(マンゴスチン)の像が見えてきます。アマン・キラ、アリラ・マンギスと高級リゾートがあるマンギス村です。
さらに進むと、東部の観光地「チャンディダサ」に入ります。「観光地・チャンディダサ」と書かれたゲートのすぐ横にはチェーン展開をするレストラン「ロータス・シービュー」が。ここから先の道路両側、そして海側へ入っていく小道沿いにホテルやレストランが集まっています。日本人観光客というか観光客自体が少なく、チャンディダサ自体も南部に比べると閑散とした雰囲気があるものの、なんだかその落ち着いた静かな雰囲気もいいものです。南部から近いこともあって、1泊でフラッと泊まりに来たりもします。プテコン島というダイブ・スポットもあるし、近くにいろいろ買い物スポットがあるので、以前は土日を利用して南部からバイクでやってきたりもしました。チャンディダサを中心に東部の観光スポットを攻めるというのも大いにありです。
車はさらにアメッド方向へ向かって進みます。少し峠を越えた後に、本日の2つ目の目的地の「センセイシャ」に到着です。「センセイシャ」の手作りのココナッツ・ソープはカランガッセムの海に近い小さな村で作られているのですが、今やその品質は日本だけではなく、世界各国の人々から愛されるビッグ・ブランドに。ネット・ショップはもとより日本のカタログ・ショッピングにも掲載されていたと友達が教えてくれて、ビックリしました。バリには他にもたくさんのココナッツ・ソープのブランドがあるし、センセイシャのプロダクトを販売しているお店も南部にあったりしますが、このオフィス兼販売所は品揃えはもちろんのこと、海の側の小さな村で、村の青年たちが一生懸命に作業をしている様子を見るのも好感がもてるからか、ついついここまで足を延ばしてきてしまうんですよね。なんせソープを買いに行くと、上半身裸でバスタオルを羽織った男の子が精算をしてくれたりという、ゆる~い雰囲気がいいんです。
じっくりとセンセイシャのプロダクトを品定めした後は、また南部に向かって戻ることに。このまま水の宮殿「ティルタ・ガンガ」を通ってアメッドで1泊するのもいいですが、今日は日帰り。帰りも買い物が待っています。来た道を戻って、チャンディダサを過ぎた先にあるバリ・アガの村「
トゥガナン」へ、アタを買いに。
トゥガナンはバリの先住民族である「バリ・アガ」の村。その昔ジャワで栄えたマジャパヒット王国がイスラム勢力に圧されてバリへ入ってきた際に、現在のようにバリ・アガの村を作ったということ。人々は独自の文化を持ち、「グリンシン」と呼ばれる縦糸と横糸の両方が染色されたダブル・イカットやスロンディンというガムラン楽器も有名ですが、「ムカレカレ(インドネシア語ではムゲレッ・パンダン)」という村を疫病から守るという意味合いを持つ、葉先の尖ったパンダンの葉っぱで男性同士がお互いの体をたたき合う、他では見られない儀式は、毎年たくさんの観光客が訪れます。
そんなトゥガナン村は、アタ・バッグの発祥の地でもあり、南部観光地の半分以下の値段で買えるものもあり、雑貨バイヤーも多く訪れるアタの問屋がズラーっと並びます。
村の中に入ると、ここもまた独特の雰囲気なのですが、民家の多くはグリンシンやアタを売るお土産屋さんにもなっていて、中に入ることもできます。高めの値段を言われることもよくあるので注意!村のちょうど真ん中にある建物は「ムカレカレ」などの儀式が行われたりする場所ですが、普段は昼下がりにおしゃべりを楽しむおばちゃんや、ボーっとタバコを吸っているおじいちゃんがのんびりと腰をおろしています。鶏や水牛が自由気ままに村の中を行き来している様子を見ていると、昔と変わらぬ時間がここに流れているんだろうなぁ、と思えてきます。
村から出て、駐車場に並ぶアタ問屋に行ってみましょう!バリ子がいつも行くのは、手前の駐車場の道路側から2軒目の「トリ・ジャタ」。ムルティおばさんがいつもにこやかに迎えてくれます。種類も数も豊富で、バッグなどは、内布のデザインも多いのが嬉しいところ。来る度に新しい商品があるので、「東部に来たついでにちょっとだけ寄ってみようかな~」なんて軽い気持ちでやってきても、帰りには必ず何か手にしているということ多々(笑)
マンギス村のマンギス像まで戻ってきたら、像の下でサテ・イカンとペペスを買うのも忘れてはいけません。ここのサテは、ランチで寄った「ワルン・ムルタ・サリ」のサテよりまたさらに辛い!そして薄くのばされたペペスももちろん辛い!!それがクセになっちゃうんですよ~。道中食べながら帰ったり、お土産にと、ここもバリ子の定番。
車の中には着実に物が増えてきてきましたよ~。バイパス・イダ・バグース・マントラに入らずに、旧道をスマラプラ方面に向かって進むと、そこはバリの天然塩の産地「クサンバ」。ビーチ沿いの塩田で作られたお塩はミネラル豊富でキラキラ輝く大粒。このお塩を使って料理をすると、明らかに味が違います!味に深みがあり、お塩なのに甘みもあり。バリ子もお塩はクサンバのものと決めていますが、帰国の際には日本でこのお塩を待ちわびるみんなのために、大量に持ち帰っています。
バリ子はいつも同じおじさんのところでお塩を買い求めているのですが、購入の際は「kg単位」ではなく、小さなバケツ1杯でいくら、という「バケツ単位」を採用(笑)。きっと1杯1kg程度あるんじゃなかろうか…と思うのですが、1杯の値段はなんと5000ルピア(約50円)!雨季になるとお塩が作れなくて、せっかく行ったのに全くなかったという悲しいこともありました。
そんなこんなでバイパスに入ってしまえば、あとは一直線でビューンとクテウェルまで戻れてしまいます。今日はサヌールのホテルに泊まっているお友達を迎えに行ったのが12時。そして戻りが5時。半日で買い物も、田舎の風景も、思う存分楽しめて満足満足♪
今日買って来たものは、同じものではなくても南部エリアでも買えるものばかり。それなのにいつも東部まで出かけて行ってしまうのは、物だけではなく、それぞれの場所で会える人たちの顔が見たくなるのと、田舎の風にあたりたくなってしまうからでしょうかねぇ。
バリ・リピーターさんで、ゆっくりバリに滞在される時には、是非一度足を延ばしてみてはいかがでしょうか。1つしかない目的地のために東部まで行くのは時間がかかりすぎると思われるかもしれませんが、これだけ楽しめれば行く価値ありです。
以上、バリ島ナビのバリ子でした~!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2009-09-23