そうだ!温泉へ行こう~バリ島編~

バリだからこそ、またバリにしかない温泉を体験してみるというのも貴重な体験!?バリに散らばる温泉を一挙にご紹介しましょう!

こんにちは、バリ島ナビのバリ子です! このところ毎日暑くて暑くて、夏バテのような状態が続いています。年中常夏のバリではローカルの人々は浴室の水貯めに貯めた水を手桶でバシャバシャかけて、シャワーというよりも、正に「水浴び」をしますが、バリ子もほとんど湯船に浸かることはなくシャワーばっかり。ここ最近の異常なまでの暑さで、疲れが取れずに肩こりやダルさが残る今日この頃。思わず「あぁ~、温泉行きたい…」とつぶやいています。
「バリで温泉って…、あんな暑いところで温泉なんて入ってられるか!」とおっしゃる皆様、確かにその通りでございます。ただでさえ体中から汗が噴き出しているというのに、更に温泉だなんて、ねぇ。そうは分かっていても日本人の性なのか何なのか、「疲れた時はやっぱ温泉でしょー!」と思ってしまうんですよね。
そしてそんな常夏のバリにもちゃんとあるんです、温泉が。温泉というとちょっと語弊があるんじゃないかというような所もありますが、インドネシア語で「アイル・パナス(Air Panas)」と呼ばれる温泉はバリの各地にあり、その土地土地の人たちが利用する、実はバリの人々にもお馴染みのスポットなのです。
ただし!日本の温泉を連想して行くと、痛い目にあってしまいます。その理由は、

・「アイル(水)パナス(熱い)」を日本語に訳すと「お湯」「温泉」ということになりますが、「お水よりもほんの少しだけ温かい」程度の温度のところもあります。また、バリの人々は普段からあまり熱いお湯に浸からないので、水温を調節しているところもあるようです。
・温泉というよりは「プール」と言った方が近く、子供たちの遊び場になっているし、ローカル向けの温泉は、そこで体も洗えば洗濯をするイブイブなどもいます。
・見た目にもプール状、要するに共同露天風呂形式なので、裸では入れないところもある。
・だいたいが、お湯自体はちゃんとその場所に湧き出しているものの、成分や効能をきちんと記しているのは、バリ子の知る限りでは1か所だけ。そもそも日本の温泉と同じものだと思わない方がいいのかもしれません。

そんなバリの温泉、日本同様場所によってそれぞれの特徴があり、なかなかユニークなんですよ!南国らしさいっぱいだったり、秘湯のような趣があったりと、バリにしかない温泉がいろいろ揃っているんです。今日はそんなバリの温泉をいくつか紹介したいと思います。

トヤ・ブンカ村営温泉

まずトップ・バッターは、バリの温泉の中でも一番知名度が高いんじゃないかと思われるキンタマーニの「トヤ・ブンカ村営温泉」。キンタマーニと言えば、初バリの人でも訪れるほどの観光名所。バトゥール山の外輪山上にあるプネロカンからの絶景が有名です。そのプネロカンからバトゥール湖に向かって下って行った先にあるのが「トヤ・ブンカ村営温泉」。以前はローカル向けの川?もしくは水たまり?と思ってしまうような温泉だったのですが、数年前にリノベーションし、今では見違えるほどきれいになりました。バトゥール湖に向かって作られた2つの露天風呂は、プールのようにも見えるし、和歌山かどこかの海沿いの露天風呂といった趣もあります。水温は35-39度とあまり高くはありませんが、バリきっての名勝地の絶景をお湯につかりながら楽しむのもなかなかオツですよね。更衣室やレストランも完備され、入湯料にはタオルや石鹸なども含まれているので、キンタマーニ観光のついでに気が向いたらフラッと立ち寄れます。 
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そうだ!温泉へ行こう~バリ島編~ 温泉 アイル・パナス トヤ・ブンカ イェー・パナス バンジャール バニュウェダン アンスリ タバナンムンジャンガン 駐車場からちょっと下っていきます。

駐車場からちょっと下っていきます。

露天風呂からはバトゥール湖が!

露天風呂からはバトゥール湖が!

