バリ舞踊に魅せられる1ヶ月、「バリ・アート・フェスティバル(PKB)」完全ガイド

バリ舞踊ファン必見!毎年6月からアート・フェスティバルで開催される、舞踊・芸術三昧の1ヶ月を徹底ガイドします!

アパ・カバール、バリ島ナビです!いやぁ~、今年ももうすぐ始まりますね、「アート・フェスティバル(PKB)」が。…え、何?アート・フェスティバルを知らないって~~~!?そりゃあ大変!バリ芸能ファンならずとも、旅行者の皆さんにとっても見どころ満載、ディ~プにバリ芸能に浸れる1年にたった一度のチャンス。それこそが、「バリ・アート・フェスティバル」なのです~!まだピンとこない方、そしてちょっと興味が沸いてきたというそこのあなた!今日はナビが、そんな「アート・フェスティバルとは何ぞや?」を、今一度皆さんにご紹介させていただきましょ~!

バリ・アート・フェスティバルとは?

アート・センター正面入り口

アート・センター正面入り口

「バリ・アート・フェスティバル(Bali Art Festival)」は、インドネシア語で「Pesta Kesenian Bali」と言い、その頭文字を取って「PKB(ペー・カー・ベー)」と呼ばれます。毎年6月から1ヶ月にわたり、アート・センター内の屋内外のステージを中心に、隣接する「ISI(インドネシア芸術大学)」の施設などで、バリ舞踊やガムラン、創作ダンスに大衆劇などを、バリ島中の舞踊家、ガムラン奏者、はたまた村のグループや学校のグループなど、様々な人々が集まり、披露する一大芸術イベントなのです。

「PKB」は、芸術発表の場だけではなく、期間中会場内にはバリ島各地の伝統工芸品の販売ブースが並び、バリのローカル・グルメが堪能できるフード・コート(というとちょっと立派すぎますね。もっとローカル風ですが)もあり、芸術をはじめとして、バリの様々な文化まで体験できちゃうのです!しかも、バリ島だけではなく、インドネシア各地から、そして海外からのパフォーマーも参加し、1ヶ月毎日、普段なかなか見ることのできない特別なステージやイベントが毎日毎晩繰り広げられる、夢の1ヶ月。ローカルの人々も、お出かけがてら何度も訪れるし、旅行者にとってもど~っぷりとバリの芸術を満喫できるとあって、期間中はものすごい人出!

毎年幕開けはパレードから!

「バリ・アート・フェスティバル」の初日は、毎年スラパティ通り(Jl. Surapati)での豪華なパレードで幕が開けられます。参加団体がそれぞれの衣装で踊りを舞い、ガムランを演奏しながら行進する様子は圧巻!道路脇には隙間がないくらいにたくさんの見物客が集まり、皆この豪華で煌びやかなパレードを一目見ようと賑わいます。

会場にはいくつものステージが!

さぁ、それでは「アート・センター」内部のステージのロケーションをご紹介しましょう。アート・センター内には屋外ステージ、屋内ステージ合わせて7つのステージがあり、早いものでは9時から23時までの間にいくつものパフォーマンスが行われます。特に土曜・日曜は平日に比べてより数が多く、同じ時間にいくつものステージでパフォーマンスが行われていることも。
ゲートから進み、この白いガルーダ像から右に入って行きます。 ゲートから進み、この白いガルーダ像から右に入って行きます。

ゲートから進み、この白いガルーダ像から右に入って行きます。


ラトナ・カンダ
ガルーダ像からすぐ、入って道路右側にあるオープン・ステージ。

アルダ・チャンドラ
そしてその先道路右側、「ラトナ・カンダ」に隣合わせてあるのが「アートセンター」の中で最も大きな屋外ステージの「アルダ・チャンドラ」。会場が大きなだけあって、主に人出の多い夜に行われる人気のプログラムの会場となります。

アンソカ・ステージ
「アルダ・チャンドラ」の更に奥には、「アンソカ・ステージ」が。ガルーダの白い銅像から進んでくると、道路右側に「ラトナ・カンダ」、「アルダ・チャンドラ」、「アンソカ・ステージ」と並んでいることになります。

クシラールナワ劇場
そして「アルダ・チャンドラ」の道路を挟んで正面にあるのが「クシラールナワ劇場」。大きな劇場の前にはオープンステージがありますが、中に足を踏み入れ ると、1F部分はもう一つの屋内エキシビジョンのスペースになっています。中央には大きな噴水が設置されているので、ここで休憩をする人々もたくさんいま すよ。そして2Fには屋内劇場があり、ここでも演目があります。

アヨディア・ステージ
そのまま道なりに進んでいくと、三叉路につき当たります。三叉路を右に進むと、「アヨディア・ステージ」へ。

ワンティラン
しばらく進むと正面に出てくるのが「ワンティラン」。

ISI屋外ステージ
「ワンティラン」の右脇にある通路に入って「ISI(インドネシア芸術大学)」への講内へと続く通路を通れば「ISI屋外ステージ」へ。

公演スケジュールの看板

元々プログラムを調べてきている場合はいいのですが、下調べなしでやって来た方は、ゲート手前とクシラールナワ劇場の前の2ヶ所でスケジュールを確認することができますよ。
特にクシラールナワ劇場の前では「HARI INI(今日)」、「BESOK(明日)」の演目が張り出されているので、まずはここで今日の演目を確認するべし!なぜなら、プログラムが突然変更になり、ステージが変わったりキャンセルになるなんてことも頻繁にあるので、念のために。

パフォーマンスだけじゃない!なかなか面白いPKB中のアート・センター内

「私、別に芸能ファンじゃないも~ん」というあなた!ご安心ください!!芸能に興味がなくても、PKB期間中のアート・センターは楽しめる要素満点です!だいたい、ローカルの人々だって、パフォーマンスを楽しみに来る人も多いけど、家族でお出かけ、カップルのデート、そして友達同士でお祭り気分でアート・センターにやって来る人も多いんですよ~!

エキシビジョン
「アルダ・チャンドラ」の観客席部分の下では、毎年エキシビジョンが行われます。「アートフェスティバル」期間中は、2ヶ所の屋内エキシビジョンが開催されるのですが、その内の1つがここ。バリ以外のインドネシアの地方のブースもありますよ。

伝統工芸品コーナー
エキシビジョン・スペース以外にも、アート・センター内には様々なブースや青空商店が並び、まるで縁日のような雰囲気!バリの絵画や宗教グッズ、雑貨や怪しげな健康グッズもあれば、子供用のおもちゃなどなど、ブラブラとアート・センター内を歩いているだけでも、かなり楽しめること間違いナシ!です。

美術館
アート・センター敷地内には美術館もあります。パフォーマンスを待つ間に、バリの芸術をじっくりと鑑賞できますよ。

グルメ・ゾーン
ローカル・ワルンの屋台が集結したグルメ・ゾーン、ここもかな~り濃い!インドネシア料理はもちろんのこと、バリ料理の屋台が多いのも特徴。また、バリ各地のご当地グルメ的なものもあり、普段南部では見かけない料理もあったりと、ローカル・グルメ・ファンには外せないグルメ・ゾーンです。

ファン・ゾーン
遊具がそろっていて、子供たちが大はしゃぎしているのが「ファン・ゾーン」。ショッピング・センターの中にあるプレイ・ルームに設置されていそうな簡単なものから、遊園地にありそうなものまで、いろいろな遊具が勢揃い。

年に一度の芸術の祭典、お見逃しなく!

「PKB」と「アート・センター」、どんな風になっているのかお分かりいただけたでしょうか?とにかくアート・センター内に一歩足を踏み入れたら、そこには芸術、文化だけならず、ショッピングや遊び、そして胃袋まで満たしてくれる様々なスポットがい~っぱいの、1年に1度のバリ島を挙げての大イベントなのです!
「わざわざ定期公演を見に行くほど踊りに興味がない…」という方も、是非この機会にご覧ください!パフォーマンスのほとんどは無料(一部有料席あり)なので、あっちのステージでゴン・クビャールの演奏をちょろっと聞いて、こっちのステージで舞踊を鑑賞して、なんてことも、ここではできるんです!

期間中は大混雑で大勢の人出がある「バリ・アート・フェスティバル」、お越しの際は手荷物の管理にはくれぐれも注意して、お楽しみくださいね。以上バリ島ナビでした、サンパイ・ジュンパ~!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-06-02

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