レストランも頑張ってる感じがしますね~。

レストランも頑張ってる感じがしますね~。

更衣室

更衣室

昔ながらのローカル用温泉

昔ながらのローカル用温泉

トヤ・デヴァシャ リゾート&スパ

そしてトヤ・ブンカにはまだ他にも温泉があるんです。「トヤ・ブンカ村営温泉」を更に進んだ先にある「トヤ・デヴァシャ リゾート&スパ」。こちらは2010年オープン予定のリゾートに先駆けて、敷地内の温泉だけ解放しています。まだまだ工事中だという雰囲気が見てとれますが、レストランとプール、そして温泉はすでに出来上がっています。まず目に入るのが、立派なプール!「トヤ・ブンカ村営温泉」のように湖に向かってせり出してはなく、プールの手前に小さなプランジ・プール状の温泉が2つ。客室部分はまだ出来上がっていませんが、プール奥の湖畔に設置されたテントで宿泊ができます。バトゥール山のトレッキングを楽しんだ後にひとっ風呂というのもいいかもしれません。
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エントランスもさすがリゾートだけあって立派!

エントランスもさすがリゾートだけあって立派!

レストラン

レストラン

大きなプールも利用できます。

大きなプールも利用できます。

プール脇でくつろぐ欧米人観光客。

プール脇でくつろぐ欧米人観光客。

この小さいのが温泉です。

この小さいのが温泉です。

丁度木陰になっています。

丁度木陰になっています。

テントで宿泊できます。朝晩冷え込みますが、中は暖かいそうです。

テントで宿泊できます。朝晩冷え込みますが、中は暖かいそうです。

さすがリゾートの更衣室。

さすがリゾートの更衣室。

バンジャール温泉

お次に紹介するのはシンガラジャにある「バンジャール温泉」。シンガラジャの街からロビナ・ビーチに向かう途中にあるこの温泉は、緑豊かな山の中腹に位置し、大蛇を象った噴水からお湯が噴き出すしかけは、まるで昔の王宮にあったかのような遺跡のような雰囲気のある温泉です。特に夕暮れ時や週末には近くに住む住人がマンディーをしにやってきて、子供たちでにぎわいます。ドメスティックの休暇時期にはジャワからの観光客も見かけますよ。南部滞在の場合はなかなか足の延ばし難いロケーションではありますが、映画のワン・シーンのような迫力のある温泉、ロビナなどに行かれる際には是非寄ってもらいたい温泉です。 
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売店やお土産物屋さんを通り抜けて温泉へ。

売店やお土産物屋さんを通り抜けて温泉へ。

そうだ!温泉へ行こう~バリ島編~ 温泉 アイル・パナス トヤ・ブンカ イェー・パナス バンジャール バニュウェダン アンスリ タバナンムンジャンガン
今日はたくさん人が来ているようです。

今日はたくさん人が来ているようです。

プールのように水遊びを楽しむ子供たち。

プールのように水遊びを楽しむ子供たち。

プール脇のレストラン

プール脇のレストラン

横には川が流れています。

横には川が流れています。

イェー・パナス

バリの米所、タバナンにも温泉がありますよ~。まずは老舗の「イェー・パナス」。元々温泉のあった場所にリノベーションを加え、宿泊施設なども作り、「エスパ・ホット・スプリング・リゾート」となり生まれ変わったリゾート。敷地内には公共のプールと大きなプール型の温泉があるだけではなく、仕切りで囲まれたプライベートな露天風呂があるのが嬉しいところ!露天風呂にはバレ(東屋)も設置されているので、ゆっくりと滞在できますね。お湯の温度は40度はあるということですが、それを下回ることもありです。併設の宿泊施設に泊まって、近くのバトゥカウ寺院やジャティルウィを訪れるというのも田舎好きの方にはいいプランかも。 
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道路沿いの看板

道路沿いの看板

レストラン

レストラン

公共の温泉

公共の温泉

こちらはパブリック・プール。絶景ですよね!

こちらはパブリック・プール。絶景ですよね!

貸し切りの温泉

貸し切りの温泉

テント付きのもありました(笑)

テント付きのもありました(笑)

客室

客室

温泉が見下ろせる高台にあります。

温泉が見下ろせる高台にあります。

「イェー・パナス」の近くにあるブルラン村にも村の人々が利用するローカル向けの露天風呂があります。

アンスリ温泉

最近見つけたタバナンのもう一つの温泉は、観光客の方はもとより、在住者でも行ったことのある人はいないんじゃなかろうか、と思うようなものすごく山の中の田舎の村のそのまた先にあるアンスリ村にある「アンスリ温泉」。道中立っている看板の通りに車を進めると、どんどんと道幅が狭くなり、ジャングルの様な山を通り抜け、昔ながらのバリの村を通り過ぎて、「道間違えたよね、絶対…」と思いながらも先に行くと出てくる温泉です(汗)
温泉の看板の後ろにある階段を上ると、既に息切れ。そして「本当にこの先に温泉なんてあるの~?」と思った頃に併設のワルンが見えてきます。そしてそこから先はまた川に向かって下って行く(要するに、帰りはまた登らなくちゃいけないんです)と、小さいながらも温泉然とした施設が現れます。これが正に秘境の湯とも呼べる藁ぶきと竹でできた簡素だけど趣のある風情。一番奥の川に面した場所には大きな共同露天風呂があり、その手前にはいくつかの貸切り露天風呂が。狭いスペースの中で脱衣も一緒にしてしまわなくてはいけないのですが、硫黄の匂いがツ~ンと鼻に突き、「これぞ温泉!」期待が高まります。実際にお湯に浸かってみると、温度も高めで満足度大!ただし、なかなか気軽に行ける場所じゃないのが残念ですが。
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田舎の村を通り過ぎ…

田舎の村を通り過ぎ…

森を抜けるとアスファルトもなく、道幅も半分くらいになっていきます。

森を抜けるとアスファルトもなく、道幅も半分くらいになっていきます。

辺りは一面森。大丈夫かな…

辺りは一面森。大丈夫かな…

温泉到着!

温泉到着!

階段を上って川を右下に見ながらテクテク歩いていきます。

階段を上って川を右下に見ながらテクテク歩いていきます。

木がいっぱいで、ちょっと涼しく感じます。

木がいっぱいで、ちょっと涼しく感じます。

ひなびた温泉風の建物が見えてきました。

ひなびた温泉風の建物が見えてきました。

これは貸し切り風呂。

これは貸し切り風呂。

中はこんな風で、日本の温泉っぽいですよね。

中はこんな風で、日本の温泉っぽいですよね。

簡素な作りのワルンもあって、食事もできます。

簡素な作りのワルンもあって、食事もできます。

バニュウェダン温泉

最後にバリ島西部にあるバニュウェダンにある2つの温泉をご紹介しましょう。バニュウェダンは南部から西海岸を通って西部国立公園を抜けた所にある車で約4~5時間もかかる場所。僻地ではありますが、バリ有数のダイブ・スポットの「ムンジャンガン島」に近く、ムンジャンガン島へ渡る船のスタート・ポイントでもあります。まず一つ目は、公共の「バニュウェダン温泉」。

「バニュウェダン」とは、ジャワ語で「アイル・パナス」という意味。ジャワに近い西部エリア、ヌガラなどにもジャワ語で「青い水」を意味する「バニュビル」など、ジャワ語の地名があります。このバニュウェダンの温泉が熱いこと熱いこと!以前はボロボロの小屋のような建物しかなかったのですが、今は貸切用のプールのような露天風呂が2つ。丁度その露天風呂が出来上がった頃に温泉に入りに行ったことがあるのですが、たまたま到着したのがお昼時の一番日が高い時刻。せっかくなので新しい貸切用にお湯を溜めてもらったのですが、ビックリするくらいに熱くて、じっくりお湯につかることもできませんでした。それでも「せっかく来たんだから…」と思って何度か挑戦したのですが、あまりの暑さ&熱さに降参。ろくに浸かりもせずに諦めたのですが、なんと温泉の温度は48度!バリでは珍しいくらいの高温。ヘロヘロになって温泉を後にしたらクラクラしてしまい、急いで道路沿いのワルンへ飲み物を買いに。「おばちゃん、氷いっぱい入れて!」と言うと、「どうしたの?」と聞かれ、事情を説明すると、「当たり前でしょー!なんでこんな時間に温泉なんて行くの。夕方行きなさい、夕方!」と言われたことがあります。ハイ、おっしゃることはごもっともでございます…。日の高い時間帯は要注意です。 
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幹線道路から、田舎道に入ります。

幹線道路から、田舎道に入ります。

暑くて乾いた土地。南部とは雰囲気が異なり、異国情緒さえ感じます。

暑くて乾いた土地。南部とは雰囲気が異なり、異国情緒さえ感じます。

ここが貸し切り温泉の入口。

ここが貸し切り温泉の入口。

深くてプールみたい。

深くてプールみたい。

勢いよく熱湯が噴き出します。

勢いよく熱湯が噴き出します。

この木陰がないと、間違いなく日射病…。

この木陰がないと、間違いなく日射病…。

ミンピ・リゾート・ムンジャンガン

もう一つは、バリ子が「疲れたぁ…」と思うとついつい行ってしまう「バニュウェダン温泉」のほんの少し手前にある「ミンピ・リゾート・ムンジャンガン」。「ミンピ・リゾート」はバニュウェダンとトゥランベンの2か所にあるブティック・リゾートで、どちらもバリのダイブ・スポットにあるのでダイブ・センターも併設されていて、ダイバーに人気のリゾート。中でも「ミンピ・リゾート・ムンジャンガン」は場所柄温泉付きのヴィラがあって、それがバリ子のお目当てなんです。「疲れてるから温泉って、片道4時間もかけてわざわざ…」と思ったそこのあなた!そうです、それだけしても行きたくなるんです。
西海岸や西部の田舎の景色を楽しみながらたどり着いた先にはブーゲンビリアの咲き乱れる、小さなヴィラと最小限の施設しかない「ミンピ」が。ヴィラを抜けてしばらくガーデンを進むと、マングローブの広がる海が見え、ダイブ・ショップとレストランが見えてきますが、その間にはパブリック・プールとパブリック温泉があり、温泉のついてない「パティオ・ルーム」に泊まっても、ここで温泉に浸かることができます。が、バリ子のオススメはやっぱり温泉付きのヴィラ!トロピカル・ガーデンの中に作られた露天風呂はイルカの噴水が設置されなんともバリのリゾートらしい雰囲気。その隣にはバレがあって、湯上りにはそこでゴロゴロ。プライベート・ヴィラなので、誰の目も気にせずに、裸でお湯に浸かれるのもやっぱり最高~♪夜は海の側まで行って空を見上げると、南部よりもきれいに星が見えてそれだけでも癒されます。
露天風呂のお湯は予め入れる時間と抜く時間をリクエストしておけるので、朝風呂も待つことなく楽しめるのも嬉しいところ。バリ子は行く度に「ここは地上の楽園だぁ~」と毎回感動して、思いっきりリフレッシュして帰ってくるのですが、よくよく考えてみると、わざわざ長時間かけてここまで来なくても、もっとリゾート気分の味わえるヴィラや設備の整ったリゾートは南部にも山ほどあります。そう考えるとやっぱり重要なのは「ちゃんと熱いお湯の出る温泉がついたヴィラ」というところなのかもしれませんね。温泉の癒し効果ってすごい!
リゾート内のレストラン

リゾート内のレストラン

マングローブの林を抜けて、ムンジャンガン島へのダイブ・ボートが出発します。

マングローブの林を抜けて、ムンジャンガン島へのダイブ・ボートが出発します。

パブリック・プール

パブリック・プール

このプールの隣には公共の温泉があります。

このプールの隣には公共の温泉があります。

小さなガーデンのついたヴィラ

小さなガーデンのついたヴィラ

天蓋付のベッド。TVやミニバー、セイフティ・ボックスなどの設備も完備されています。

天蓋付のベッド。TVやミニバー、セイフティ・ボックスなどの設備も完備されています。

庭の奥にバレと温泉が。

庭の奥にバレと温泉が。

ここで温泉に浸かって、日頃の疲れを落とします。

ここで温泉に浸かって、日頃の疲れを落とします。

心地よいバレでダルダルするだけで癒されるわぁ~。

心地よいバレでダルダルするだけで癒されるわぁ~。


日帰りで行ける温泉、そして宿泊もできる温泉をいろいろとご紹介しましたが、なかなか簡単にアクセスできるロケーションではないのが難しいところですね。温泉の温度や雰囲気は場所それぞれで違いますが、全ての場所に共通して言えるのは、どこもバリの大自然を存分に満喫できるロケーションだということ。そして離れた場所にあるからこそ、まだ訪れたことのない場所と組み合わせたスケジュールを組んでみるのも楽しいかもしれません。皆さんも騙されたと思って、一度バリで温泉体験をしてみませんか?思いのほかハマってしまうかもしれませんよ!

以上バリ島ナビのバリ子でした~!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-11-27

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